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薬局薬剤師の立場で電子おくすり手帳の使い勝手を比較してみました

日本薬剤師会がオススメしている日薬「eお薬手帳」について、NTTドコモが撤退したいとかなんだかで、先日話題になっていたので、今回は各電子おくすり手帳について比較してみようと思いました。

電子おくすり手帳への未だにある誤解?

ただ電子おくすり手帳の前に、根本的に薬剤師自身がテクノロジーの進化についていけてないのでは?と思った内容があったので紹介します。

患者さんが「電子おくすり手帳です」っていったらスマホの画面をみせてもらわないと、患者の併用薬などを確認することができないと思いこんでいる薬剤師が一定数いるようです。
(病院薬剤師の方とかは、そりゃどういう運用なのかとか知らないですよね)

るるーしゅ

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んなわけあるかい!!

現在、出回っている電子おくすり手帳には、e薬Link(イーヤクリンクス)ってのに対応していて、電子おくすり手帳の画面でワンタイムコードの発行し、そのコードを薬局に共有することで、併用薬などの情報を確認することができます。

ちなみに電子おくすり手帳は2018年の調剤報酬改定で、通常のおくすり手帳と同様に対応すること。ただ上記の方法での対応ができない場合は、患者に許可を得て、スマホを閲覧してみることで代用してくださいねという通知だったはずです。

るるーしゅ

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そして、ワンタイムパスワードで見れる状況なんだけど、患者のスマホを見たほうが早いという理由で使用しないことが続き、やり方を忘れてしまっているという薬局も少なからずありそう…

e薬Linkのワンタイムパスワードを見れる方法を導入するのに、どれくらいの費用および維持費がかかるのかは、わたしの立場ではわからないので心優しい方、教えてください

どの電子おくすり手帳が便利?

それでは電子おくすり手帳の誤解はこの辺で、各社出しているおくすり手帳の使い勝手を独断と偏見でやってみましたの。

ちなみに何故、数多の電子おくすり手帳出回っているかというと、処方箋送信機能がついているからです。この処方箋送信機能は、どこの薬局でも送れるわけではなく、その電子おくすり手帳のアプリと提携している薬局にしか送れません。

るるーしゅ

るるーしゅ

なので患者目線で考えれば、かかりつけの薬局が提携している電子おくすり手帳アプリでいいです。

こういってしまうと身もふたもないので、評価のポイントとしては、①薬剤師への共有方法が簡単か?、②市販薬の登録が簡単か?、③その他の強みで評価していこうと思います。

日本調剤:お薬手帳プラス

まずは日本調剤の電子おくすり手帳プラスですが、正直あまり使い勝手がいいようには思えませんでした。

まず本会員にならなきゃ家族分の手帳の追加ができません。そして本会員には日本調剤の調剤された際の領収書が必要みたいです(そのため、本会員にはなれていません)

そして①薬剤師への共有方法ですが、メニュー→設定→ワンタイムコードの発行と、ちょっとめんどくさいですね。わたしは、どこかにそういう機能があるはずだからと思い、見つけられましたが患者の立場なら、「ないです」と答えそうです。

またワンタイムコードも、英数字だけでバーコードやQRコードはないです。(つまり見せられた薬局も手打ちするしかない…)

つづいて②の市販薬の登録ですが、こちらもバーコードを読み取っての登録がないため、微妙です。患者さんがロキソニンとしか入れなかったらロキソニンSなのかプラスなのか、プレミアムなのか分からないです。

るるーしゅ

るるーしゅ

完全に日本調剤仕様です。

日薬eお薬手帳

つづいては日薬のeお薬手帳です。

冒頭のリンク記事によると、3000を超える薬局が利用しているとのことですが、日本全国で6万軒近くある中で3000か…日薬が主導している割にはいまひとつという印象ですね。

ちなみに日薬のeお薬手帳なら処方箋送信機能は、薬剤師会入会している薬局が表示では?と思うかもしれませんがそんなことアーリマセン!!千葉県で表示されるのが55件ですからね(汗)

それでは、評価のポイント①で薬剤師への共有ですが、トップ画面に「お薬手帳を見せる」という項目が大きく表示されていて、ワンタイムコードがすぐに表示されるようになっています。そしてバーコードやQRコードも表示されるのでバーコードリーダーがあれば手入力しなくてOK、便利です。

そして市販薬の登録もバーコード入力がありますので、類似名称の区別もしっかりできるのでいいと思います。

マイナス点としては、登録の際にドコモのdアカウントが必要になるので、そこがめんどくせーなと思いました。

E PARKお薬手帳

つづいてはEPARKお薬手帳です。こちらも会員登録しないと使えないタイプですね。

①の共有方法ですがトップ画面にワンタイムコードという項目があるので、分かりやすいと思います。ただワンタイムコードは英数字のみでバーコードやQRコードはありません。

②の市販薬登録もバーコードでの登録は可能です。

③その他の機能として、血圧手帳、糖尿病手帳、緑内障手帳、アトピー手帳などなど色々な機能があります。使いこなせる自信はないですが、患者目線では悪くないのではないかなと思います。

アインおくすり手帳

つづいてアインおくすり手帳ですが、こちらも日本調剤同様、利用店舗を登録しろと出てくるので、私はテキトーに選びました(汗)

①の薬剤師への共有はトップ画面に見せたい人へ提示というのがあるので、そこからワンタイムコードが発行できます。ただ英数字だけです。

②市販薬の登録は、手入力だけですね。尚、アインのおくすり手帳はヘルスケア手帳と同様ですので、ヘルスケア手帳の評価はこれ見てください。

harmo

つづいてharmoです。使っている人が多いのか分かりませんがダウンロードして使ってみました。

①薬剤師への共有ですが、日本調剤のやつ同様にトップ画面になくて、画面右上の歯車マークから、お薬手帳を見せるでワンタイムコードが発行されます。ワンタイムコードは英数字とQRコードで発行されます。

②市販薬の登録は手入力のみですが、ロキソニンと入力したら商品名の候補がでます。入力して終わりではないところはいいかもしれないですね(バーコード入力あったほうがいいですが)

比較した中では・・・

今回比較した中では、日薬のeお薬手帳が一番使い勝手はいいような気がしました。ただ私はdアカウントもっていたから、その手間がなかったからかもしれません。

実際は自分の薬局で提携している電子おくすり手帳を勧めるでいいと思います。連携すれば、患者自身がわざわざQRコード読み込まなくても自動で入るような仕組みもありますからね。

あと別の話ですが、マイナポータルにパソコンからログインすれば、電子おくすり手帳用のQRコードが取得することができます。ただし一か月分ずつしか発行できないので手間ですが…

薬剤師の皆さんは、自分でおくすりの管理できるから電子おくすり手帳も使っていない方がほとんどだと思います。

ただ利用者側の視点に立って、どのように活用すればいいのかも考えてみることも大切じゃないかなと思います。そしてICT化が進んできていますので、昔のアタマのままでは電子処方箋等にも対応できなくなってくると思います。

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るるーしゅ

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薬局薬剤師です。
若手の薬剤師教育や学会発表、論文投稿などに興味があります。
m3や雑誌への寄稿や、某大学非常勤講師歴もあります。
ファクトベースで物事を話さない(=感覚でものを言う)人は苦手です。
今後の業界の変化に対応できるように、業界情報や専門的なスキル、そして薬剤師としての働き方などについて情報発信していきます。
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