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アトピー性皮膚炎も微生物を移植する時代がやってくる?

さて今回は最近目にした記事で興味深かったものを紹介しようと思います。

薬剤師の方なら、便微生物移植(Fecal microbiota transplant:FMT)は聞いたことはあるでしょう。(わたしも薬局勤務なので、実際治療された患者さんなどをに出会った経験はありませんが)

便微生物移植(FMT)に関しては、上記のイラストのようなイメージでいいかと思います。なお、Wikipediaによると

健康な人の腸内細菌を対象患者の消化管に移植することにより、治療効果を得る目的で研究されている移植術。腸内細菌療法やふん便微生物移植、あるいはふん便薬(poop pill)ともと呼ばれる。確実なエビデンスが確立しているのは、クロストリジウム・ディフィシル腸炎だけであるが、消化管疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)のほか神経難病や冠動脈疾患に対しても研究が進められている。欧米を中心に研究されてきた。2017年現在日本では保険治療としては認められていない。

便微生物移植(Wikipediaより、2020年10月1日閲覧)

るるーしゅ

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どうでもいいけど、便微生物移植の略語のFMTってみると、ふとももって思ってしまうよね。

何言っているんですか?

メガネ

メガネ

アトピー性皮膚炎にも微生物を移植?

それでは今回の本題に入りたいと思います。
この便微生物移植のアトピー性皮膚炎にも応用した研究が海外で結果を示していましたので紹介します。

お題論文

Myles, Ian A., et al. “Therapeutic responses to Roseomonas mucosa in atopic dermatitis may involve lipid-mediated TNF-related epithelial repair.” Science Translational Medicine 12.560 (2020).

はい、ざっくりと研究方法についてイラストで示させていただきました。健康なヒトの皮膚から分離された常在菌をスプレーにいれて、それを週2回、湿疹部位にスプレーしたようです。さて結果は…

R. mucosa treatment was associated with amelioration of disease severity, improvement in epithelial barrier function, reduced Staphylococcus aureus burden on the skin, and a reduction in topical steroid requirements without severe adverse events. 

ついつい勢いで原文のまま結果を載せてしまいましたが、わたしはジャパニーズで英語読めないので日本語で紹介します。

  • アトピー性皮膚炎の重症度の改善
  • 上皮バリア機能の改善
  • 黄色ブドウ球菌の減少
  • 重篤な有害事象なしの局所ステロイド必要量の減少
るるーしゅ

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そしてこの効果は治療が終了した後も続いたらしい(最大8カ月)

いかがだったでしょうか?
わたしの場合は長男がアトピー性皮膚炎のため、とても興味がある内容です。とはいえ、今回紹介した研究はあくまで前後比較であるため、有効性を評価する上では不十分ですよね。

Evaluation of FB-401 in Children, Adolescents and Adults (2 Years and Older) With Mild to Moderate Atopic Dermatitis – Full Text View – ClinicalTrials.gov

有効性を評価するには、上記のプラセボ対照の結果がでてからでいいかと思いますが、このアトピー性皮膚炎の治療も大分変りつつあるのかなと感じております。

また我々、人間は微生物と共存しているってことを忘れてはダメなんだろうなとも思います。

この本、めちゃくちゃ面白かったので是非とも読んでみてください。

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るるーしゅ

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薬局薬剤師です。
若手の薬剤師教育や学会発表、論文投稿などに興味があります。
m3や雑誌への寄稿や、某大学非常勤講師歴もあります。
ファクトベースで物事を話さない(=感覚でものを言う)人は苦手です。
今後の業界の変化に対応できるように、業界情報や専門的なスキル、そして薬剤師としての働き方などについて情報発信していきます。
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