薬剤師の仕事は、薬剤師免許を持っている者でなければできない責任ある仕事です。
しかし、薬剤師になっても実際に働いてみると、自分には向いていないと感じることもあるでしょう。
特に、若手薬剤師にとっては、新人期間や2~3年目、30~40代など、仕事に対する悩みや疑問が尽きないことがあります。
そこで、本記事では、若手薬剤師が抱える「薬剤師 仕事向いていない」という悩みについて考えていきます。

るるーしゅ
今回の内容は、自分で思っているだけの人向けです。本当に向いていないかも?っていう人は以下の記事も読んでみてください。
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目次
薬剤師の仕事に向いていないと感じる理由
薬剤師の仕事に向いていないと感じる理由は、人それぞれです。例えば、薬剤師として必要なコミュニケーション能力がない、薬の知識が不足している、調剤業務が苦手、ストレスに弱いなど、様々な理由が考えられます。
しかしながら、薬剤師の仕事は多岐にわたり、自分に合った業務を見つけることができる場合もあります。
- コミュニケーション能力がない
- くすりの知識不足
- 職場の同僚と人間関係を築けない
- 調剤業務が苦手(遅い等)
- ストレスに弱い等々
仕事に向いていないと思いやすい時期を知っておく

最初に、知っておいて欲しいことがあります。
それは多くの人が「今の仕事は自分には合わないのではないか?」と感じる可能性があるタイミングが存在するということです。
このことを前もって知っておくと、「今はその時期かもしれない」と気持ちを切り替え、やる気を維持しやすくなります。
新人期間
薬剤師としてのキャリアをスタートする新人の頃は、まだ仕事に慣れていないため、上司からの注意や指摘を受けることが多いです。
それとは別に、学生の頃に想像していた薬剤師像と、実際の現場が違うことに戸惑いや落胆を感じることもあるでしょう。また、就職活動時には聞いていたことが実際と違うことがあるため、リアリティショックを受けることもあります。
そのため薬剤師として働いてみたら、「自分はこの仕事に向いていないのかもしれない」と感じることがあります。
2~3年目
2~3年目は、仕事を一通り覚えてきた頃です。しかし、新しい仕事が任され、ミスや失敗をすることもあるかもしれません。
また一通り仕事ができるようになり、仕事に刺激がなくなり、薬剤師としての仕事の魅力を感じなくなる人もいます。
そのため、この時期に2~3年目に「自分はこの仕事に向いていないのかもしれない」と感じることがあります。
30~40代
薬剤師として30代になると、仕事の範囲が広がり、新たな役割を担うことが増えます。
例えば、管理薬剤師やエリアマネージャーになり、多くの部下を持つようになった場合、チームとしての成果を上げられないことで、自分に向いていないと感じることがあります。
また、周りが昇進していく中で自分が昇進に関心を持てない場合、その仕事に向いてないのではと感じることがあります。
先輩薬剤師からのアドバイス
自己分析が大切

自己分析は、薬剤師になるための第一歩です。自己分析をすることで、自分がどんな薬剤師になりたいか、得意・苦手なこと、自分の強みと弱みを把握することができます。そして、それらを元に自分に合ったキャリアプランを考えることができます。
また、自己分析をすることで、自分自身と向き合う時間を持つことができます。自分自身を深く理解することで、自分に合った働き方を見つけることができます。例えば、自分に向いている業界や職種、働き方などを発見することができます。
自己分析は、一度行うだけでなく、定期的に行うことが大切です。自己分析をすることで、自分自身の変化に気づくことができ、自分に合ったキャリアプランを常に見直すことができます。
ワークライフバランスの見直し

- 自分のライフスタイルに合った働き方を見つけることが大切です。例えば、週に一度は自分の趣味や興味あることに取り組む時間を設けるなど、自分の時間を大切にすることができます。
- ワークライフバランスを整えることは、過剰な労働やストレスが健康に与える悪影響を軽減するためにも必要です。そのため、休憩時間にはストレッチや軽い運動をすることで、体をリフレッシュさせることができます。
- また、家族や友人との時間を大切にすることもワークライフバランスを整える上で重要です。週末には家族や友人との時間を作り、お互いの近況を話し合ったり、外出してリフレッシュすることで、ストレスを解消することができます。
薬剤師の仕事の幅広さを知ろう
薬剤師の仕事は、調剤業務や服薬指導に限らず、多岐にわたります。医療機関の薬剤管理や製薬会社の研究開発、学術研究など、様々な分野で活躍することができます。
しかし、薬剤師の仕事は単純に薬を渡すだけではありません。
薬剤師は、医師と協力して、患者に最適な薬物治療を提供することが求められます。
そのためには、薬剤師自身が常に最新の医療知識や情報を収集し、患者の状態に合わせた薬剤治療を行う必要があります。
多くの薬剤師が自分が所属する薬局や病院での仕事にとらわれ、薬剤師の仕事の幅広さを知る機会が少ないことが問題となっています。
そこで、SNSや学会を活用して、様々な薬剤師と交流することをおすすめします。同じ薬剤師でも、得意な分野や興味のある分野が異なります。
やっていたら天職になることもある?

グロウスパッションという言葉をご存じでしょうか?
「グロウスパッション」とは、仕事をしていく中で生まれる情熱のことです。
最初は「やっているうちに面白くなってきた」という感覚から始まります。薬剤師としての仕事も、最初はつらいと感じることもあるかもしれませんが、自分に合った業務を見つけたり、出来ることが増えてきたりすることで、やりがいを感じることができます。
るるーしゅさんも薬剤師の仕事向いていないって思ったことあるんですね…

メガネ

るるーしゅ
そうだよ、だって私、大学時代、底辺にいたし就活もしないでテキトーに薬局選んで働いてたりするくらいだもん
自分には向いていないと思って仕事をするよりも、もうすこし続ければ景色が変わって面白くなってくるかもしれないと思って仕事をしていたほうが、人生得すると思いますよ
好きを理由に仕事をする注意点
仕事選びの場面で誰もがハマリがつな定番のミス:好きを仕事にする
薬剤師に限らず、仕事をしていく中で得意なことや好きなことを見つけることが大切です。
しかし、『科学的な適職』という書籍によると、自分が好きなことだけを理由に仕事をしていると、仕事においてマイナス面(例えば、薬局であれば患者からの理不尽なクレームや医師への忖度など)があった場合には、よりストレスを感じやすくなるとされています。
「本当は薬剤師の仕事が好きではないのかもしれない」
「本当は薬剤師の仕事に向いていないのかもしれない」
という疑念にとらわれると、モチベーションが大きく低下し、死んだ魚の目になってしまい、スキルも身につかずに離職してしまうのではないかと思います。

るるーしゅ
薬局薬剤師については、学生時代の理想と現実のギャップによって、新人のうちにやめてしまう人がいると思われていましたが、薬剤師に限った話ではないようです
薬剤師免許にこだわりすぎなくていい?

薬剤師免許を持っていることは非常に重要ですが、それだけで全てが決まるわけではありません。
薬剤師として働くことは大変なことであり、免許を持っているだけでその仕事が適しているとは限りません。
業務にやりがいを持つためには、自分に合った働き方を見つけることが重要です。
例えば、医療現場で働くのではなく、薬剤師として企業に就職することもできます。
また、薬剤師の資格を活かしながら別の分野に転職することもできます。自分に合った働き方を見つけ、薬剤師としてのキャリアを築くことが、薬剤師免許を持つ人にとって重要なことです。


るるーしゅ
まぁ3割が使っていないと言ってもその半分近くが未定・未就職だったりするから、使い方が印象操作なんだけどね
ダメじゃないですか…

メガネ

るるーしゅ
薬剤師免許を使わない道もあるのに、それを知らずにいる人には多少の印象操作も必要なのさ
富澤 崇, 薬剤師のキャリアデザインとキャリア教育の必要性, 薬学教育, 2020, 4 巻では薬剤師免許を使わずに働いている知り合いとして以下を挙げている
- 弁護士
- 弁理士
- 鍼灸師
- 中小企業診断士
- 経営コンサルタント
- モデルや俳優
- 製造業
- 総合商社
- 出版
- Web メディア
- 人材紹介
- ソフトウェア開発
またファルマスタッフのコラム記事の中で特殊なキャリアをお持ちの薬剤師の後町陽子さんが下記のことを述べています。
病院、薬局、もしくは製薬関連企業といった医療業界で、薬剤師の世界の中だけにとどまっていると、キャリアの情報はすごく限られているうえに偏っています。自分1人では限界があるので、うまく人に頼ったり人の手を借りたりすることがポイントだと思います。
薬剤師のキャリアデザイン「やりたいことは、なくてもいい」<後町陽子インタビュー 第1回>より引用

るるーしゅ
知らないだけなのに勝手に絶望していく若手の薬剤師さんは救ってあげたいなって思う

うまく人に頼ることができないのが、最近の若手かもしれないですね

メガネ

るるーしゅ
それはあるかもしれないね…
まずは誰でもいいような気もするんだけど、以前こんなの書いたから参考にしてほしい

るるーしゅ
相談できる友人、知り合いがいない場合は、人材紹介会社でOK
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るるーしゅ
オススメ紹介していて、こんなこと言ったらおかしいかもしれませんがどこの転職エージェントを利用するかより、転職エージェントをどのように活用するかのほうが重要です。
(下のリンク記事を読んでみてください)
まとめ

今回は、薬剤師の仕事を向いていないと思う若手薬剤師に向けて、どのような理由で、どのような時期に「薬剤師 向いていない」と思うのかを共有し、また先輩薬剤師としてアドバイスを紹介しました。
薬剤師の仕事は責任ある仕事であり、自分に合わないと感じることもあるかもしれません。
そんな時には、自己分析をすることが大切です。自分がどのような薬剤師になりたいか、自分の強みや弱みを把握し、自分に合った働き方を見つけることができます。
また、ワークライフバランスを整えることや、薬剤師の仕事の幅広さを知ることも重要です。
自分のライフスタイルに合わせた働き方を見つけることで、過剰な労働やストレスを回避し、健康を保つことができます。また、薬剤師の仕事は多岐にわたり、自分に合った業務を見つけることができます。薬剤師としての視野を広げ、多くの薬剤師と交流することで、自分に合った業務を見つけることができます。
最後に、薬剤師免許にこだわりすぎず、自分に合った働き方を見つけることが重要です。薬剤師免許を持っているだけで全てが決まるわけではなく、自分に合った働き方を見つけ、薬剤師としてのキャリアを築くことが大切です。
- 薬剤師免許を使わず働いている人はいっぱいいるので、薬剤師免許にこだわりすぎない
- やってたら楽しくなってきたという偶然の産物で天職を見つける人は多い

るるーしゅ
これからの人生で今が一番若いんだから、死んだ魚の目をしないでやれることやっていきましょ♪
(個人的には一緒に薬局薬剤師盛り上げていってほしいけど)

るるーしゅ
とはいえ、精神的に追い詰められているなら、景色が変わる前に自分の体がもたなくなる可能性高いからしっかりと逃げてくださいね
調剤報酬が厳しくなり、薬局の売り上げが減少しているから各種算定をノルマ制などにしているところ増えてそうですね…

メガネ

るるーしゅ
働ている人の満足度が低い会社が、患者満足度高くなるわけないからね
ノルマ制=ダメというわけではありませんが、うまく咀嚼できずネガティブな状態で仕事をしているなら、一度、転職活動をおこなってみましょう(転職活動≠転職)

るるーしゅ
転職活動で自分のことを知るんだ。
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科学的な適職
富澤 崇, 薬剤師のキャリアデザインとキャリア教育の必要性, 薬学教育, 2020, 4 巻
薬剤師のキャリアデザイン「やりたいことは、なくてもいい」<後町陽子インタビュー 第1回>