さてさて、新型コロナの第七波真っ只中で日々大変ですよね。あと医療従事者に4回目のワクチン接種推奨ということですが有効性に関するエビデンスが乏しいのでなかなか悩ましい限りですよね。
若い医療従事者ですと、得られるベネフィット(1カ月~2ケ月程度の感染予防効果)に対して発熱等の有害事象のリスクを天秤にかけると「接種したほうがいいよ」とはいいづらいところです。
るるーしゅ
だからといって接種しなくていいよともいえる雰囲気ではなく…
4回目接種に関しては、医療従事者は何のために接種するのか?というのが明確にしてほしいなと思っています。もちろん感染リスクが高いんだから、接種したい人には接種できるようにしておくことは必要だと思いますが…
余談はさておき、今回は色々と危機感をもってもらえたらという内容です。
目次
最近の薬局界隈の話題について
ここ最近の調剤薬局での話題としては、調剤の外部委託、リフィル処方箋、管理薬剤師に病院経験、クラフトの事業再生ADR、ファーマシィがアインにM&A、こんなとこが挙げられますかね。
るるーしゅ
あとアゴラの人の薬剤師不要論が話題になっていたけど、あれは相手にしなくてもいいかなと個人的に思ってます。
この辺、あげてみて皆さんはどう思いますかね?
やっぱり薬局業界の変化の波が来ているように感じませんかね?私には変化してくるのかなという気はしてきています。
そしてこんな話題も目に入ってきました。
大手ドラッグストアのウエルシアも薬剤師教育に力を入れていくようです。
そしてちょっと古いですが2021年6月のDRUGマガジンの特集記事の中で、なの花薬局グループのメディカルシステムネットワークの田尻社長が薬剤師教育に力を入れているという内容が書かれていました。
そして5年後にはがんだけではなく、プライマリ・ケア(総合診療)や糖尿病を専門にする薬剤師を100人は育てる、そしてそのために年間3~5億かけるとのことです。
何故、教育に力を入れているの?
ウエルシアとメディカルシステムネットワークを挙げましたが、もちろんその他の大手も教育には力を入れていると思います。
これなんで教育に力を入れているんだと思いますかね?
教育というのは、目的ではなく方法ですよね。
背景としては、2015年の患者のための薬局ビジョンにあげられているような対人業務ができていないよねというところだと思います。個々の患者特性に応じた服薬指導ではなく、画一的な内容のみを伝えているというケースは結構多いのではないかなと思います。
そして薬局の数は、世界と比較してもトップクラスで多いわけでもっと少なくてもいいのではという声もあります。(適正数は3万とか)
るるーしゅ
こういった背景から、目的としては質の高い薬剤師を育成し、他の薬局とは差別化を図っていきたいというのがあるんだと思います。
大手ですので、ステークホルダーなどからも情報を得ているケースも多いでしょうし、大手が実施することがスタンダードになっていくということは可能性として高いのではないかなと思います。
研修めんどくせえで終わらないように
今回の記事で何を伝えたいかと言うと、大手などで研修がある場合には「研修めんどくせえ」で終わらせずに、なにか得られるものはないかなと考えてみるのもいいんじゃないかなと思います。
あとはあまり教育の機会がない中小チェーン、個人の薬剤師の方々は大手では対人業務の質向上のための研修が実施されているってことをまず知っておくといいと思います。
以前、紹介したように対人業務の加算の算定状況は大手のほうが高いです。
今後の薬剤師の需給予測からも、薬剤師余りが発生することが予想されていますので、そうなった際に「今のままで大丈夫か?」というリスクマネジメントはしっかりと考えておくことをオススメします。
るるーしゅ
リスクマネジメントっていうか中長期的なキャリアを考えろって話だけどね
将来を踏まえて、スキルを身につけようと思うなら、早いほうがいいです。そんなに価値のあるスキルは一朝一夕で身につくものではないですからね。
最後に
今回は最近の気になる話題と共に、「薬局業界の変化が始まってきているよ」という脅しを紹介しました。
「未来のことなんて分からないので焦る必要がない、なるようになるさ」という意見もあると思いますが私としては、早い段階で今後のキャリアについて考えて行動していくのがいいんじゃないかなと思っています。