≫【2024年度版】薬剤師向け転職サイトの賢い使い方

医薬品との相互作用注意しなきゃいけない健康食品、サプリメントはいっぱいあります

健康食品、サプリメントの利用状況

平成28年に都民を対象としたインターネット調査によると、全体の66.4%が過去に一年間に「健康食品」を利用しており、そのうち64.4%がサプリメント(錠剤・タブレット・カプセル等)で利用しています。

6割ってすごいですね。 ただ薬局での薬歴の頭書きにそうサプリメントの摂取状況は書いてないこと多いですよね…

メガネ

メガネ

るるーしゅ

るるーしゅ

そう、そこなんだよねー


別のインターネット調査によると、19.6%の人がサプリメントと医薬品を併用していたというデータがあります。そしてサプリメントと医薬品を併用していた人の7割以上が医師・薬剤師にサプリメントを使用していることを伝えていないという結果でした。
伝えない理由としては、サプリメントはあくまでも食事だから大丈夫という自己判断のものが多かったですが、「医師・薬剤師から聞かれなかったから」という意見も数多くあがっていました。

るるーしゅ

るるーしゅ

何でこんなことが起こるんだろうね?

何故、薬剤師はサプリメントの摂取状況を聞かないのか?

漫画にも記載した通り、薬剤師も患者同様にサプリメントは食品なんだから、医薬品と相互作用なんて起こすわけがないと思っているわけですね。

いや、でもセントジョーンズワートと相互作用がある医薬品がでているときは、注意しますよ

メガネ

メガネ


そして、薬剤師として注意すべきサプリメントというと、セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)、グレープフルーツジュース(またその類縁)程度しかありません。
何故かというと、医薬品の添付文書で注意事項として記載されるのが上記2種くらいしかないからです。

るるーしゅ

るるーしゅ

ここ、ちゃんと調べてないからほかにもあったらコメントで教えて


また相互作用に注意しなきゃと思っても、医薬品との相互作用の調べ方を分からないという薬剤師も多いかと思います。
以上を踏まえて、薬剤師が患者のサプリメントの利用状況を聞かない理由はこれです。

薬剤師が患者のサプリメントの利用状況を聞かない理由

  • 薬剤師もサプリメントはあくまで「食品」だから大丈夫だと思っている。
  • 注意すべきサプリメントは、セントジョーンズワートとグレープフルーツジュースくらいしかないと思っている。
  • 注意しなきゃと思っても医薬品との相互作用を調べるツールを知らない

サプリメントと医薬品の相互作用を調べるツールはこれだ

るるーしゅ

るるーしゅ

実は相互作用を注意する必要があるサプリメントはいっぱいあるので、是非とも今回紹介するツールを活用してほしい

オススメツール①:WebMD

わたしの大好きなアメリカの医療情報サイト「Medscape」を運用している組織です。Medscapeは2006年にWHO(世界保健機構)とFIP(国際薬学連合)が発行した書籍(Developing pharmacy practice A focus on patient care HANDBOOK−2006 EDITION [日本語翻訳版] 薬剤師業務のさらなる展開〜患者中心のケアを目指して〜2006年版ハンドブック)の中でもオススメの情報サイトとして紹介されているため、WebMDも信頼性は高いのではないかと思ってます。

るるーしゅ

るるーしゅ

最後にInteractionsをクリックすれば、医薬品との相互作用データが見られます。なお、相互作用データは以下の3段階に分類されています

  1. STEP

    まざはWebMDのWEBサイトにアクセスします

  2. STEP

    上部のDRUGS&SUPPLEMENTSからSupplementsをクリック

    WebMDの使い方①
  3. STEP

    そしたら調べたいサプリメントの成分名を選択します。今回は例として葉酸(FOLIC ACID)

  4. STEP

    最後にInteractionsをクリックすれば、医薬品との相互作用データが見られます。

なお、相互作用データは以下の3段階に分類されています

  • Major Interaction(併用禁忌)
  • Moderate Interaction(併用注意)
  • Minor Interaction(注意を怠らないこと)
るるーしゅ

るるーしゅ

この情報はサプリメント側から医薬品の相互作用を調べると見つかるけど、医薬品側からだと見つけにくい場合が多いからね

その他のオススメツール

るるーしゅ

るるーしゅ

その他にも、RxListMedicineNetとかでもいいと思うよ。検索方法は大体一緒だから使いやすいのを使えばいいと思う

全部、英語じゃないですか。 日本語で使えるのはないんですか?

メガネ

メガネ

るるーしゅ

るるーしゅ

日本語だと、「健康食品」の安全性・有効性情報〔国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所〕だね。 ただほしい情報までたどり着くのが少し大変。あと有料のナチュラルメディシンデータベースだね

サプリメント医薬品の相互作用をチェックするツールのまとめ

英語ならWebMDRxListMedicineNet

日本語なら「健康食品」の安全性・有効性情報、あと城西大学が作成した「食品‐医薬品相互作用データベース」もいいかもしれないです。

参考資料
  • 都民を対象とした「健康食品」の摂取に係る調査結果報告書 平成28年2月東京都福祉保健局
  • Chiba, Tsuyoshi, et al. “Concomitant use of dietary supplements and medicines in patients due to miscommunication with physicians in Japan.” Nutrients 7.4 (2015): 2947-2960.
  • 金森未侑, 冨澤登志子, and 板垣史郎. “入院患者の健康食品・サプリメントと医薬品の相互作用リスクに関する実態調査.” 日本老年薬学会雑誌 2.1 (2019): 9-18.
  • ハイリスク薬とサプリメントの相互作用ハンドブック

\ 薬剤師の転職相談満足度96.7% /

るるーしゅ

るるーしゅ

今の職場で働き続けていいのか悩んだら、まずはファルマスタッフの専門家に相談してみることが大切です。

転職サービスに登録したからといって、必ず転職しなければいけないわけではありません。

まずは転職市場に自分を出してみて、どのくらいの会社からオファーがもらえるのかを確認してみるといいです。

そのうえで魅力的なオファーがあれば転職を考え、見つからなければ現職でのスキルアップに注力するという選択もあります。

自分がどうなりたいのか、どうなれるのかを常に考えながら、目の前の仕事を通じてキャリアを形成していくことが大切です。

まずは目の前の仕事においてできることと、自分自身の市場価値を確かめることから始めてみるのがよいと思います

るるーしゅ

るるーしゅ

私自身も不安があり、客観的な視点でプロに評価してもらい、選択肢が広がりました。(記事はコチラ

💊 ファルマスタッフ

公式 https://www.38-8931.com/

今、国は悪質な転職サイトの規制を強化しています。転職サイト利用の際は、ファルマスタッフのような優良認定を受けているところを利用しましょう。

るるーしゅ

るるーしゅ

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。本記事内容がお役に立ったのであればSNSでの拡散ランキング投票いただけると幸いです。

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
るるーしゅ

るるーしゅ

薬局薬剤師です。
若手の薬剤師教育や学会発表、論文投稿などに興味があります。
m3や雑誌への寄稿や、某大学非常勤講師歴もあります。
ファクトベースで物事を話さない(=感覚でものを言う)人は苦手です。
今後の業界の変化に対応できるように、業界情報や専門的なスキル、そして薬剤師としての働き方などについて情報発信していきます。
初めてのかたへ

FOLLOW

タグ:
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA