【賢い選択を!】薬剤師がすすめる花粉症の市販薬の選び方

患者さん向け

花粉症の治療薬は市販薬で十分である!!

みなさんの中に、花粉症の治療薬は病院でだしてもらう薬のほうが市販の薬より効き目が強い!と思ってたりしませんか?
今回はその誤解をひも解き、病院で長時間待ってまで市販薬と同程度の効果しかない薬をもらいに行かなくてすむように解説致します。




注意事項!!
今回の内容は、花粉症の症状が軽度から中等度の健常人を対象としております。
症状が重度な方、未成年、妊娠・授乳中の方、また車を運転する方は必ず薬剤師に話を相談の上、判断するようにお願い申し上げます。
というか、読んでいるあなた個人についても当てはまるのか分からないので売り場の薬剤師に相談する習慣ができればな・・・
メガネ
・・・るるーしゅさん、今回の内容、薬剤師にとっては常識と強調しておりますが…大丈夫ですか?
るるーしゅ
大丈夫大丈夫、現場の薬剤師は、これくらいしっかり答えられるからね。
さて、今回の内容のポイントについて解説していこう!!
花粉症治療の処方薬と市販薬のポイント
  • 処方薬と市販薬の飲み薬に違いはあるのか?
  • 処方薬と市販薬の点鼻薬に違いはあるのか?
  • 飲み薬と点鼻薬は一緒に使ったほうがいいのか?
  • 点鼻薬二種類使うのは効果的なの?

処方薬と市販薬の飲み薬に違いはあるのか?

処方薬と市販の内服薬に大した差はないことを説明していきます。花粉症の治療薬というと、第二世代の抗ヒスタミン薬が中心ですのでそちらについて比較していきます。
まずは下記の表は、現在(2019年1月)における処方せん医薬品と市販化されているかの一覧です。

成分名 処方箋医薬品名称 一般用医薬品
ケトチフェン ザジテン
アゼラスチン アゼプチン
エメダスチン アレサガテープ △(テープはなし)
エピナスチン アレジオン
エバスチン エバステル
セチリジン ジルテック
ベポタスチン タリオン
フェキソフェナジン アレグラ
オロパタジン アレロック ×
ロラタジン クラリチン
レボセチリジン ザイザル ×
デスロラタジン デザレックス ×
ビラスチン ビラノア ×
ルパタジン ルパフィン ×

この中で、まだ市販化されていないのでオロパタジン(アレロック®)、デスロラタジン(デザレックス®)、ビラスチン(ビラノア®)、ルパタジン(ルパフィン®)、エメダスチン(アレサガテープ®)になります。

メガネ
これらの市販化されていない医薬品とされている医薬品の有効性を比較検討したデータを提示すればOKですね?
るるーしゅ
書いてて思ったけど、それすごくめんどくさい気がしてきたから、Dynamedの記載と他の薬剤師ブロガーの記事リンクするから、それで納得してもらってもいいかな
no second-generation antihistamine appears superior to others



処方薬と市販薬の点鼻薬に違いはあるのか?

つづいて、処方薬の点鼻ステロイドと市販の点鼻ステロイドで効果に差はあるのか?ですが、これもDynamedに記載があります。

no corticosteroid product is clearly better than others
アラミスト®、ナゾネックス®、エリザス®といった処方薬の点鼻薬は1日1回という利便性がありますが、市販化されている点鼻ステロイドもきちんと回数こなしていただければ有効性には大きな差はないといっても過言ではないかなろ思います。

飲み薬と点鼻薬は一緒に使ったほうがいいのか?

これはかなり難しい問題です。
日本では飲み薬の抗ヒスタミン薬を最初に使用することが多く、そしてその後、点鼻ステロイドを使うという流れです。
ただこの内服抗ヒスタミン薬と点鼻ステロイドの併用は、点鼻ステロイド単独より優れているというエビデンスは乏しいため、アメリカのガイドラインでは推奨されていません。

Recommendation 1
For initial treatment of seasonal allergic rhinitis in persons aged 12 years or older, routinely prescribe monotherapy with an intranasal corticosteroid rather than an intranasal corticosteroid in combination with an oral antihistamine. (Strong recommendation)

メガネ
もしや日本では有効というエビデンスがあるとか?
るるーしゅ
う~ん、なさそう。経験的な部分なのか、それともガイドライン作成者と製薬企業の関係がズブズブだからなのか
内服抗ヒスタミン薬と点鼻ステロイドの併用は点鼻ステロイド単独より、効果的ではない可能性があります。
現場でも「点鼻だけで十分~」って方、けっこういます。

点鼻薬二種類使うのは効果的なの?

日本では、点鼻ステロイドの点鼻の血管収縮薬を使用することはあっても、点鼻ステロイドと点鼻抗ヒスタミン薬を併用することはまずありません。
今回のマンガの中でひどい場合にはありかもよとオススメしているのはどうなのでしょうか?
実は弱い推奨ではありますが、海外では勧められています。

Recommendation 3
For treatment of moderate to severe seasonal allergic rhinitis in persons aged 12 years or older, the clinician may recommend the combination of an intranasal corticosteroid and an intranasal antihistamine for initial treatment. (Weak recommendation)

メガネ
これは知らない薬剤師も多そうな・・・
るるーしゅ
この文献によると、単独使用により、併用のほうが症状改善した人が多かったみたいだね

市販されている点鼻抗ヒスタミン薬はザジテン®のみなので、眠気に注意しなければいけませんが、点鼻ステロイドだけで症状が落ち着かない方にはアリな選択かもしれません。

まとめ

今回は、花粉症の治療薬は処方される薬剤と、市販されている薬剤とで有効性に大した差はないことを紹介致しました。
ただ、費用に関して言えば処方薬の場合は一部負担金で済むため、支払う負担は市販で購入するより少ないかもしれません。
市販の点鼻ステロイド(ナザールαAR0.1%エージーアレルカットEX)は二週間で2000円弱なので1カ月4000円程度ですかね。
点鼻抗ヒスタミン薬のザジテンAL鼻炎スプレーαも2000円程度ですから、財布と花粉症症状をみて、売り場の薬剤師に相談してみて下さい。

値段が気になると思うので、Amazonリンクつけておりますが、薬剤師の立場としては現場で薬剤師に声をかけて聞いて、選んでほしいです。
現場の薬剤師は、相談者個人に適した医薬品を選択いたします。
(私が届けられる情報は、あくまでも架空の一般の人です)
参考資料