目次
メーカーのセールストークを鵜呑みにした薬の専門家たち
[aside type=”warning”]2019.7/25:私の勉強不足を指摘されましたので下部に追記いたします[/aside]
今回の記事は新人や薬学生さんに、我々先輩薬剤師がしでかした恥ずかしい過去を紹介致します。
是非ともこういった恥ずかしい事例を教訓として、薬剤師としてどうあるべきか考えるきっかけにしていただければ幸いです。
これは恥ずかしいですね…
メガネ
るるーしゅ
本当そう思う、この頃の薬剤師は情報はMRからもらうもので、自分から収集するものではないっていうのが強かったのかもしれない。
人事のようにしゃべっていますが、勿論るるーしゅさんもその一人だったんですよね?
メガネ
るるーしゅ
そうだよ、すげえいい薬が出てきたと思ってたもん
一体なにが原因だったのか?
原因その一:MR based medicine
やっぱりザイザルの過大評価の原因は、薬の情報を自ら調べる習慣がなかったんですかね?
メガネ
るるーしゅ
そそ、新薬が出た際に審査報告書をチェックしたり、MRからジルテックより眠気が少ないといわれたときに、ザイザルとジルテックを比較したデータないのかな?という思考回路がなかったんだと思う
原因その二:理論信仰
るるーしゅ
あとはね、今もあるかもしれないけど薬剤師の理論信仰が強いんだよね。 メーカーにそれっぽい理論を言われたら、鵜呑みにして現象を確認しないんだよね…
基礎薬学の理論だけで納得してしまうってやつですね、私も気をつけます。
メガネ
オマケ:今回の内容の根拠について
るるーしゅ
今回の内容をもしかしたら、初耳っていう薬剤師もいるかもしれないので根拠を記載しておきますね。
これがザイザルの審査報告書にのっていたんですか、n数も多いんですね
メガネ
るるーしゅ
そういう時代だったんだよ、と言いつつここ最近にもクラリチンとデザレックスっていうのもあったけどね
今回は、過去の教訓を今後へ活かしてほしいということでザイザル錠の発売当初の評価について紹介致しました。
この記事を読まれた際には、MRさんからの情報を鵜呑みにするのではなく、疑問をもって自ら調べるというのを行っていただきたいです。
2019.7.25 ツイッターでの指摘事項あり
ザイザルの審査報告書より引用
ザイザルの審査報告書より引用
引用されている資料はこれ!!プラセボ投与時に見られる有害事象または副作用(PDF)
へーツイッターはすごいんですね
メガネ
るるーしゅ
そそ、賢い薬剤師がいっぱいいるんだよ
ちなみに何を指摘されたんですか?
メガネ
るるーしゅ
私の理解であってるかは不明だけど、プラセボ投与でも3%くらい眠気の副作用報告する人いるから、このジルテック3.7%とザイザル3.9%は意味のある数字(妥当性のある数字)ではないのでは?ってことだと思う
じゃあザイザル発売当時では、ザイザルがジルテックより眠気が低いというのも妥当性があったんですかね?
メガネ
るるーしゅ
ザイザルの第Ⅲ相では、ザイザルVSジルテックVSプラセボで検討しているから、そっちのほうがよかったのかな?
るるーしゅ
傾眠の副作用はザイザル9%、ジルテック6%、プラセボ3%だからやっぱり発売時点でスーパージルテックという謳い文句は疑えたのではないかなと思うんだよね