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ジェネリックは添加物が違うのでオススメできない?
ジェネリックは添加物や製造方法が違うので、先発品を使用するほうが無難である。
残念ながら、いまだにこのような説明する医師や薬剤師がいることも事実です。
確かにコストを一切無視していいのでしたら、この論理はもっともだと思います。
ただ少子高齢化がすすんだ日本において、これだけ医療費削減医療費削減とか言われているのに、このような論理ははたして妥当なのか皆さんにも考えていただけたらと思います。
添加物が違う先発品とは?
先発品から先発品で添加物の違いなんて、気にしていなかっただろ?ってどういうことですか?
メガネ
るるーしゅ
うん、たくさんあるから例にあげて説明していこう。 まずはカプセルから錠剤に切り替わった事例でユリーフが有名かな
カプセルから錠剤へ変更になった事例
2010年、排尿障害改善薬「ユリーフカプセル2mg、4mg」は、カプセル剤の販売中止にともない、「ユリーフ錠2mg、4mg」へ剤形が変更になった。 ただこの事例で、「添加物が変更になるから、有効性・安全性に問題が生じる可能性が~」などといった現場から危惧する声は挙がらなかった
利便性が増したって感じだったんですかね
メガネ
るるーしゅ
つづいて錠剤の小型化したアダラートCR錠
途中で、錠剤の形が変更になった事例
アダラートCR錠は、販売当初から発売していた製品を途中で、小型化した。
小型化したということは、今までの製品と異なる挙動をしめす可能性もあったが、このことを危惧する声は挙がらなかった。
でも、これは添加物一緒なんじゃないですか?
メガネ
るるーしゅ
メーカーから聞いた話だと、変わっているけど添付文書に全てを記載する理由はないからのせていないって(情報の質は低いので話半分で)
えっ!!添付文書にのっている添加物って、全てじゃないんですか?
メガネ
るるーしゅ
確かすべてのせるのが好ましいけど、特許等の関係でのせなくてもいいらしいよ
るるーしゅ
次は、突然錠剤が青ざめてしまった事例だね
メガネ
ロヒプノール、サイレースですね
販売途中でブルーになった事例
今はなきサイレースやロヒプノールは、飲み物に混ぜられて犯罪利用されないように青色色素を混ぜられました。添加物が変更されましたが、特別有効性が変わったという話は聞いていません。
るるーしゅ
確か眠剤系で、医療外の不適切な使用が問題視されて水に溶けにくくなった薬あったと思うんだけど、なんだったけな…
まとめ
こう見ると、今までと同じものだよって言って渡している先発品でも、実は今のジェネリックと同じ構造だったりするんですね
メガネ
るるーしゅ
そうそう、この他にもメルビンとメトグルコなんかもそうだし、普通錠からOD錠なんかもそうだよね。 ただそういった事例の時に添加物や製造方法が違うから、有効性や安全性が~なんてほとんど気にしていないんだよね
確かにそうですね、でもこれが先発品からジェネリックだと気にしてしまう…
メガネ
るるーしゅ
これは関心があるところに差異が生まれるってやつだね
なるほど、ジェネリックは先発品より安いから劣っているのではないかという関心があるからこそって、こういったことが気になってしまいゴーレム効果などを起こしてしまうってことですね
メガネ
るるーしゅ
そそ。もちろん、だからジェネリックは大丈夫という根拠にはならないかもしれないけど、今までだったずっとこのやり方でやってきたのに急にジェネリックだけを槍玉に挙げられるのはおかしいと思う。
確かにそうですね。 先発品のメーカーから接待や贈り物をもらったりしたから、そのようなこと言ってるんじゃないの?って勘繰りたくなってしまいますね
メガネ
今回はジェネリックについて添加物の違いをもとに非難される場合がありますので、その考え方について少し事例を挙げて紹介してみました。
もし先発品からジェネリックでの添加物の違いで副作用が起きた内服薬での事例などの文献がありましたら教えていただけると助かります。
(外用薬や注射剤では見つかりましたが、内服薬ではこれといった文献は見つけられませんでした)