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ビバンセカプセルはどんな薬か?
ビバンセカプセルは中枢神経刺激剤で、脳内のノルアドレナリンとドパミンの濃度を増加させることで、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)の症状を改善します。主に小児期のAD/HDに処方され、他のAD/HD治療薬で効果が不十分な場合に使用されます。
ビバンセカプセルを使う前に、確認すべきことは?
- 患者や保護者は薬の効果、副作用リスク、適切な使用方法について十分に理解し、同意が必要です。
- 過去にビバンセ成分や交感神経刺激アミンで過敏症のあった人、心血管疾患、甲状腺亢進、運動性チック、Tourette症候群、薬物乱用歴、閉塞隅角緑内障、褐色細胞腫、パラガングリオーマのある人、MAO阻害剤の使用歴がある人は使用禁忌です。
- 高血圧、不整脈、精神疾患、けいれん発作、脳血管障害、腎臓障害、妊娠可能性、授乳中の人は特に注意が必要です。
ビバンセカプセルの用法や用量は?
ビバンセカプセルの使用量および回数は、医師が患者の症状に応じて決定します。通常、小児(6歳以上18歳未満)では1日1回、朝に30mgを服用し、腎機能障害のある人は慎重に用量調整されます。
ビバンセカプセルの服薬中の注意点は?
- 長期間使用時の再評価:休薬期間を設け、薬の有用性を定期的に再評価。
- 視覚障害の可能性:物がだぶって見えるなどの視覚障害があらわれた場合、直ちに医師に連絡。
- 運転や機械操作の禁止:めまい、眠気、視覚障害がある場合は自動車運転や危険を伴う機械の操作を避ける。
- 血圧・心拍数の影響:血圧上昇や心拍数増加がある場合、定期的に測定と症状の報告が必要。
- 精神病性障害の確認:過去の精神病性障害や躁病の病歴を医師に報告し、新たな症状があらわれた場合は直ちに報告。
- 自殺念慮の観察:死にたい気持ちや自殺行動があらわれる可能性があるため、患者の状態の変化を注意深く観察。
- 攻撃性や敵意の報告:攻撃性や敵意があらわれた場合、患者の状態の変化を医師に報告。
- 成長への影響の監視:体重の増加抑制や成長遅延の可能性があるため、身長や体重の増加を注意深く監視。
ビバンセカプセルの重大な副作用および初期症状は?
- ショック:冷汗が出る、めまい、意識の消失、顔面蒼白、手足が冷たくなる
- アナフィラキシー:ふらつき、喉のかゆみ、動悸、息苦しい、全身のかゆみ、じんま疹
- 皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス-ジョンソン症候群):発熱、目の充血やただれ、唇や口内のただれ、円形の斑の辺縁部にむくみによる環状の隆起を伴ったものが多発する
- 心筋症:疲れやすい、むくみ、体重の増加、息苦しい、息切れ
- 依存性:ある薬を摂取したいと強く思いコントロールが出来ない、手足のふるえ、発汗、幻覚、不眠。