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患者さんは自分の服用薬を正しく伝えることができますか?

おくすり手帳はいらないとおっしゃる患者さんのなかで、「自分で飲んでいる薬はきちんと覚えているから」という理由の患者さんいらっしゃいますよね。

自分の服用している薬剤を覚えていることは、素晴らしいことなのですが、薬剤師の立場としては出来ればおくすり手帳を持ってほしいなと思います。

理由としては、患者さんの記憶より薬局や医療機関等で管理された記録のほうが正確性が高いだろうと思うからです。

るるーしゅ

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患者さんが飲んでいる薬を口頭で聞いた薬が後日、おくすり手帳で確認したとき違ってたことあるからね…

今回のクリニカルクエスチョン(CQ)

患者さんって、自分が飲んでいる薬をどれくらい正確に報告することができるの?

今回のCQに解決のための道しるべとなる情報

Goldberg EM et al. How accurately do older adult emergency department patients recall their medications? Acad Emerg Med 2020 May 21; [e-pub]. (https://doi.org/10.1111/acem.14032)

高齢の成人救急科の患者さんは、どのくらい正確に薬を思い出すのでしょうか?(DeepLにてタイトル翻訳)

るるーしゅ

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2020年5月に発表された文献を紹介します。ただこの文献、無料ではないため、こちらを紹介している二次情報からです。

参考にした二次資料

研究の概要

るるーしゅ

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救急に受診した高齢患者(平均65歳)168人に、服用している薬剤を回答してもらい、薬局やEHR(健康データベース)で実際に照合してみたという研究だね

研究の結果

全然あてにならないってことですね…

メガネ

メガネ

るるーしゅ

るるーしゅ

ちなみに誤っていた報告内容の内訳はこんな感じです

るるーしゅ

るるーしゅ

飲んでいるのに伝え忘れることが多かった薬剤はこちら

薬剤の種類割合
抗生物質53%
泌尿器科40%
COPD31%
心臓系27%

まとめ

海外の研究によると正確に自分が服用している薬剤を報告できる高齢者は少ないようです。今回のデータをどこまで日本での現状に当てはめていいかは議論があるかと思います。

るるーしゅ

るるーしゅ

服用している薬剤が正しくないと不利益を受けることがあるってことは患者さんにも理解していただきたいです。

今後、ICT化がすすんで、マイナンバーカードに医療情報を加えればリアルタイムで服用している薬剤を把握することができるようになりますが、あと数年はかかりそうなので、それまではしっかりとおくすり手帳について啓発していくといいのではないかと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

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