泌尿器科の受診…それは医療に携わり医療が身近な薬剤師ですら、受診するのはハードルが高いのではないでしょうか?
もちろん私も泌尿器科の受診ハードルは高かったのですが、この度、泌尿器科へ受診してきたら、もう検査とか本当に想像以上だったので共有したいと思います。
目次
泌尿器科への受診理由
るるーしゅ
金玉が痛かったんだよ
36歳 男性
流行性感冒に罹患し、軽快後に左の睾丸付近に軽度の鈍痛あり
しかし妻にも確認してもらったが左右の睾丸の大きさに差はなし (妻はめちゃくちゃ嫌がっていた) 症状はあるが、軽度で日常生活に大きな影響はなかったため経過観察していたが SNS上で自称薬剤師のたけちゃん (@nitrotake)より泌尿器科への受診をすすめられ受診
熱は35.7度、イケメン
尚、エッチなお店などには断じて行っていない
泌尿器科受診のハードルについて
普通に「泌尿器科」ググってみたら、自宅から車で10分くらいのところにあり、グーグルレビューの評価も星5の満点でコメントも「先生の人柄がいい」とかいうコメントだったので、ここにしようと思ったのですが、不安な点がありました…
それは、医師の名前が薫…
そして、グーグルのレビューコメントしている人の名前も女性しかいない…
もしや…
女性の医師で、患者さんも女性がメインだから、わたしのような男性はダメかもしれないと思いますよね?
というわけで、迷惑かもしれないけど電話で確認
電話で
るる「男性もみてもらえますか?」
受付「大丈夫ですよ、ちなみにどんな症状ですか?」
るる「キンタ…いや、睾丸が数日前から痛むんです」
受付「それなら見てあげられますよ」これが教養だ!
日々勉強していると、いざというときにちゃんと睾丸と言えるんだよ。国家試験頑張れ、俺も頑張
— るるーしゅ (@ph_lelouch) February 22, 2020
るるーしゅ
俺は日々ちゃんと自己研鑽しているから、急にどうしましたか?と聞かれても「睾丸が痛いんです」と言えたんだ
いや、キンタマの半分以上のキンタまで言ってるじゃないですか、ちなみに電話で女性医師とか聞かなかったんですか?
メガネ
るるーしゅ
そこまでは聞けなかった…
女性の医師の可能性も考え、洗顔、髪形もレプロナイザーでセットして、いざ出発
泌尿器科についたぜ
数多くの不安を抱え、泌尿器科へついたのですが、いわゆるオシャレな美容整形外科や歯科医院ではなく、昔ながら古びた診療所で受付の小窓から診察が見えるような小さいところでした。
そして私がついた際には10人くらい待っているかたがいましたが全員私より年上のオッサンで、受付の小窓から見えた医師もオッサンだったので一安心。
かなり診察のテンポでよく、オッサンが診察室から出てくると同時に次の人がタイムラグなしに入ってく感じで、これは問診だけで私も済むんだろうなという安心感がありました。
・・・そして呼ばれました
泌尿器科の検査が想像以上だったぜ
医師よりいつから症状あるの?睾丸が痛みはどっちかだけ?睾丸の大きさは変わってたりするの?とまずは問診を受け、3.4日前から左側の睾丸が痛いです。大きさは変わっていないですと回答。
すると、「よし、じゃあ実際みてみよう」と奥のほうへつれてかれ…
「そこのベッドに寝て、ズボンおろして」
左右の睾丸の大きさをチェックするために左右のキンタマを触られたぜ
オッサン医師にキンタマいじられましたよ、そして私の言った通り、キンタマは腫れていない。
そしてキンタマが炎症しているなら、触られたりするだけで痛いらしい
つまり…どうやら私のキンタマ痛いという主訴は、どうやらキンタマに原因はなさそうというわけだ
るるーしゅ
のどの痛みという主訴も嚥下痛じゃないパターンがあるとかそういう話だね
肛門から指をぶっこまれ、「ハウア」みたいな声が出てイキそうになった
キンタマに炎症がないとなると、じゃあ私のキンタマ付近で起きている不穏な状況はなんなんだ?ってなるんですが、下腹部に超音波を当てられ、医師はなにか分かった様子…
「膝あげて、腕でかかえてて、これからおしりから指突っ込むから」
えっ…そういう展開ですか…まぁ覚悟はしてましたよ。
ブスッ
「どお、ここ(前立腺)痛い?」
はい、痛いです。そして尿検査やると思っておしっこしないで我慢してきたので、そこ刺激されると出ちゃいそう、マジで…
「前立腺炎だね」
亀頭をギュッとされ、液を絞り出され検査へ(めっちゃ恥ずかしい)
キンタマをいじられ、肛門から指をつっこまれGスポットみたいなところを刺激されただけで終わらず、最後は亀頭をギュッとされ、液を絞り出されました…
「前立腺を刺激すると、液がでてくるんだ」
・・・もう好きにしてくれ(傷心)
泌尿器科医師の実施した内容の解説
なかなか普段の生活の中では体験することがない貴重な経験をしてきました。
- キンタマチェックは炎症や腫れ、痛みの確認のため
- 肛門からの触診は、前立腺の状態のチェック(あまり激しいのは菌血症のリスクなのでNGらしいが)
- 前立腺液は細菌感染のチェック
もちろん医師は不必要なことを実施したわけではないですからね。
そしてどうやら私は成人男性は20ml未満の前立腺が24ml程度に腫れているようです。
熱などは出ていないですが、医師よりインフルエンザと同時に前立腺炎に感染していたのでは?とのことです。
私が受けた前立腺炎の処方内容
わたしの処方内容は以下の通りです。
オフロキサシン錠100㎎ 3T
ロキソプロフェン錠60㎎ 3T
1日3回 毎食後 7日分
えっ?!PKPD的にその処方どうなんですか?
メガネ
るるーしゅ
これねぇ、医師が「タリビッドという薬を出す」というから「クラビットのほうが…」と言ったんだけど、「そんな高い薬使わなくても治る」と言われて、やっぱりこうなるかと(院内処方だし)
今回の泌尿器科診察の気になるお値段は…
今回かかった金額は3割負担で3690円でした。
明細書を見ると…
- 初診料・・・288
- 薬剤情報提供料・・・10
- 尿一般・・・26
- 前立腺分泌物塗抹・・・61
- 微生物学的検査判断料・・・150
- 超音波検査(断層撮影法)・・・530
- 処方料・・・42
- 薬剤料・・・63
- 外来内服・頓服調剤料・・・9
- 前立腺液圧出法・・・50
最後に
今回の泌尿器科受診はとてもいい経験になりました。
私自身、薬剤師として勤務してて前立腺炎で薬をもらいにくる患者へ服薬指導したことありますが、今回の自分に起きたことを踏まえると、もっと患者に寄り添った服薬指導ができるかもしれないと思いました。
また自分自身、キンタマが痛いと思っていましたが実際にはキンタマではないということで、やっぱり素人判断はよくなく、医師の専門性というのはすごいなと感じます。
また前立腺炎のときに射精すると血が混じるということを経験者に教わりましたので、注意しようと思います。
今回の私の体験レポートが少しでも薬剤師のスキルアップにつながれば薬剤師ブロガーとしてうれしい限りです。