≫【2024年度版】薬剤師向け転職サイトの賢い使い方

国に求められている薬局薬剤師の対人業務って理解していますか?

求められている対人業務はポリファーマシーの解決

「対物から対人へ」、これは2015年の「患者のための薬局ビジョン」で示されて以来、言われていることです。

実際、この「対物から対人」というのも、2015年当時、くすりの福太郎が薬歴未記載で問題になり調剤バッシングが多かったので、それを落ち着かせる目的でこんなことを厚生労働省が出したともいわれています。

では、対人業務とは一体なにをすればいいのでしょうか?

患者さんと丁寧な会話だったり、吸入薬の指導や投薬後のフォローアップなどあるかと思いますが、いま一番求められているのはポリファーマシーの解決だと思っています。

ポリファーマシー対策は、2018年の調剤報酬改定で服用薬剤調整支援料(125点)が新設されたのですが、算定件数が伸びないことから2020年の調剤報酬改定では服用薬剤調整支援料2(100点)が追加されました。

るるーしゅ

るるーしゅ

次回の2022年の調剤報酬改定でもここの部分は整理される予定です。国としてすごく力を入れている部分です。

実際にどれくらいこの服用薬剤調整支援料1、2がどれくらい算定されているかご存じでしょうか?

統計データを見てみると、2020年6月の1カ月間の受付回数53,158,342回に対して

  • 服用薬剤調整支援料1・・・402回
  • 服用薬剤調整支援料2・・・703回

でした。

ちなみにトレーシングレポートの評価指標の目安として服薬情報等提供料は

  • 服薬情報等提供料1・・・10,648回
  • 服薬情報等提供料2・・・29,716回
るるーしゅ

るるーしゅ

トレーシングレポートを書いたことがないっていう薬剤師いたら、少しやばいかもしれませんね…

余談はさておき、国が薬剤師に求めているポリファーマシー是正の評価指標として服用薬剤調整支援料の算定件数というのは使用できると思います。(代用の指標ですが)

この件数は大手チェーン等や個人薬局で差があるのか気になりますので、調べていこうと思います。

服用薬剤調整支援料1

調剤基本料1の薬局:34,747,340件中、294件算定

調剤基本料3 ロの薬局:3,589,652件中、69件算定

調剤基本料3 ロの薬局のほうが算定している割合は約2倍高い

服用薬剤調整支援料2

調剤基本料1の薬局:34,747,340件中、377件算定

調剤基本料3 ロの薬局:3,589,652件中、269件算定

調剤基本料3 ロの薬局のほうが算定している割合は約7倍高い

2020年の6月の調剤行為の状況より作成

2020年6月のデータなので、調剤報酬改定後すぐのデータなのでもっと増えていると思いますが大手チェーン薬局のほうが国が求めている薬局の役割を果たしている可能性ありますよね?

るるーしゅ

るるーしゅ

数字を使って説明すると、こういう言い方もできるってことです。

また私がSNSで聞いたところ過去に服用薬剤調整支援料を算定したことある薬剤師は半数以上いました。n数が少ないのと、私のことをフォローしている薬剤師ということで選択バイアスの影響はあるかと思いますが…

るるーしゅ

るるーしゅ

というわけで服用薬剤調整支援料を算定したことない薬剤師の方々、すこし危機感をもったほうがいいですよ

このポリファーマシーの解決がすすまない理由として、「医師と議論したことがない」「臨床現場を知らない」という薬剤師が多く、減薬提案が不適切なことが薬局学会で指摘されていました。

医師と議論したことがない、臨床現場を知らない、だから卒後教育として病院実習が必要ではないかともいわれているんですよ~つながりましたか?(別の理由もありますが)

最後に

ポリファーマシーの解決、それは国に求められているのは分かっているけどなかなか出来ないという薬剤師の方多いと思います。

わたし自身、以前の勤務先では社長が「時代が変わってきているので新しいことに挑戦していかなければ生き残れない。失敗を恐れず挑戦していこう」といった矢先にわたしが医師の処方について話し合いの場を持ちたいと言ったら「医師の処方に文句があるなら、お前が医者になれ」とか言われましたからね…

薬剤師を取り巻く環境が変化していますので、先を見据えて行動することが大切なのかなと思います。

個人的には薬局の点数が対人業務中心になってきた場合、高い臨床能力をもつ病院薬剤師の方々が薬局・ドラッグストアに転職してきたとき、自分が組織に必要とされる能力を有しているか心配です。

るるーしゅ

るるーしゅ

薬剤師は買い手市場にシフトとか言っても、資格持ちの病院薬剤師は高く評価されていますからね

先日の第15回薬局学会のシンポジウムで、ポリファーマシーの解決に力を入れている薬局チェーンが多くて、今後は出来ない理由を見つけて言い訳だけしてる薬剤師は必要とされなくなるだろうなと思います。

るるーしゅ

るるーしゅ

このままじゃやばいな~と思ったら上記の記事など読んでこれからの働き方について考えてみてください。

\ 薬剤師の転職相談満足度96.7% /

るるーしゅ

るるーしゅ

今の職場で働き続けていいのか悩んだら、まずはファルマスタッフの専門家に相談してみることが大切です。

転職サービスに登録したからといって、必ず転職しなければいけないわけではありません。

まずは転職市場に自分を出してみて、どのくらいの会社からオファーがもらえるのかを確認してみるといいです。

そのうえで魅力的なオファーがあれば転職を考え、見つからなければ現職でのスキルアップに注力するという選択もあります。

自分がどうなりたいのか、どうなれるのかを常に考えながら、目の前の仕事を通じてキャリアを形成していくことが大切です。

まずは目の前の仕事においてできることと、自分自身の市場価値を確かめることから始めてみるのがよいと思います

るるーしゅ

るるーしゅ

私自身も不安があり、客観的な視点でプロに評価してもらい、選択肢が広がりました。(記事はコチラ

💊 ファルマスタッフ

公式 https://www.38-8931.com/

今、国は悪質な転職サイトの規制を強化しています。転職サイト利用の際は、ファルマスタッフのような優良認定を受けているところを利用しましょう。

るるーしゅ

るるーしゅ

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。本記事内容がお役に立ったのであればSNSでの拡散ランキング投票いただけると幸いです。

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
るるーしゅ

るるーしゅ

薬局薬剤師です。
若手の薬剤師教育や学会発表、論文投稿などに興味があります。
m3や雑誌への寄稿や、某大学非常勤講師歴もあります。
ファクトベースで物事を話さない(=感覚でものを言う)人は苦手です。
今後の業界の変化に対応できるように、業界情報や専門的なスキル、そして薬剤師としての働き方などについて情報発信していきます。
初めてのかたへ

FOLLOW

カテゴリー:
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA