2016年の調剤報酬改定でスタートしたかかりつけ薬剤師制度、身内の薬剤師からの批判も多いですが、実際にかかりつけ薬剤師と非かかりつけ薬剤師で患者への貢献に差がでているのでしょうか?
るるーしゅ
そりゃ、かかりつけ薬剤師のほうが仕事しているだろ?って思うけど、それをデータで示さなきゃね
目次
お題論文
上田 祐稀乃ら,”かかりつけ薬剤師による処方監査の特徴”日本地域薬局薬学会誌 (2187-7823)7巻2号 (2019)
こちらの論文を紹介しますが、いつも通りのことですが、アブストラクトのみになります。
るるーしゅ
地理が絶望的ダメだから、岐阜がどこか分からない。
千葉から見て「左のほう」というのと、織田信長が岐阜城作ったくらいしかわからない。
かかりつけ薬剤師の処方監査の特徴分析の結果は…
疑義照会に至った情報源として、かかりつけ薬剤師群では以下の項目が有意に高かった。
- 持参薬チェック
- 医薬品情報提供による患者(家族)の訴え・相談
- 患者(家族)の訴え・相談
疑義照会の原因の要因解析すると、かかりつけ薬剤師群では以下の項目の割合が有意に高かった。
- 処方もれ
- ノンコンプライアンス
疑義照会の結果の要因分析では、かかりつけ薬剤師群では以下の項目の割合が有意に高かった。
- 薬剤追加
- 薬剤減量
最後に
今回は、かかりつけ薬剤師が、非かかりつけ薬剤師と比較して、何かいいデータはないかと探して見つけたデータを紹介いたしました。
アブストラクトのみですが、研究限界として、今回の特徴はかかりつけ薬剤師に起因しているのか、それともかかりつけ薬剤師制度に同意してくれる患者(好意的な患者だったりするのでは?)に起因しているのかは不明な気がしました。
るるーしゅ
とはいっても、このようにデータで示すことは本当に大切だと思います。
わたしの今の職場にいるオッサンが「感覚でモノを言うな、ファクトベースで話せ」とよく言っているせいか、わたしにもうつってきています(笑)
(もしここが分からない人いたら、ファクトフルネスって本を読むことをオススメします)
このようにリミテーションはあるけど、かかりつけ薬剤師がいることで患者さんの薬物治療の質を向上できるというのが示されてくると、今後どういった薬剤師が生き残るのか?そういったことも考える必要があるのではないでしょうか?
るるーしゅ
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