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地域支援体制加算の要件に地域連携薬局?財務省の予算執行調査について調べてみた

財務省の予算執行調査の内容が2023年6月30日に公開されました。

財務省の調査のなかで薬局運営に関係しそうな内容としては、調剤基本料と地域支援体制加算の算定要件があります。

今回はその予算執行調査の内容と、実際の地域連携薬局と地域支援体制加算の取得状況などを示してみようと思います。

財務省の予算執行調査とは?

財務省の予算執行調査は、財務省主計局の予算担当職員や日常的に予算執行の現場に接する機会の多い財務局職員が、予算の執行の実態を調査して改善すべき点等を指摘し、予算の見直しにつなげる取り組みです。

予算の支出実績の調査: 予算が計画通り、または適切に使われているかを確認するため、支出された金額やその用途について調査します。

予算の効率性や有効性の評価: 予算が計画通りに進んでいる場合でも、その効率性や有効性が低いと判断される場合には、改善のための提言を行うことがあります。

不正や不適切な支出のチェック: 不正や不適切な支出がないかをチェックし、発見された場合は是正措置を求めることがあります。

レポートの作成と公表: 調査の結果をまとめたレポートを作成し、関係者や一般市民に公表することで、予算の透明性を高めることが期待されます。

これらの活動を通じて、財務省は政府の予算が適切に管理され、税金が効果的に使われることを確保する役割を果たします。

財務省の調査内容について

今回の財務省の予算執行調査のなかで調剤報酬としては、以下の2点をテーマに調査しています。

調剤基本料1の算定の実態について

診療報酬改定において、令和2年度、令和4年度に処方せん集中率が著しく高い薬局や大型チェーン薬局に係る調剤基本料の見直しを実施したが、調剤基本料1を算定している薬局の実態はどうなっているか

地域支援体制加算を算定している薬局の実態等について

地域支援体制加算を算定するためには地域医療への貢献に係る実績要件を満たす必要があるが、当該加算を算定した薬局の実態はどうなっているか。

地域支援体制加算の施設基準は、地域包括ケアシステムの中で地域医療に貢献する薬局を適切に評価するための要件になっているか。

ちなみにこの2つの内容については、令和元年にも指摘されています。

るるーしゅ

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この財務省の調査にどの程度、影響力があるかは分かりません

財務省の指摘内容について

さて詳細の内容については、原文を読んでもらえればと思いますが、ザックリと今後の財務省の提案事項を記載します。

調剤基本料1について

調剤基本料は、薬局の運営維持に要するコストを処方せんの集中率と受付回数の側面から評価したもの。実際に、集中率の低い薬局の方が備蓄している医薬品目数が多い傾向があり、高コストと考えられる。

令和2年度診療報酬(調剤報酬)改定では一部の処方せん集中率が高い薬局を調剤基本料2や調剤基本料3イの対象とする見直しを行っているが、その影響は極めて限定的であり、見直しは不十分である。
処方せん集中率が高い薬局であっても処方せん集中率が低く比較的規模の小さな薬局と同様に調剤基本料1が算定されることについて、見直しを行うべきであり、処方せん集中率が高い薬局については、原則として調剤基本料1の対象から除外すべきではないか(仮に処方せん集中率を現行の単一医療機関のものと捉えたとしても、集中率70%超の薬局に調剤基本料2を適用した場合の医療費削減効果を機械的に計算すると▲400億円となる)。

るるーしゅ

るるーしゅ

基本料1を取得出来る薬局をもう少し減らそうという話だね

地域支援体制加算について

地域支援体制加算は、地域包括ケアシステムの中で地域医療に貢献する薬局を評価するもの。一方で調剤基本料1の薬局を対象とした地域支援体制加算1・2の要件は大幅に緩和されており、さらに緩和された要件自体も有効に機能しているとは言い難く、当該加算の制度趣旨に沿った要件になっていないのではないか。

調剤基本料1を算定していることによる要件の大幅緩和措置の更なる見直しを行うとともに、真に地域包括ケアシステムの中で地域医療に貢献する薬局を評価する観点から、例えば、「地域連携薬局」の認定を受けていることを要件とすべきではないか(調査結果を基に機械的に計算した場合、▲1,300億円の医療費削減効果となる)。また、処方せん集中率が高い薬局は原則として対象から除外するなど、算定要件の見直しを行うべきではないか。

るるーしゅ

るるーしゅ

基本料1取っているところは、地域支援体制加算の取得がヌルゲーすぎるから、もう少し厳しくしよう。例えば地域連携薬局取得を要件にするとか、って感じですね。

地域支援体制加算及び地域連携薬局の取得状況から影響度を検討

それでは実際にこの財務省の提案する地域支援体制加算の要件に地域連携薬局を入れたら、どの程度、影響するのか東京都のデータを用いて検討してみましょう。

まずは東京都の地域連携薬局の数ですが、653店舗あります。(2023年5月末時点)

基本料1の薬局に限局した場合

つづいて、東京都内で調剤基本料1かつ地域支援体制加算1もしくは2を取得している薬局数は1990店舗あります。(2023年6月時点の厚生局の届け出状況)

この1990店舗のなかで、地域連携薬局に認定されているのは・・・221店舗

るるーしゅ

るるーしゅ

11%ってところですね。

地域支援体制加算の要件に地域連携薬局が加わった場合

東京都内で地域支援体制加算を取得している薬局の数を以下に示します。

東京都内には約6900の薬局がありますが、地域支援体制加算を取得しているのは2758軒です。

地域支援体制加算薬局の数
地支体1673
地支体21327
地支体3488
地支体4270

この2758軒で地域連携薬局を取得している件数をのせていきます。

地域支援薬局数地域連携薬局認定割合
地支体1673131.9%
地支体2132720915.7%
地支体348816032.8%
地支体427018869.6%
るるーしゅ

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地域支援3や4を取得しているところ(おそらく大手)は、地域連携薬局の取得状況がいいですね

地域連携薬局の地域支援体制加算の取得状況

ちなみに東京都内で地域連携薬局を取得している653店舗の中で、地域支援体制加算を取得状況を示します。

地域支援体制加算の取得状況薬局数
取得ナシ83
地支体113
地支体2209
地支体3160
地支体4188
るるーしゅ

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地域連携薬局を取得しているけど、地域支援体制加算は取得出来ていないってところも意外とあります。

以前書いた記事でも少し触れましたが、こういう数字で「大手のほうがしっかりやっているじゃん」というロジックもたてれなくはないですよね

地域連携薬局と地域支援体制加算の比較

地域連携薬局と認定されているところは、地域支援体制加算を取得していることが多いですが、ふたつの要件についてみてみましょう。

昔、調べた記事からです。地域支援体制加算の要件がややこしくなっているので地域支援体制加算1の内容で記載しています。

要件地域連携薬局地域⽀援体制加算
構造・設備座って服薬指導
プライバシーへの配慮
⾼齢者、障害者の円滑利⽤構造
プライバシーへの配慮
⾼齢者、障害者の円滑利⽤構造
開局時間規定なし平⽇8時間以上、⼟⽇⼀定時間以上、
週45時 間以上の開局
時間外対応開店時間外の相談応需体制
休⽇及び夜間の調剤応需体制
開店時間外の相談応需体制
休⽇及び夜間の調剤応需体制
販売体制⿇薬の調剤応需体制
⾼度管理医療機器等の販売体制
1,200品⽬以上の医薬品備蓄
⿇薬⼩売業者の免許取得
OTCを販売していること
その他体制地域の医療機関との情報連携
(報告、連絡)、他の薬局との
情報連携、医薬品提供体制
無菌製剤処理を実施できる体制
医療機器、衛⽣材料提供体制
副作⽤の報告体制
健康情報拠点としての役割
薬剤師1年以上勤務している常勤薬剤師の⼀定数
以上の配置(半数以上)
・地域包括ケアに関する研修を修了した

常勤薬剤師の⼀定数以上の配置(半数以上)
・全ての薬剤師に対する地域包括ケアに

関する研修の計画的な実施
かかりつけ薬剤師1⼈以上
管理薬剤師が週32時間勤務,
1年在籍、5年経験
研修地域包括ケアに関する研修(健サポ研修)の
修了証常勤薬剤師の半数以上の配置
全ての薬剤師に対する地域包括ケアに

関する研修、⼜はこれに準ずる研修の
計画的な実施
薬学的管理指導に係る職員等研修の
実績及び計画
外部の学術研修の受講
実績地域包括ケア構築に資する会議への継続的参加
情報提供⼀定程度(⽉平均30回以上)の実績
在宅医療⼀定程度(⽉平均2回以上)の実績
地域の多職種と連携する会議参加1回以上/年
在宅医療の実績24回以上/年
プレアボイドの報告実績

まとめ

今回は、財務省の調査結果からの提案事項が通ったら、薬局がどのような影響を受けるのか解説しました。

みなさんも分かっていると思いますが、基本料1の薬局の地域支援体制加算の取得は、大分イージーであるため、そこが今後厳しくなるのは予想の通りかなと思います。

また基本料1についても今後、取得できる薬局を減らすことも提案されています。

今までと同じことだけでは、薬局経営が厳しくなってしまうところも増えてくるのではないかと思います。

るるーしゅ

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雇われの身でも、今後の流れを把握して、変化にも対応できる薬剤師になっておきましょう。

ちなみに今回、わたしが分析に使用したデータ(エクセル)ほしいって方がいたら、TwitterでDMください。

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薬局薬剤師です。
若手の薬剤師教育や学会発表、論文投稿などに興味があります。
m3や雑誌への寄稿や、某大学非常勤講師歴もあります。
ファクトベースで物事を話さない(=感覚でものを言う)人は苦手です。
今後の業界の変化に対応できるように、業界情報や専門的なスキル、そして薬剤師としての働き方などについて情報発信していきます。
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