
日本の薬剤師は一体どれくらい人が医学文献を読む習慣があるのか?
それはアメリカの薬剤師と比較するとどうなんだろう?
今回はそんなことを調べた文献について紹介いたします。
今回の四コマに出ていた文献は医薬品情報学の文献になります。
日本および米国における薬剤師の臨床試験の論文利用に関する比較調査
ざっくり要約すると、宮城県の薬剤師とアメリカの薬剤師に「普段から文献読んでいる?」ってアンケートとった感じです。
[あなたは薬剤師が業務を遂行する上で,臨床試験の論文を読む必要性があると思いますか?

あなたは臨床試験の論文を読む習慣をもっていますか?

グラフは医薬品情報学 19.4 (2018): 180-187.より作成
興味深い結果が日本もアメリカも薬剤師の仕事をするうえで医学論文を読む必要性があることは大多数が認識しているにも関わらず、日本の薬剤師は全然読めていないってことですね・・・
この差はなんでしょうかね?

メガネ

るるーしゅ
時間がないらしい。てっきり英語無理!!かと思ったんだけどね。読む時間がない=読むのに時間がかかるなのかもしれないね
米国の薬学生は,臨床試験論文評価学(DrugLiteratureEvaluation)という講義で臨床試験論文を批判的に読む方法を学び,応用実務実習では,指導薬剤師からジャーナルクラブ(臨床試験論文を批判的に読んだ内容を口頭発表する)の課題を多く課される。一方,日本では課題研究を進める際に論文を多読するが,論文の読み方を講義等で扱うことは稀であり,これまではEvidence-BasedMedi-cine(EBM)に関する到達目標は設定されていたものの,臨床試験論文を批判的に読む機会に乏しい。
医薬品情報学 19.4 (2018): 180-187.より
論文の読み方のコツですかね

メガネ

るるーしゅ
そそ、全部読むのは大変だから読むポイントを絞ってでいいと思うんだよね
おすすめの書籍とかコンテンツありますかね?

メガネ

るるーしゅ
薬剤師のジャーナルクラブに参加するとかいいと思うよ、あと書籍だとこんなのもあるよ

るるーしゅ
あと、調剤と情報という月刊誌でイージーアプローチという連載しているからそれが書籍化されたら初学者向けにいい気がする
中川直人, et al. “日本および米国における薬剤師の臨床試験の論文利用に関する比較調査.” 医薬品情報学 19.4 (2018): 180-187.
2 件のコメント
いつも楽しみに拝見しております。
私自身の所感ですが、どういったことに対してみればいいのかがわからないというのが正直なところですね。ですので、読み方を勉強しないと・・・といったところですね。
>ピソピソさん
楽しみにしていただいて、誠にありがとうございます。
確かに目的もなく読むのって難しいかもしれないですね。
当たり前のように効くと思っている薬がプラセボと比較して
どれくらい効くんだろう?みたいなのをまずは審査報告書から
見つけて読んでみるってのがいいかもしれないですね。