今回は最近の薬学生の就職動向について、大学の先生や採用担当の方の話を聞いたので、客観的な情報源と合わせて紹介しようと思います。
以前もブログで紹介した通り、都市部では薬剤師の転職市場は売り手市場から買い手市場にシフトしつつあります。
薬学生の就職動向を聞いていると、わたしたちの時とは違うなと思い、いつまでも自分たちの売り手市場の時のままのあたまで働いていると、使えない老害薬剤師になってしまうなと危機感を感じています。
るるーしゅ
SNSなどを見ていても、6年生の薬剤師のほうが優秀だなと感じます。これはうちの会社だけではなく、他の会社の教育を担当している方に聞いても、わたしと同じ感想でした。
今回の記事を踏まえて、わたしと同じ30代~40代の薬剤師は優秀な下の世代が迫ってきていることを認識し、危機感を感じてもらえれば幸いです(笑)
目次
ここ最近の薬学生の就職動向について
上記は平成29年から令和4年までの6年生薬学生の就職動向の割合です。平成31年までと令和2年からとでドラッグストアの就職者が急増していますが、これは調剤併設のドラッグストア勤務者のカウント方法の違いだと思います。(なので急増したわけではないです)
このグラフを見て分かるのは、病院を選ぶ薬学生は減少傾向、令和2年からのデータですが薬局、ドラッグストアは増加傾向にあるということですね。
薬局・DgSは大手志向
全体データとして、薬局・ドラッグストアを選ぶ薬学生が増えていることを紹介しました。
では薬局・ドラッグストアはどのようなところが選ばれているのかというと、これは大手チェーンや大手ドラッグストアを選ぶ方が多いようです。
本当なんですか?
メガネ
るるーしゅ
これは業界紙の情報でもそういうデータでているし、採用担当の方の話でも、薬学生の大手志向になっていると言ってたよ
ちなみに何故、薬学生が大手志向になっているかは正直よく分かりません。今後の薬局事情を踏まえて、大手のほうが無難と判断しているのか、それとも声のデカいインフルエンサーの影響を受けているのか…
るるーしゅ
個人的には、薬剤師になって「これやりたい」というのが明確ではない場合は、大手チェーン薬局選ぶというのは悪くない選択肢だと思います。
大手チェーン薬局への就職は不採用になることも
この流れからすれば、理解できると思いますが新卒の薬学生、大手チェーン薬局の就職を希望しても落とされるケースが増えてきているそうです。
どういう人が落とされるのかというと、やはり都市部限定での就職希望のかたですね。
都市部は薬剤師の数が充足していることが多いため、競争率は高くなります。
るるーしゅ
都市部限定で入ってくる薬学生は、選ばれた優秀な人である可能性あり
尚、大手チェーン薬局と比較すると、大手ドラッグストアのほうが都市部での採用枠は多い印象です。
最後に
今回は、最近の薬学生の就職動向についてデータや周りの人からの情報を踏まえて紹介しました。
病院薬剤師が減少傾向なのは、やはり給与が少ないのが原因としてあると思います。
新卒時の給与平均が薬局:27万、DgS:33万、病院:22万ですから、やりがいだけでこの差が許容できるかは難しいですよね
さてさて、今回の情報を踏まえてどう思いますか?
私はこの時代の就職活動じゃなくてよかったなと思います。ただそれと同時に、優秀な若手より高給をもらって働き続けるにはどのような価値を提供できる薬剤師であるか?というのを常に考えていかないといけないと思います。