≫【2024年度版】薬剤師向け転職サイトの賢い使い方

薬局薬剤師が置かれている状況って今どうなのですか?

まず先に言っておきますが、今回の話題はあまりワクワクするような話ではありませんし、この内容が真実なのかもわかりません。

とはいえ、今後薬剤師を取り巻く環境が変化していく中で、薬剤師として生き残っていくためには知っておいて損はない情報かと思います。

るるーしゅ

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うちら、薬剤師の業界は外界(医療制度や診療報酬)の影響を多く受けるので、外から見てどうなのかをアンテナをたてておくことは大切です。

薬局薬剤師の置かれている現状

平成30年4月からの10回にわたる会議で薬機法改正とともに「薬剤師が本来の役割を果たし地域の患者を支援するための医薬分業の今後のあり方について」が議論されました。

その中での出てきた意見がこちらです。

  • 現在の医薬分業は、政策誘導をした結果の形式的な分業であって多くの薬剤師・薬局において本来の機能を果たせておらず、医薬分業のメリットを患者も他の職種も実感できていない
  • 単純に薬剤の調製などの対物中心の業務を行うだけで業が成り立っており、多くの薬剤師・薬局が患者や他の職種から意義を理解されていないという危機感がない
  • 薬剤師のあり方を見直せば医薬分業があるべき姿になるとは限らず、この際、院内調剤の評価を見直し、院内処方へ一定の回帰を考えるべきではないか

というわけで結構、日本の薬局薬剤師が置かれている現状は崖っぷちといっても過言ではないかと思います。

いつ頃からこんなに薬局への風当たりが厳しくなったのか?

まだ若手の薬剤師からしたら、薬剤師として社会に出た時点で逆風が吹いているという状況になっていますので本当に申し訳ないです。

それではこの薬局薬剤師への批判はいつごろから高まったのでしょうか?

医薬分業率が向上し、院外処方による薬局の利用が増える一方、平成25年頃になると、薬局では調剤技術料薬学管理料というインセンティブが加算される分について、患者の負担に見合うような薬局サービスが行われていないのではないかと、世間から厳しい目が向けられるようになった。

そして平成27年、くすりの福太郎の薬歴未記載事件が明るみになります。福太郎の48店舗で薬歴17万件が未記載、この大きな事件のあとに厚生労働省が日本薬剤師会などに調査を依頼した結果、1220店舗、81万2144件、金額にして2億8000万円と試算されました。

るるーしゅ

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薬歴未記載事件により、その他の薬局の問題点も色々でてきたわけです。

  • 薬局薬剤師が患者に対してお薬手帳を既に所有しているか又は必要かを確認しないままに機械的に交付していること
  • 医師の処方どおりに薬を出すだけで丁寧な服薬指導を行っていないこと

というわけで、平成27年2月のくすりの福太郎薬歴未記載事件で薬局への風当たりが最悪になるなか、厚生労働省が平成27年10月に患者のための薬局ビジョンを策定し、対物から対人へということを強く出しました。

業界筋から聞いた話

対物から対人へは、これから先の薬局について真剣に考えたわけではなく、薬局への風当たりがめちゃくちゃ悪かったから苦し紛れに打ち出したので、そんな崇高なものじゃない

あとこの福太郎の薬歴未記載事件がなければ、薬剤師以外のピッキングなどももう少し早く進むはずだった

薬局がたたかれているのは薬剤師会のせい?

ここからは少し私見になりますが、じゃあ一体だれが悪かったの?って話になりますよね。わたしとしては、薬局全体としてダメだったんだと思います。

人によって(特に大きな力を持たない個人や小規模の薬剤師)は大手チェーン薬局がいけない、薬剤師会がいけないとか言いますが、本当にそうですかね?

例えば、こちらの平成30年から31年に実施されたかかりつけ薬剤師・薬局に関する調査報告書ですが、こちらの回収率は40.1%と昨年度の回収率(46.3%)から減少したようです。このことに対して記載があります。

今年度の医薬品医療機器制度部会において医薬分業の意義が改めて問われている状況の中、この回収率の減少はかかりつけ薬剤師・薬局施策に対する関心の低下とも感じられ誠に残念と言える。この回収率減少の要因としては本調査の重要性が薬局に十分に理解されていないことが考えられる。具体的には、かかりつけ薬剤師・薬局の推進のために行う本調査が国や医療の未来にとって意義があるという事や、調査結果がどのように国等で利用され薬局に関する施策に反映されるのかという全体像が、薬局経営者や勤務者に伝わっていないことが考えられる。

るるーしゅ

るるーしゅ

医薬品医療機器制度部会って、薬剤師は危機感がないとか言われてたやつだからね…そして、これに回答しなかったのは、求められていることが出来ていない個人や小規模チェーンと聞きました(真偽は不明)

また別の薬剤師会関係で働いている人も、「薬剤師会がダメだ」という割には、アンケートに回答してくれないみたいな人が多いという愚痴も聞いたことがあります。

私としては大手チェーン、薬剤師会に原因があるのは認めるけど、個人薬局などにも責任はあったんじゃないの?と思うわけです。なにより誰かのせいにしてたからって、薬局業界はよくならないですよね

るるーしゅ

るるーしゅ

評論家に成り下がって、当事者意識が薄れている気がするんだよね

正しくも“勝つ”戦略を考えよう

正しくも“勝つ”戦略を考える、こちらは、ケアネットで医療ジャーナリストのコラムで記載されていたことです。世の中は「正しいことを行う者が常に勝つ」ともならないのが現実ですので、どのようにして勝つかを考える必要があると思います。

王道としては、しっかり実績を出したうえでエビデンスとして薬剤師の学会だけではなく他の医療職が参加する学会などでアピールしていくというのがありますよね。

るるーしゅ

るるーしゅ

日本は世界から見ても人口当たりの薬剤師数が多い国です。薬剤師大国として、薬剤師のやっていることを他職種や社会にアピールしていく必要があります。

薬剤師は縁の下の力持ち的な側面が高い上に、日本人の美徳してアピールしないことがありますが、現状そんなこと言ってる場合ではありません。他職種だけではなく、患者さんにも評価されていると言い難いためです。

以前、厚労省の方の講演の中でも、薬剤師の活躍によって助けられたことの経験のある患者は薬剤師の味方をしてくれると言っていました。

またカナダなどで薬剤師の権利が多い国では、患者が薬剤師に任せたいという声から職能が拡大したと聞いています。

るるーしゅ

るるーしゅ

立てよ、薬剤師
(これが言いたかっただけ)

さいごに

今回は薬局の置かれている現状について、色々な資料を読んだり、事情通?から聞いたことを踏まえて書いてみました。とはいえ、わたしも薬局の立場のひとなので、内容が中立的かつ妥当かは不明です。

現状置かれている状況と、今後の業界のことを考慮したうえで、どのような薬剤師が生き残るか?そんなことを考えてもいいんじゃないかなと思います。

もし今の環境でくすぶっているようなら、自分のこれまでの働き方やこれからどんなことがしたいのかを考えてみませんか?考え方が変われば、生き方も変わると思いますからね

一緒にこの薬剤師という職業を面白くやりがいのある仕事に変えていきませんか?

るるーしゅ

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このあたりの記事も力を入れて書いていますので読んでいただけると嬉しいです。

参考資料

るるーしゅ

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転職したほうがいいのかな?と思ったら、まずは専門家にキャリア相談してみましょう。
おすすめとしては優良認定を受けているファルマスタッフがいいと思います。(転職サービスですが、無料でキャリア相談してもらえます)

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るるーしゅ

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私自身も今のままでいいのか不安があったけど、キャリア相談してもらって視野が広がりました。(記事はコチラ

ファルマスタッフに登録したからといって、必ず転職しなければいけないわけではありません。

まずは登録して、転職市場の専門家と話してみるのがいい経験になり、視野が広がるはずです。

自分はこれからどのような生活を送っていきたいのか?

お金を優先するのか、やりがいを優先するのか、ライフワークバランスを優先するのか、など働き方は人それぞれです。

自分がどうなりたいのか、どうなれるのかを常に考えながら、目の前の仕事を通じてキャリアを形成していくことが大切です。

まずは目の前の仕事においてできることと、自分自身の市場価値を確かめることから始めてみるのがよいと思います。

ちなみにファルマスタッフなどの転職サービスの人たちは、転職させることで成果報酬を得る人たちですがキャリア相談だけでも問題ありません。

転職サービスの人たちは、キャリア相談などをすることで、今後、自分の転職サービスを利用してくれればいいやという長期的な視点で考えているところがほとんどだからです。

逆に短期的に転職をせかすような転職サービスのところは利用しないようにしましょう。

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  • 面接対策、企業との交渉代行など
るるーしゅ

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これから先のどうなるかわからない業界だからこそ、情報量が多いキャリアに関する知識がある人に相談するのは、マイナスにはならないと思うんだよね。

無料で利用できるわけだし、使えるものはなんでも使ったほうがいいのではないかなと個人的には思いますよ

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るるーしゅ

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るるーしゅ

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薬局薬剤師です。
若手の薬剤師教育や学会発表、論文投稿などに興味があります。
m3や雑誌への寄稿や、某大学非常勤講師歴もあります。
ファクトベースで物事を話さない(=感覚でものを言う)人は苦手です。
今後の業界の変化に対応できるように、業界情報や専門的なスキル、そして薬剤師としての働き方などについて情報発信していきます。
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