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ラジカット内用懸濁液2.1%はどんな薬か?
【この薬の効果は?】 ラジカット内用懸濁液2.1%は、フリーラジカルスカベンジャーと呼ばれる薬で、フリーラジカルを消去することにより、運動神経細胞等の酸化による傷害を抑える作用があります。これにより、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の進行を抑制する効果があります。
ラジカット内用懸濁液2.1%を使う前に、確認すべきことは?
ラジカット内用懸濁液2.1%の禁忌患者
- 重篤な腎機能障害のある人
- 過去にこの薬に含まれる成分で過敏症のあった人
ラジカット内用懸濁液2.1%の注意患者
- 脱水症状のある人
- 感染症のある人
- 心臓に障害のある人
- 腎臓に障害のある人(重篤な腎機能障害のある人は使用できません)
- 肝臓に障害のある人
- 妊婦または妊娠している可能性のある人
- 授乳中の人。
ラジカット内用懸濁液2.1%の用法や用量は?
ラジカット内用懸濁液2.1%の通常の使用量および回数は、成人においては1日量5mL、1日1回空腹時に服用します。初回の14日間は連日投与し、その後14日間休薬期間を設けます。2回目以降のクールでは、14日間のうち10日間投与し、その後14日間休薬期間を設けます。投与期と休薬期を組み合わせた28日間を1クールとして繰り返します。
ラジカット内用懸濁液2.1%の服薬中の注意点は?
- 急性腎障害または腎機能障害の増悪、重篤な肝障害、播種性血管内凝固症候群(DIC)があらわれ、死亡に至ることがあります。ラジカットの注射剤で、腎機能障害、肝機能障害、血液障害などを同時に発現する重篤な症例が報告されています。
- 使用中は定期的に腎機能検査、肝機能検査、血液検査が行われます。
- ラジカットの注射剤で、脱水症状のある人、感染症にかかっている人(特に抗生物質を併用した場合)、高齢の人では、死亡に至る例が多く報告されています。
ラジカット内用懸濁液2.1%の重大な副作用および初期症状は?
- 急性腎障害: 尿量が減る、むくみ、体がだるい
- ネフローゼ症候群: 尿量が減る、排尿時の尿の泡立ちが強い、息苦しい、尿が赤みを帯びる、むくみ、体がだるい、体重の増加
- 劇症肝炎: 急な意識の低下、白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、体がかゆくなる、尿の色が濃くなる、お腹が張る、急激に体重が増える、血を吐く、便に血が混じる(鮮紅色~暗赤色または黒色)
- 肝機能障害: 疲れやすい、体がだるい、力が入らない、吐き気、食欲不振
- 黄疸: 白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、尿の色が濃くなる、体がかゆくなる。