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薬剤師の皆さん、転職を迷っているときはどうしますか?
「このままで本当に良いのだろうか」という疑問が頭をよぎるはずです。
周りには、新しい職場で活躍している人もいれば、「もっと良い条件で働きたい」と転職を考える人もいます。
しかし、転職は新たなチャンスとは言え、必ずしも成功を保証するものではありません。
むしろ、現状維持が最善の策であることもあるのです。
「本当に転職すべきなのか?」その疑問に応えるために、今回は「薬剤師が転職しないほうがいいケース」とその判断基準について解説します。
この記事を通じて、自分自身の現状を冷静に見つめ直し、客観的な視点から評価することができます。
また、転職しない方が良いのか、それとも転職するべきなのか、迷っている方も少なくないはずです。
転職を考える前に、ぜひ一度この記事をお読みください。そして、あなた自身が最善と思える選択をしましょう。
- 転職しないほうが良い薬剤師の特徴
- 転職理由として注意すべき視点
- 転職を検討している薬剤師への対処法
- 現職の魅力を再評価する方法
- 転職先を理想化しないための注意点
- 将来の自分を描く方法
るるーしゅ
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目次
転職しないほうがいい薬剤師の特徴
それでは一般論ではありますが、転職しないほうがいいと思う薬剤師の状況についてあげていきます。
いまからあげる内容に該当していたからといって、転職してはダメというわけではありませんが、一度考え直すきっかけになれば幸いです。
現職場での人間関係や仕事内容、給与に満足している薬剤師
まずは、ごくごく当たり前の状況ですね。
今の職場環境では良好な人間関係を持ち、仕事内容に満足しているなら、転職は必要ないですよね。
安定した職場での働きがいや充足感を得ている場合、転職して新たな環境で同じ程度の満足感を得られる保証はありませんから…
友人・知人が転職したからという理由で転職したい場合
つづいて「友人、知人が転職したから、自分も転職したい」という理由で転職を考えている場合ですね。
こんな理由で転職する薬剤師なんているのかよ?と思うかもしれませんが、若い薬剤師(特に大手から)の転職理由としては珍しくないと思います。
理由としては、以下のような要因があるからではないかと思います。
- 薬剤師という職種は転職する人が多い
- 新卒からの入社時の理由も特にないから
「たいした理由もなく、大手チェーンに入社したけど、3年くらい働いたし、周りも転職し始めたから自分も転職するか」みたいなノリで転職しようとします。
たいした理由もなく、転職するのは、「転職そのものが目的となっている」状態です。
このような人は、転職サイトのカモになってしまうこともあります。
転職サイトが報酬を得るためには、利用者の転職を成功させなくてはいけません。そのため、半ば強引に話を進めてくるキャリアアドバイザーもいます。
転職そのものが目的となっていると、キャリアアドバイザーにそそのかされて、不要な転職をしてしまう可能性もあります。
何となく今の仕事は自分に向いていない気がするからという曖昧な理由の場合
つづいては、「何となく今の仕事は自分に向いていない気がするから」という理由ですね。
これは私自身も経験があります。
薬剤師向いていないなと思って、仕事を辞めようとしたのですが、給料はそこそこもらえるし、周りの薬剤師よりは要領よく動けるし…ということで立ち止まりました。
本当に向いていなかったら、早めに転職したほうが中長期的に見てもプラスに働くと思いますが、「なんとなく」で転職するのは、前述であげた友人・知人が転職したからという理由と同様で、転職理由が明確ではないため注意したほうがいいです。
るるーしゅ
なんとなくをうまく言語化できるといいかもしれないですね
経済的な理由で転職が難しい薬剤師
これはなかなか難しい問題なやつですね。
今の仕事内容にや待遇、人間関係などに不満があるが、転職することで一時的な収入の減少を伴う可能性があります。
中長期的に見れば、収入面は問題ない場合が多いのですが、この一時的な経済的なリスクを負うことが困難な薬剤師は、転職を避けたほうがいいです。
るるーしゅ
転職でお金が下がるっていうパターンもありますからね…
転職回数が多い薬剤師
転職回数が多い薬剤師は、次回の転職で良い条件の求人を見つけにくくなる可能性があります。
また、希望条件が多いと、それを満たす職場を見つけるのが難しくなります。
都市部では薬剤師の需給バランスが徐々に均衡してきており、条件の厳しい求職者が希望に合う職場を見つけにくい状況が生じています。
スキルアップのための価値ある転職を積み重ねられていればいいのですが、そうではなく転職を繰り返してばかりの薬剤師は、現在の職場で働き続け、転職回数を増やさない方がいいかもしれません。
視野が狭まっている際の転職理由は要注意
つづいては転職理由としては、あるあるなんですが、もう少し深く考えたほうがいいのではないかという内容についてです。
るるーしゅ
視野が狭くなっていることがありますからね
人間関係がうまくいっていない
薬剤師として働く場合、人間関係がスムーズにいかないことはよくあります。
そして、人間関係がうまくいっていないときは、感情的になり、視野が狭くなりがちです。
まずは、「人間関係がうまくいかないことにより、仕事にどのような影響があるのか」「うまくいかない相手が誰で、どのような点でうまくいっていないのか」など、状況を整理してみましょう。
人間関係の問題はどの職場でも避けられません。そこで一歩引いて、人間関係だけで転職を考えるのではなく、問題解決のための手段を模索してみてください。
労働環境に不満
「薬剤師の仕事は厳しい」、「常に患者と接しているから疲れる」、「休みが取りにくい」など、労働環境に不満を感じることは多々あります。
しかし、他の薬局や病院と比較してみると、自分の職場が厳しいというわけではないことが分かることもあります。
また、自分自身の仕事のやりがいや職場での人間関係を考え、全体的なバランスを見ながら仕事環境の改善を目指すことも大切です。
待遇・給与額に不満
薬剤師の給与は職場や地域により大きく異なるため、給与に対する不満を感じることは自然です。
しかし、他の薬剤師と比較した結果、給与が低いと感じているだけで、実際は業界平均や地域平均を上回っている場合もあります。
給与に不満を感じる場合、全体的な待遇や福利厚生を考えた上で、自分の給与が妥当なのか再評価してみてください。
また、「評価されていない」と感じている場合は、上司に自分がどう評価されているのか確認してみてください。それによって、自分がどのように改善すれば給与が上がるのかが明確になります。
仕事がつまらない
仕事がつまらないと感じるなら、具体的に何がつまらないのかを理解しましょう。それは「日々の業務が単調」なのか、「新しい知識やスキルを学べない」のかを考えてみてください。
例えば、「日々の業務が単調」と感じているなら、薬局や病院内で新しい役職を希望したり、他の薬剤師と協力して新しいプロジェクトを提案するなどの行動をとることができます。
また、「新しい知識やスキルを学べない」なら、勉強会や研究会への参加、薬学関連の学会への参加を通じて、専門的な知識を深めることができます。
今の仕事で成長を感じられない
今の薬剤師の役割で成長を感じられない場合、職務の範囲を広げてみることが有効かもしれません。
たとえば、調剤だけでなく、患者さんの生活支援や在宅医療のサポートなど、新たな役割にチャレンジしてみることで、新しいスキルを身につける機会があります。
薬剤師を取り巻く環境が変化しているので、焦る気持ちも分かります。
ただイコール転職ではなく今の職場でどのように成長の機会があるか模索してみましょう。
るるーしゅ
会社に成長させてもらうという受け身でいいのは、あくまで20代までですからね。
会社の経営状況が悪い・将来性がない
会社の経営状況が悪い、将来性がないと感じる場合、一度深呼吸して冷静に考えてみましょう。
単に経営状態が悪いだけではなく、業界全体の傾向や自分のスキル、経験なども考慮する必要があります。
また、厳しい経営状況でも、自分自身の成長のための機会を見つけることができるかもしれません。たとえば、新たな業務の機会が生まれることで、新しいスキルを習得することができます。
私の友人は、今後、M&Aされることが分かっている薬局(大型店)の管理薬剤師のポジションで転職しました。M&Aされたあとも、そこの管理薬剤師であることが評価され、M&A先でも高い評価を得て、順調に出世することができました。
これは最初からM&A先に転職してた場合は、難しかったので、この友人はうまく立ち回ったケースです。
他にやりたいことがある
「他にやりたいことがある。今の会社ではそれができない」と感じる場合、その目標に向けた具体的な行動計画を立ててみましょう。
たとえば、あなたが「薬剤師としての専門性を活かした健康教育をしたい」と考えているなら、まずはそのための資格取得や学習を計画することが大切です。
そして、その目標に向けたスキルや経験を現在の職場で積むことができるかを検討することも大切です。
転職しないほうがいいかもしれないが、転職したい場合の対処法
今までの内容を読んでみて、該当する部分があったけど、やっぱり転職したいと思っている薬剤師はいると思います。
あなたの人生なので、決めるのはあなた自身です。
ただ転職すると決める前に、この内容は一度読んでください。
現職の魅力を再評価する
「転職したい」と感じた時こそ、一度立ち止まり、今の職場の魅力を再確認することが重要です。あなたの現職にはどんな良さがありますか
その要素を手放してでも、新しい職場で新たな挑戦をする価値があるでしょうか。
薬剤師は高度な資格を持つ職業ですので、転職のハードル自体は低いと感じるかもしれません。
しかし、そのために些細な不満からすぐに転職を考えてしまうのは注意が必要です。
一度退職してしまうと、元の職場に戻ることは困難な場合が多いのです。
転職先の理想化に注意
転職活動を始めると、新しい職場や待遇が理想的に見えがちです。しかし、求人情報にはマイナス面が明記されることは少ないでしょう。
現実を見つめ、冷静な判断を行いましょう。例えば、求人が「欠員補充」の場合、そこには何かしらの退職理由が存在します。
素直に魅力を感じる求人でも、その背後に何か問題が潜んでいる可能性を見逃さないようにしましょう。
未来の自分を描く
未来の自分を具体的に描きましょう。数年後、あなたがどのように薬剤師として働いているかを想像してみてください。
また、仕事だけではなく、プライベートの生活も含めて未来の自分を描いてみることが大切です。
これを行うことで、あなた自身の理想の生活やキャリアを具体化し、それに向かって何が必要か、どのような選択が最適かを判断することができます。
短期的な視野での判断だけではなく、長期的な視野で自身のキャリアを考えることを心がけましょう。
この三つの視点を通じて、自身の進路を見つめ直すことで、転職の是非についてより明確な答えを得られるはずです。
どの道を選ぼうとも、あなたのキャリアがより豊かで満足のいくものになることを心から願っています。
「辞める・辞めない」で悩んだら転職エージェントに相談
価値観は人それぞれ異なりますので、「辞めるべき会社」「辞めないべき会社」は一概には決められません。
自身では見えにくい観点や情報を得るためにファルマスタッフといった転職エージェントに相談するのも一つの手段です。
転職エージェントは多くの人の転職事例やキャリアパスを見てきており、あなたが目指すキャリアに近づくために何を経験すべきかのアドバイスが得られます。
中長期的な視点で考える際には、その意見が有益な参考になるでしょう。
まとめ
今回は、転職しないほうがいい薬剤師の特徴や、転職理由としてあるあるだけど、少し視野が狭まっていないか注意したほうがいい理由などを紹介しました。
- 現職場での人間関係や仕事内容、給与に満足している薬剤師
- 友人・知人が転職したからという理由で転職したい場合
- 何となく今の仕事は自分に向いていない気がするからという曖昧な理由の場合
- 経済的な理由で転職が難しい薬剤師
- 転職回数が多い薬剤師
- 人間関係がうまくいっていない
- 労働環境に不満
- 待遇・給与額に不満
- 仕事がつまらない
- 今の仕事で成長を感じられない
- 会社の経営状況が悪い・将来性がない
- 他にやりたいことがある
尚、これらはあくまで一般論であり、すべての人にあてはまるわけではありません。
もし現在の職場に不満がある、または将来を見据えて仕事を変えたいと思っているなら、転職を選択肢に加えることは重要です。
るるーしゅ
転職活動してみるのは良いと思います。
転職活動≠転職です。
大手の「ファルマスタッフ」のキャリアアドバイザーに相談するのが安心です。働きながら転職活動のアドバイスをもらえますし、これからの薬剤師としてのキャリアや、上手な辞め方なんかも教えてくれます。
他に選択肢があるのに、それに気づかず、ストレスを抱えながら働き続けるのって、馬鹿らしいと思いませんか?
「あの時、めんどくさがらず一歩を踏み出して良かった!」と、未来のあなたが自分に感謝する瞬間を想像してみてください。
「今」が、あなたの人生の中で一番若い日です。行動するのに遅すぎるなんてことはありません。まずは行動あるのみ。
るるーしゅ
私も今のままでいいか分からなくなり、転職エージェントに相談しました。(体験談は以下のリンクから)