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市販薬乱用について 調べてみたら、 想像以上で どうしたらいいか 分からない…

市販薬濫用が問題視されていることは重々承知ですよね。
私も小学校で薬物乱用教室を実施する際に調べたんだけど、実際の乱用者に出会ったことはありませんでした。


そこで、試しにツイッターのキーワード検索で「ブロン」と検索してみました。

ツイッター(ブロンで検索)

・・・いかがですか?

私は今まで検索することがなかったので、とても衝撃を受けました。

こういう言い方をしてしまうと分断を生んでしまい、市販薬濫用者を救うことができなくなってしまうと思いますが、普段我々薬剤師が相手にする患者とは違うということがわかると思います。

薬物乱用する子どもの特徴として「大人を信用していない」「自傷経験がある」といった特徴もある

以前、乱用防止教室の際に、若者の薬物濫用者はどういう人が多いかと調べたこと限りだと下記のような特徴があるということは知っていました。

ただ、この文字から想像した人物像と、私がSNS上で検索した際に出てきた人物像がずれていたんですよね。

ズレていたというよりは、私自身が本当に世間知らずのおぼっちゃまだったんだと思います。

実際に私が衝撃を受け、ツイッター上で周りの薬剤師も試してみるように促しましたら、私同様に衝撃を受けていたようです。

薬剤師会の対応はどうなのか?

2019年11月20日に、日本薬剤師会は濫用等のおそれのある医薬品の取扱いについて(お願い) という通知を出しました。

通知の中で若年者への不適切な販売の防止という項目に

  • 濫用の事例が多いとされる若年者には、氏名・年齢を確認し、濫用が助長されないよう注意喚起し、必要に応じて販売しない。
  • 学生証等の身分証明書の提出を求めるなど、提出がなければ販売しない。
  • その旨を薬局及び店舗内に掲示する。

と、販売しないルールを作成しました。

このルールで、若者の薬物濫用者を救えるのか?自分たちは売らないということで責任転嫁しているだけで根本的な解決には何の貢献もしていないじゃないか。という印象を持っていました。

しかし、今回の若者の薬物濫用者の実態(SNSでの一側面に過ぎませんが)を知ることで、自分の世間知らずさや、無力さを痛感したとともに、「理想を語るにはそれに見合う力が必要だ」と強く思います。

「助けて」が言えない若者たちに対して、今の薬局業界にどの程度手を差し伸べることができる環境を作ることができるか?

乱用するのは本当にごく一部の人に過ぎないですし、乱用に至る背景には、深い闇をもっていることが多く、対応する薬剤師、登録販売者の負担が大きいこともわかります。

今は回復しているようですが、夜回り先生も「もう疲れました」ということをブログに記載して話題をあつめていました。

難しい案件なのはわかります。ただそれでも可能ならば一緒に考えていただければ幸いです。

まず乱用されている市販薬について

こちらのデータは2019年の医薬品・医療機器等安全性情報からです。
このデータ、実はかなりOTCメーカーもびっくりしたようで、今まで商品名での公開はなかったんですよね。

ブロンについて

そしてブロン錠とブロン液が区別されずに1位ですが、圧倒的にブロン錠での乱用が多いです。

理由としてはブロン液は過去に乱用が問題になった際に、メチルエフェドリンが除かれ、味もメントール味になったためと言われています。
しかしブロン錠には、いまだにダウナー系のコデイン、アッパー系のメチルエフェドリンが含まれています。

WEBサイト上では注意喚起のPOPが出ます。(商品の記載はなし)

金パブについて

ブロンの乱用について多くの薬剤師もしっているかと思いますが、金パブことパブロンゴールドに関してはあまりしらない方も多いかもしれません。

こちらの商品もブロン同様に、ダウナー系のジヒドロコデイン、アッパー系のメチルエフェドリンが含まれています。ただブロンが咳止めに対して、金パブは総合感冒薬のため、AAPが含まれています。(かっこつけましたがアセトアミノフェンのことです)

そのため乱用した際は、肝機能障害や、腎機能障害を起こし、白目が黄色くなったり、顔がどす黒くなることもあるそうです。

対策案として、パッケージに記載したらどう?

ただ、そんなに効果はあるように思えないというのが本音です。

医薬品販売制度実態把握調査の結果

濫用等のおそれのある医薬品(*1)を複数購入しようとしたときの対応(*2)

  • 1つしか購入できなかった 60.4%(54.5%)
  • 複数必要な理由を伝えたところ、購入できた 12.9%(14.9%)
  • 質問等されずに購入できた 26.7%(30.6%)
  • その他0.0%(0.0%)

*1 エフェドリン、コデイン(鎮咳去痰薬に限る)、ジヒドロコデイン(鎮咳去痰薬に限る)、ブロムワレリル尿素(ブロモバレリル尿素)、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン(鎮咳去痰薬のうち、内服液剤に限る)を成分として含有する医薬品
*2 「1つしか購入できなかった」、「複数必要な理由を伝えたところ、購入できた」、「その他(購入せずに医者を受診するようにすすめられた等)」を販売方法が適切であったとした。

るるーしゅ

るるーしゅ

H30年にずさんな状況を指摘され改善したかと思いきや薬局はまた下がりつつあります。

上記の令和二年度のデータ、有意差でるのか気になったので検定してみました。

薬局・店舗販売業の店舗販売に関する調査
一般消費者である調査員が、全国5,025件の薬局・店舗販売業者の店舗(薬局1,861件、店舗販売業3,164件)を訪問し、医薬品の販売ルールに係る事項等に関し店舗での販売状況等について調査(調査期間は令和2年11月~令和3年2月)

適切不適切合計
薬局12885731861
店舗販売業23228423164

ピアソンのカイ二乗検定でp<0.05ですので、有意差がありますね。今回のデータからは、薬剤師より登録半橋医者のほうが濫用等の恐れのある医薬品の販売体制がしっかりできていえると言っていいのかもしれませんね。

るるーしゅ

るるーしゅ

しっかりやろう、薬局薬剤師!!

薬剤師はOTC薬に興味がない

何故なんですかね、整備上の不具合もありますが、やはり

薬剤師がOTC薬に興味がない

もちろん私もそうです…なんとかしていかなきゃいけませんね。

私としては以前スギ薬局が実施していた濫用のおそれのある医薬品を販売する際に、アルクなどの依存症を克服する施設を紹介するリーフレットを添付するという方法を考えていましたが、それもどうなんだろうかと…

この市販薬濫用の問題は、薬剤師会のように販売しないことで責任転嫁する方法は思い浮かびますが、果たしてそれだけでいいのだろうか本当に悩ましいです。

何かいい案がありましたら、教えていただけますと幸いでございます。

参考資料
  • 濫用等のおそれのある市販薬の適正使用について
  • 【どう防ぐOTC薬乱用】(1)「つらい気持ち」薬で紛らす子どもたち  10代に急増する薬物依存 | 【PNB】PHARMACY NEWSBREAK-薬局・薬剤師のためのニュースメディア
  • 【どう防ぐOTC薬乱用】(2)上がらぬ販売ルール順守率、「スイッチ遠のく」だけで済まず | 【PNB】PHARMACY NEWSBREAK-薬局・薬剤師のためのニュースメディア
  • 【どう防ぐOTC薬乱用】(3)1人1個制限の製品、そもそも知ってる? 「リスト」なく個々の店舗で検索 | 【PNB】PHARMACY NEWSBREAK-薬局・薬剤師のためのニュースメディア
  • 【どう防ぐOTC薬乱用】(4)「売らない」だけではない目配りも、ドラッグや薬局が10代に身分証確認 | 【PNB】PHARMACY NEWSBREAK-薬局・薬剤師のためのニュースメディア
  • OTC薬にはやっぱり興味ありませんか | 【PNB】PHARMACY NEWSBREAK-薬局・薬剤師のためのニュースメディア
  • 令和2年度医薬品販売制度実態把握調査
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1 件のコメント

  1. こどもの多用が気になるなら
    地元の学校 sc 病院の連携
    県の精神保険福祉士会や、臨床心理士会に相談とか如何でしょうか

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