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「病院薬剤師の給料が上がる?」という噂が出回っていたので内容を調べてみました

現在の日本において、薬剤師の偏在(ある場所に偏って存在すること)が問題視されています。

薬局薬剤師の地域偏在では、都市部では薬剤師余りが発生していますが、地方ではまだ足りていない状況です。また病院薬剤師については、全地域で薬剤師が足りていない状況です。

つまり偏在では地域偏在だけでなく、業態(薬局・病院)での偏在も認められているわけです。

病院薬剤師が足りていない理由のひとつとして給料が低いことがあげられています。

2023年3月に実施された「第13回薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会」の資料の中で、病院薬剤師の確保のために「病院薬剤師の給料が上がる」といった記載があったため、「病院薬剤師の給料が上がる?」という噂が出回っていました。

今回は、この噂の真相を調べていきます。

病院薬剤師が足りていない理由は?

病院薬剤師の給料が上がるかどうかを調べる前に、そもそも論としての病院薬剤師が何故、不足しているかを調べていきます。

薬剤師確保のための調査・検討事業 報告書の中に病院薬剤師が足りていない要因の考察がありましたので紹介します。

病院・薬局間の給与水準の格差

病院の初任給額(年収)は薬局と比較して約40万円低い。

20~30代の病院薬剤師の給与水準は薬局薬剤師より低い。

年代給与水準病院薬局
20代500万円未満91.8%67.1%
30代500万円未満49.5%28.0%

手取り金額についてはデータがファーネットさんの「薬学生のための奨学金まるわかりガイドブック」に記載されていたので参考に紹介します。

これらの給与格差が、病院業務での経験年数をそれなりに得た30代で、子育てなどのライフイベントに応じて個人として多くの資金が必要となる時期に、離職する意向が強まることが想定される。

働き方への対応

女性薬局薬剤師はM字カーブの年齢構成を示すが、女性病院薬剤師では同様の傾向が見られない。

女性の非常勤勤務割合は薬局薬剤師の方が病院薬剤師より高い。

薬局では産育休後の復職率が病院より高いと推測される。

薬局の勤務時間が病院に比べて柔軟に設定されていることが一因と考えられる。

キャリアプラン

病院薬剤師の年齢構成は20代の割合が最も高く、年齢が上がるに従い割合が低くなる

病院薬剤師の転職希望割合が薬局薬剤師より高い

病院に就職した薬剤師は、新卒で病院に就職し経験を積んだ後、薬局に転職するキャリアプランが見られる。

若いうちに病院で先進的な医療を経験し、年齢が高くなったら給与水準や働き方の柔軟性を考慮して薬局で勤めるというキャリアプランが存在すると考えられる。

るるーしゅ

るるーしゅ

病院薬剤師は給料が安いことで、その後薬局へ転職するというのはよくあるパターンになっているみたいですね。

病院薬剤師の給料は上がるのか?

病院薬剤師が足りていない要因として、給料の問題が大きいことは皆さんも推測できたと思います。

それならば病院薬剤師の確保として、給料をあげればいいのではないかと誰しもが思うところですが、薬剤師の偏在への対応策として挙がっていた内容は以下の記載です。

  • 各年代における合計の年収を累積した累積年収について、65歳まで働くことを想定した場合、常勤の病院薬剤師(23,280万円)と薬局薬剤師(22,768万円)との生涯年収の差額は512万円であり、大きな差異はみられなかった。
  • 学生が就職先を選択する際に考慮する要素の上位に「給与水準」があげられていることから、20代での病院・薬局間の給与格差が病院への就職に影響していることが考えられる。
  • 病院における対応策として、薬局に近づくよう、年代別の給与水準の上昇率をなだらかにし、生涯年収は変えずに、20代、30代の給与水準を高くすることが考えられる。

どういうこと?と思うかもしれませんが、ひとつひとつ内容を確認していきましょう。

累積年収(中央値ベース)

年代病院薬剤師薬局薬剤師
20代2,2802,580
30代7,2807,880
40代13,28013,880
50代20,28019,880
60代23,28022,768
単位は万円
るるーしゅ

るるーしゅ

病院薬剤師と薬局薬剤師の生涯年収の差はそこまでない

年代別平均年収(中央値ベース)

年代病院薬剤師薬局薬剤師
20代380430
30代500530
40代600600
50代700600
60代600577.5
年代給与水準病院薬局
40代700万円未満68.2%69.8%
50代700万円未満44.5%63.6%
60代700万円未満58.6%70.4%
るるーしゅ

るるーしゅ

病院薬剤師のほうが、40代以降は薬局薬剤師より、給与が高くなることを示唆しています。

結論:病院薬剤師の給与は上がるのか?

今回の資料の中で、病院薬剤師確保のための対策として挙げられているのは、生涯年収は変えずに、20代、30代の給与水準を高くすることです。

薬局薬剤師と比較すると、給与水準が低い20代、30代の給与を上げようという記載だけなら病院薬剤師の給与は上がるといって問題ありません。

しかし、生涯年収は変えずにという記載があるため、この内容が意味することは以下の通りです。

年代今の年収病薬確保の対策
20代380上げる
30代500上げる
40代600下げる
50代700下げる
60代600下げる

40代~60代の給与を下げた分で、20代、30代で給与を上げる

るるーしゅ

るるーしゅ

これを急に適用されたら、割を食う世代ってのが絶対でてきますよね…

さいごに

今回は病院薬剤師の給料が上がるという噂がSNSで出回っていたため、その内容について調べてみました。

結果としては、20代、30代の給料をあがりますが、その代わりに40代以降の病院薬剤師の給料が下がるといった内容でした。

この対策が実際に行われるかは不明ですが、なかなか物議を醸しだしそうな内容だなと思いました。

るるーしゅ

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割を食う世代の病院薬剤師がいなければ対策としてよさそうですね。

以下の内容も病院薬剤師の給与やキャリアについて記載している内容なのでよかったら読んでみてください。

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るるーしゅ

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るるーしゅ

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るるーしゅ

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薬局薬剤師です。
若手の薬剤師教育や学会発表、論文投稿などに興味があります。
m3や雑誌への寄稿や、某大学非常勤講師歴もあります。
ファクトベースで物事を話さない(=感覚でものを言う)人は苦手です。
今後の業界の変化に対応できるように、業界情報や専門的なスキル、そして薬剤師としての働き方などについて情報発信していきます。
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