えっ?規制改革で薬局業界、大きな変化起きそうなんですが…

薬局業界に規制緩和の波がやってくる!!どうやって生き残ればいいの?

薬剤師を取り巻く環境が変化するから、ちゃんとこれからの薬剤師のキャリアを考えてってよく私言っていますが、なんか私が想像していた以上の薬局業界の変化が起こりそうですので今回紹介したいと思います。

わたしが考えていた業界の変化は、大手チェーン薬局の寡占化ですね。これは実際にすでに起こっていて、わたしの大学時代の同期で薬局勤務者(大手チェーン薬局勤務者なし)のほとんどが大手チェーン薬局に所属になっていました

薬剤師の需給予測による薬剤師過剰時代からの免許だけの薬剤師の淘汰などが起きてくるだろうと思っていました。

るるーしゅ

るるーしゅ

これ自体もそこまで間違っていないと思うけど…

どうやら、上記以上に大きな変化が起きそうな気がするのが、この規制改革推進会議のなかで出てきている規制緩和の方向ですね。

オンライン薬局の導入狭義の調剤の外部委託が今後、すすめられていく流れだと思います。

これは第2回薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループのなかでも議論されており、「あ~これは避けられないだろうな」と個人的に思っています。

規制緩和の波に逆らえないと思う理由①

規制緩和の波に逆らえないと思う理由としては、日本総研の成瀬さんの研究で紹介されていた日本の薬局の非効率です。

わが国の薬局の技術料と薬価差益のGDP比は 0.43%と、イングランド(同0.14%)、ドイツ(同 0.16%)と比べて突出して高い。こうした違いが生じる原因として次の3点が指摘できる。第1に、人口当たりの薬局数・薬剤師数の過剰ともいえる多さである。第2に、一人当たりの薬剤数の多さであり、家庭医制の不在に伴うわが国の外来受診回数の多さが関連している可能性がある。第3に、1剤当たりの調剤コストの高さである。手間のかかる計数調剤、IT化の後れなど、わが国の薬局業務に非効率な部分があり、コストを押し上げている可能性がある。

またこの論文の中で、以下のことも指摘されています。

わが国の調剤報酬は調剤基本料において、処方箋受付回数が少ない小規模な薬局を優遇する仕組みとなっており、これが健全な競争を阻害し、薬局数が多い一因となっている可能性がある。すなわち、患者を多く獲得すれば調剤基本料が下がってしまう一方、競争に敗れ患者を減らした薬局は調剤基本料が上がるため淘汰されにくい制度ともいえる。

規制緩和の波に逆らえないと思う理由②

医療系ってなかなか古臭くて閉鎖的なので、新しい技術の導入とかがされないので規制緩和して、新たな儲け先などを作り上げたいっていうのもあるんじゃないかなと思います。

第2回薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループのなかでは、ドコモさんもいましたし(オンライン系だと5Gなどでビジネスチャンス)、調剤の外部委託などでロボット系の発展も期待できますしね…

規制緩和で薬局はどうなるの?

規制緩和されたからといって、全部が全部オンラインになるわけではないと思いますが、実店舗に行かずオンラインで完結する事例もでてくると思います。そういう需要はあると思いますので…

そうなると、Amazonのような資本力いっぱいのところになるのかもしれませんね。オンラインで完結するなら薬剤師は容姿が整っていて、相応の知識があればファンがついたりするのではないかなと(わたしがあと10年若ければ・・・)

るるーしゅ

るるーしゅ

アメリカでは、Amazonファーマシーの影響はそこまでみたいですが日本の薬局も同様に影響は出ないとは言い切れませんよね

調剤の外部委託をやっている国は、海外でもごく一部なのでという意見ももっともですが、日本ほど人口に対して薬剤師が多い国もないですし、さらには高齢化もすごい、ただ薬剤師の質はあやしいが非効率的な作業が多く本来の力を発揮できていないのでは?ともあり、国として薬剤師どうしていこうかと考えているのでは?と思います。

日本の薬局、薬局薬剤師の課題

第1回薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループのなかで出ていた日本の薬局、薬局薬剤師の問題点や課題があがっていたので紹介します。

1.全般的な事項

① 薬局の数が近年増えている。また、OECDのデータで日本の薬剤師数は世界的にも多いことが示されている。これらの数に見合った役割を発揮できているのかという観点が重要。
② 薬局は多すぎるが、今後をどのように考えて行くのか。
③ 敷地内薬局が増えている。敷地内薬局は医薬分業と方向性が異なる。
④ 多くの薬局がいわゆる門前薬局という状況で、本当のかかかりつけの薬剤師が育つのか。この状況を打開することが重要。
⑤ 薬剤師が1、2人の小規模の薬局の割合が一定程度あり、こういった薬局では特に連携が必要

2.対人業務の充実

論点1:薬局薬剤師の対人業務のうち、今後どのような内容を推進すべきか。

(1)フォローアップ関係
① 調剤後のフォローアップの推進は重要。
② フォローアップのメリットとしては、
(ア)何か問題が生じたときの受診勧奨や医療機関への情報提供
(イ)適正使用の勧奨、
(ウ)治療アドヒアランスの向上がある。
③ 患者視点でフォローアップがどのように有用かを整理することにより、患者の理解が進むのではないか。
④ 適正使用の観点からもアドヒアランスの向上は重要。特に認知症の患者については、服薬介助の観点や誤薬のリスクも考慮する必要がある。
⑤ 一般用医薬品のフォローアップ、セルフメディケーションへの関与も重要。例えば、受診勧奨をした患者が医療機関を受診したかどうかを確認する等。

(2)薬剤レビュー関係
① 薬剤レビューのような薬剤師の専門性を活かす対人業務を広い範囲で継続的に実施することが重要。
② 薬剤レビューの均てん化を職能団体として積極的に検討すべきではないか。
③ 薬剤レビューを普及させるアイデアの一つとして、大学教育に盛り込むことが考えられる。学生が薬剤レビューを実施していない薬局に疑問を持つきっかけになる。
④ 研修を全国的に展開するために何が必要かを検討することが必要。例えば、リーダーシップを取れる人の存在が全国に必要。
⑤ 日本病院薬剤師会では処方提案や副作用回避の事例をプレアボイド報告として全国で収集している。これらは患者レビューの知見として活用できると考えられるので、病院薬剤師と連携していくことも考えられる。
⑥ 患者の情報収集が大事。そのためにも医師と薬剤師の情報共有を推進すべきであり、この部分にICTを活用してはどうか。
⑦ 情報の把握に伴い、一定の責任があることも認識してほしい。
⑧ 薬学的な知識の習得は重要。審査報告書だけでなく、CTD等も読んでほしい。その上で、薬学のスペシャリストとしてフィジカルアセスメントの実施も必要。

(3)その他
① 日本薬剤師会では重要な疾患として、医療計画における5疾病(がん、脳卒中、心筋梗塞等の心血管疾患、糖尿病、精神疾患)について、疾患特性に基づく薬学的管理指導のガイドラインの作成を進めている。
② 薬局が医薬品情報(DI)の収集・整理・評価を行い、関係者に提供する取組みを推進すべき。ICTの進展により医療関係者が扱う情報量が増大しており情報の交通利整理の重要性が増している。
③ 薬局で把握できる有害事象などの情報は重要。ICTを活用してこれらの情報が個別の薬局だけでなく、地域レベルで共有できれば薬剤師の高度な知識が活用できるのではないか。
④ 患者ニーズの把握は重要であるが、あるデータでは6割の患者が薬局に待ち時間を短くすることを求めていた。待ち時間が短い薬局があれば患者はそこに集まるという状況にならないか不安がある。患者に対して、対人業務の意義を示していく必要があるのではないか。

論点2: 質の高い対人業務を均てん化するためにどのような方策が必要か。
例えば、研究班等を活用して標準的な手引きの作成を行うなど、薬局薬剤師の業務の参考となる資料の作成を進めてはどうか。

(1)手引きの作成関係
① 研究班等を活用した標準的な手引きの作成等について賛同する。
② 均てん化のために手引きは必要だが、手引きには最低限どこまで役割を果たす必要があるのかを具体的に示すべき。
③ 様々な手引きが存在するがばらばらで活用できていない可能性がある。手引きの情報を1つにまとめられないか。

(2)その他
① モデル事業がなぜ全国に普及しないのか、中位(2:6:2 の 6 の部分)の薬局で行えない理由の発見が重要であり、そのための調査や検証が必要。やる気に依存したシステムでは全国に普及しない。例えば、対物業務だけで経営が成り立つ報酬、医療機関からの情報提供がシステム化されていないこと、IT化が進んでいないことなど、障害を明確化する必要がある。
② 上位、中位、下位が 2:6:2 に分かれるという考え方があるが、中位の薬局がこのままで良いと思っているのではないか。患者の薬局ビジョンで 2025 年に全ての薬局がかかりつけ機能を持つという目標が掲げられ、また、調剤報酬でも対人の業務のシフトが進められている。調剤だけでは業が成り立たないという仕組みにしないと対人業務は進まないのではないか。
③ 対人業務に尽力している薬局とそうでない薬局がある。どう底上げしていくかという観点で均てん化は重要な課題。
④ 処方提案や薬剤レビューの実施を推進していくという方向性を示さなければ、均てん化やスキルアップは進まないのではないか。
⑤ 同じ都道府県内での均てん化、さらに各都道府県間での均てん化がそれぞれ行えるよう、仕組みを検討していく必要がある。がん医療の均てん化の仕組みが参考になるかもしれない。
⑥ 地域レベルでの均てん化を進めていく上で、他職種の取組みが参考になるのではないか。例えば診療報酬の取組みでは、複数の医療機関との間で定期的にカンファレンスを行うことや、地域での人材育成の役割を果たすことが要件となっているものがある。
⑦ 好事例の均てん化には地域の薬剤師会レベルで周りを引っ張っていくことが重要ではないか。
⑧ 目標を設定して、どのくらいの薬局がそれを達成できているのか(今どの地点にいるのか)共通理解することが重要。

論点3: 薬剤師がスキルアップし、専門性を発揮するため、どのような取組みが必要か。
特に丁寧な患者情報の聞き取りや高度な薬学的知識を活用する対人業務について、モデル事業等を実施し、効果の検証や均てん化を行うための方策を検討してはどうか。また、薬局内又は地域レベルで日々のスキルアップを行うために、勉強会や症例検討会を推進するための方策を検討してはどうか。

(1)勉強会、症例検討会関係
① 症例検討会は、薬局内で人材を育成する上での基盤となる。
② 薬局での症例検討会の実施が当たり前となるような方向を示すべき。

(2)その他
① 地域の薬局が連携して薬剤師の質を向上させるという観点での取組みが弱いのではないか。
② 薬局に就職してそのまま薬局にいる薬剤師が多いが、一度病院に就職して経験を積むことが良いのではないか。対人業務のスキルアップとしては医師、看護師、患者等と接することが有用。医療機関では医師、看護師等の医療従事者がおり、また、患者と接する時間が多く持てる。さらに副作用も把握しやすい。
③ 複数の専門医が関わる場合、各臓器に最適な治療を行うと全体としては必ずしも最適な薬剤の組合せとはならない。この場合、薬剤師が臨床家として一定の責任を果たさなければならないことについて認識することが必要。このような認識を教育や研修で深めていくとともに、各薬局がその役割を果たせる環境を整備していく必要がある。

【養成・卒後研修関係】
④ スキルアップをして専門性を発揮するには薬学教育の見直しが不可欠。6年間薬学部で学んで薬剤師になれない人が一定程度いる現状を変える必要があるのではないか。また、卒後研修の充実も必要ではないか。

これらの情報を踏まえて、個々の薬剤師はどうするべきか?

なんとなく内容は分かった、では私はどうすればいい?と思う若手の薬剤師の方がいるかもしれないのでアドバイスしたいと思います。

るるーしゅ

るるーしゅ

そんなの人それぞれだから、一概には言えない!!

はい、ものすごく当たり前のことしか言っていなくて、ほとんど何も言っていないのと同義です。申し訳ございません。

ただ規制改革の会議の中だけではなく、薬局薬剤師のこれからを話し合う会議の中でも同様のことが話題に挙がっていて、現状の薬局や薬局薬剤師の問題点はこんなところで、もっとこうしていったほうがいいということには目を向けておいたほうがいいと思います。

新型コロナを機に一気にオンラインも進みましたし、来年には電子処方箋の導入です(医療事務さんどうなりますかね)し、このあたりの規制改革もとんとん拍子で進んでしまうかもしれません。

ところでナスルディンの鍵という寓話を知っていますか?

ある晩、家に帰る途中の男が、街灯の下で四つん這いになっているナスルディンに出くわした。
「何か探し物ですか?」と男が尋ねたところ、「家の鍵を探しているんです」とナスルディンは答えました。

一緒に探しましょうと、二人で四つん這いになって探すのですが見つかりません。そこで男は再び尋ねました。

「ナスルディン、家の鍵を落とした正確な場所はわかりますか?」すると、ナスルディンはふたりが探していた街灯付近から10メートルほども離れた木を指さしました。

「じゃあなんでこんなところで探しているんですか?」と男は信じられない口調で尋ねてみると、
「だってここのほうが明るいじゃないですか」とナスルディンは答えました。

ナスルディン、意味が分からないんだけど(笑)と思う方が多いですよね。ただこれ、実際にはこんな人、身近にいませんか?

今の勤務先で働いていても、将来のキャリアアップも望めないのは分かっているけど、変化を拒んで何もしない薬剤師の人たちのことです。

るるーしゅ

るるーしゅ

頑張っても無駄だから、出来る限り楽をする自己防御のキャリア論ですね。

現状維持で楽をするというのは、今の薬局業界では大丈夫かもしれませんが、今後のことを考えるちょっと不安があると思います。自転車やコマなどもそうですが、動き続けることで安定するということがキャリアでもあると思いますから。

とりあえず、今後の薬局業界の大まかな方向性を理解しつつ、自分はどんな働き方がしたいかな?とか考えてみるのがいいんじゃないかなと思って今回の記事を書きました。

また寓話のナスルディンのように、そこに鍵はないと分かっていても楽だからと惰性を起こしてしまっているなら、一歩を踏み出してみましょう。

まずは人と話してみよう

違う病院で働く友人、知人、先輩、SNS上での知り合い等、誰でもいいと思います。自分の立ち位置や人生観を振り返るために、他者から見える自分を知る機会を作ることが大切です。

るるーしゅ

るるーしゅ

他者から見て、自分はどうなのかを知ることがまず一歩です。

プロの視点で評価してもらおう

最初は、素人から見た自分の他者目線の発掘です。つづいてプロの視点で評価してもらうといいです。

これから薬剤師過剰時代を迎えるため、薬剤師として多様な働き方自分らしい生き方をイメージするためにはプロによる他者目線を取り入れることをオススメします。

プロの視点は転職エージェントを利用するのがいいと思います、無料ですし。

オススメの転職エージェント
  • マイナビ薬剤師https://pharma.mynavi.jp/
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  • ファルマスタッフhttps://www.38-8931.com/
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転職希望ではなくキャリア相談や自分の市場価値を知りたい場合などにも利用可能
(急いで転職させようとする転職エージェントは無能です)

また有料になりますが、下記のようなキャリア支援してくれるサービスもありますので金銭に余裕があれば利用してみてはいかがでしょうか?

るるーしゅ

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るるーしゅ

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自分一人では、自分のやりたいことや強み、市場価値などが分からない場合は専門家を利用するのも効果的です。

マイナビ薬剤師とファルマスタッフはどちらも転職支援の会社ですが、薬剤師のキャリア相談も無料で実施してくれます。どちらでも(もちろん両方でも)構わないので、登録して自分のやりたいこと強み市場価値などをしっかりと把握しておくことが、これから先の薬剤師過剰時代を生き抜くうえで重要です。

るるーしゅ

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アラフォーの薬剤師です。
若手薬剤師がもっと活躍できるようにタメになる知識や心構えなどを伝えていきます。
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