薬剤師のための失敗しない転職マニュアル

腎機能を考慮することってトクベツなことですか?

3 min 176 views
https://kuroyaku.tokyo/wp-content/uploads/2018/11/るる04.jpg

るるーしゅ

なんかさ、薬剤師って腎機能を推定して投与量が問題ないかどうか確認するのってトクベツなことって思っているよね?

うん、確かにそうですね…

https://kuroyaku.tokyo/wp-content/uploads/2018/11/るる14.jpg

メガネ

https://kuroyaku.tokyo/wp-content/uploads/2018/11/るる02.jpg

るるーしゅ

第13回日本薬局学会の特別企画で「腎機能管理のスペシャリストを目指す」という講演があって、白鷺病院の古久保先生が冒頭にこう言ってたのが、とても印象に残っているんだ

腎臓のスペシャリストになってもらいたいわけではありません。
当然のように、腎臓考えるようになってほしい。

https://kuroyaku.tokyo/wp-content/uploads/2018/11/るる02.jpg

るるーしゅ

日本薬局学会だから対象者は、薬局薬剤師。 マンガでも示しているように薬局薬剤師の中で当たり前に腎機能を考慮して投与量を判断するのは当たり前にできていないからね。 そして「腎機能管理のスペシャリストを目指す」というタイトルの講演の冒頭にこのセリフ、マジでかっこよかった

薬局薬剤師は腎機能を評価して疑義照会をしていない?

2007年に東京都薬剤師会の研修に参加した薬局薬剤師50人のうち、腎機能低下患者の過量投与に関する疑義照会を経験したことがあったのは14名(28%)で病院薬剤師は72%と有意な差があった。

2007年頃の薬剤師にはまだそんな能力はないんじゃないですか、所詮4年制ですよね…

https://kuroyaku.tokyo/wp-content/uploads/2018/11/るる14.jpg

メガネ


つづいて2013年にGoogleFormを用いたアンケート調査でCKD患者の腎機能を評価し投与量の設計をしたことがあるかという問いに対し病院薬剤師は91.5%、薬局薬剤師は54.2%だったという結果でした。

ほう、ただ2007年から2013年で6年間で28%→54%と26%伸びていますので、2019年の今は80%くらいの薬剤師が腎機能評価しているんじゃないですか?

https://kuroyaku.tokyo/wp-content/uploads/2018/11/るる15.jpg

メガネ

https://kuroyaku.tokyo/wp-content/uploads/2018/11/るる05.jpg

るるーしゅ

いや、そんなに出来ていないだろ…

腎機能を評価して投与量を考慮することは特別なことですか?

熊本大学の近藤悠希先生は、2019年10月号(調剤と情報 増刊)の中で、薬剤師の腎機能を考慮した投与量の決定に対して、このような説明している。

現在、慢性腎臓病(CKD)の患者数は1330万人に達し、高齢者の3人に1人はCKDともいわれている。まさに「高齢者をみたら腎機能低下を疑え」といっても過言ではない。またCKD患者の数は12歳以下の小児の数(1260万人)よりも多い。
したがって、腎機能を考慮した医薬品投与量の決定は、小児用量の確認と同様に、薬剤師にとって必須のスキルであるといえる。

確かに、小児の薬は体重聞いて投与量確認するの当たり前ですよね。 でもそれが高齢者になると…

https://kuroyaku.tokyo/wp-content/uploads/2018/11/るる14.jpg

メガネ

どういった患者で腎機能を注意すればいいのか?

でもるるーしゅさん、腎機能の評価って来局患者全員にやっていたら大変ですよ…

https://kuroyaku.tokyo/wp-content/uploads/2018/11/るる11.jpg

メガネ

https://kuroyaku.tokyo/wp-content/uploads/2018/11/るる02.jpg

るるーしゅ

全員にやってたらキリがないのわかる。だから優先順位が高い人からできる範囲内で実施していこう。調剤と情報 2018年 01 月号の近藤悠希先生の記事によると…

腎機能を評価し投与量を確認する対象

  • 腎機能低下時に注意が必要な薬剤が処方
  • 腎機能低下が疑われる患者

そうやって簡単そうに言っても騙されませんよ。 腎機能低下時に注意が必要な薬剤と言ってもたくさんあるんでしょ?

https://kuroyaku.tokyo/wp-content/uploads/2018/11/るる12.jpg

メガネ

https://kuroyaku.tokyo/wp-content/uploads/2018/11/るる04.jpg

るるーしゅ

まぁ確かに、これは多いかもしれないね

腎機能低下時に注意が必要な薬剤リスト

商品名(先発品) 一般名 尿中排泄率 副作用
バルトレックスバラシクロビル80%呂律障害、痙攣、精神神経障害
リリカプレカバリン90%傾眠、意識消失、心不全
ガスターファモチジン80%精神錯乱、汎血球減少
メトグルコメトホルミン85%乳酸アシドーシス
https://kuroyaku.tokyo/wp-content/uploads/2018/11/るる05.jpg

るるーしゅ

まだまだありそうだけど、とりあえずここまで

腎機能低下が疑われる患者

https://kuroyaku.tokyo/wp-content/uploads/2018/11/るる02.jpg

るるーしゅ

腎機能低下が疑われる患者としては、高齢者だね

薬局に来る半数以上は高齢者なんじゃないですか?

https://kuroyaku.tokyo/wp-content/uploads/2018/11/るる11.jpg

メガネ

https://kuroyaku.tokyo/wp-content/uploads/2018/11/るる05.jpg

るるーしゅ

まぁそうなんだけどさ、糖尿病の高齢者やCKD患者によく投与される薬剤がでている患者はしっかりね

CKDを推測できる薬剤

  • 球形吸着炭
  • 沈降炭酸カルシウム
  • 炭酸ランタン水和物
  • クエン酸第二鉄水和物
  • ポリスチレンスルホン酸ナトリウム
  • ポリスチレンスルホン酸カルシウム
  • 炭酸水素ナトリウム

腎機能を評価するうえで忘れてはいけないこと

最後に腎機能を評価するうえで忘れてはいけないことをお伝えいたします。
それは腎機能を評価し、投与量を考慮することは方法に過ぎないことです。腎機能を評価し投与量を決めることが目的にならないようにしましょう。

んー、これってどういう意味ですか?

https://kuroyaku.tokyo/wp-content/uploads/2018/11/るる11.jpg

メガネ

https://kuroyaku.tokyo/wp-content/uploads/2018/11/るる05.jpg

るるーしゅ

患者を見ないで、腎機能だけで投与量調節して、「俺、デキる」みたいになることだね

参考資料
  • Kondo, Yuki, et al. “Awareness and current implementation of drug dosage adjustment by pharmacists in patients with chronic kidney disease in Japan: a web-based survey.” BMC health services research 14.1 (2014): 615.
  • 竹内裕紀, et al. “1. 透析患者の中毒性副作用の実態.” 日本透析医学会雑誌 43.1 (2010): 38-40.
  • 近藤 悠希「検査値がわからない!」ところから始める! 処方監査に必ず活かす! 実践! 腎機能チェック(第1回)薬局で腎機能と薬剤チェックに取り組むための第一歩 : これまでと処方監査の視点を変え
るるーしゅ

るるーしゅ

薬剤師歴15年目に突入しました!!
まだまだ勉強不足なので賢い皆さん色々教えてください。
あまり勉強していないよという方は一緒に学んでいきましょう!

FOLLOW

カテゴリー:
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


今の薬局のままで本当に満足していますか?将来に不安はありませんか?
薬剤師のキャリアビジョンを考えたことがないかたはまずは相談してみよう
簡単1分 無料登録
今の薬局で働き続けて、将来生き残れますか?
色々一人で考えるより、まずは行動してみよう!
まずは無料相談