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インチュニブはどんな薬か?
ンチュニブ錠は、グアンファシン塩酸塩を有効成分とする薬で、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)の治療に用いられます。この薬は脳内のアドレナリン受容体に作用し、神経伝達物質の働きを調整して症状を改善します。
インチュニブ錠を使う前に、確認すべきことは?
- 過敏症のある人、妊婦や妊娠の可能性がある人、房室ブロックのある人は使用できません。
- 低血圧、徐脈、心血管疾患のある人、高血圧や不整脈のある人、脳梗塞や抑うつ状態、腎臓や肝臓に重度の障害がある人、授乳中の人は特に注意が必要です。
- 他の薬を使用している場合は相談が必要です。
インチュニブ錠の用法や用量は?
体重や症状に応じて医師が用量を決定します。通常、体重に応じた開始用量から始め、維持用量まで徐々に増やすことが推奨されます。飲む量の変更は医師の指示に従ってください。
〔18歳未満の場合〕
体重に応じて、開始用量を飲み始めてから、1週間以上の間隔を空けて1mgずつ、維持用量まで増やします。
ただし、最高用量を超えることはありません。
体重 | 開始用量 | 維持用量 | 最高用量 |
---|---|---|---|
17kg以上25kg未満 | 1mg | 1mg | 2mg |
25kg以上34kg未満 | 1mg | 2mg | 3mg |
34kg以上38kg未満 | 1mg | 2mg | 4mg |
38kg以上42kg未満 | 1mg | 3mg | 4mg |
42kg以上50kg未満 | 1mg | 3mg | 5mg |
50kg以上63kg未満 | 2mg | 4mg | 6mg |
63kg以上75kg未満 | 2mg | 5mg | 6mg |
75kg以上 | 2mg | 6mg | 6mg |
〔18歳以上の場合〕
開始用量 | 維持用量 | 最高用量 |
---|---|---|
2mg | 4~6mg | 6mg |
インチュニブ錠の服薬中の注意点は?
- この薬を長期間使用する場合、定期的に薬の効果の評価が必要です。
- 高度な血圧低下や脈拍数の減少に注意し、症状があれば直ちに医師に連絡してください。
- 心血管系への影響があるため、定期的な心電図検査が必要な場合があります。
- 使用開始時や量の変更時に副作用があらわれることがあるので、状態に応じて慎重に用量調整が行われます。
インチュニブ錠の重大な副作用および初期症状は?
重大な副作用として低血圧、徐脈、失神、房室ブロックが挙げられます。
これらの症状には脱力感、めまい、ふらつき、立ちくらみ、意識の消失などがあり、これらの症状が現れた場合はすぐに医師や薬剤師に相談することが重要です。