この内容は動画でも解説しています。
目次
薬剤師向けの転職サイトの利用方法と流れ
初めて転職サイトを利用する場合、どのように利用すればいいのか分からなく、慎重派の薬剤師は二の足を踏むことも多いのではないかと思います。
今回はそんな薬剤師の不安を解消すべく、薬剤師向けの転職サイトの使い方や、転職サイトを利用した際の流れや賢く使いこなすコツを解説していきます。
それは、まずは転職サイトの利用方法や流れについて解説します。
転職サイトの会員登録から入社までの大まかな流れを以下に示します。
登録から入社まで平均3カ月程度かかるため、逆算して早めに行動することをオススメします。来年の4月から新天地で勤務したいと考えているなら、12月頃から転職サイトに登録するのがいいでしょう。
転職サイトを利用しない場合(例:SNSで面識のある人のところで働く等)のほうが好条件の求人が見つかる場合もありますが、トラブルになっている事例も耳にしますので、転職が初めての方は転職サイトの利用を推奨します。
薬剤師向けの転職サイトを利用する利点を以下に記載しています。働きながら職場を探す薬剤師にとってはとても便利だと思います。
- キャリアカウンセリング
- 自分で業界研究するより、質の高い情報を持っている
- 専任担当者がつき転職をサポート
- 未公開求人を持っている
- 平日夜や週末も対応
- 職務経歴書の書き方指導
- 面接対策 企業との交渉代行など
どの薬剤師向けの転職サイトを登録すべき?
転職サイトもたくさんありますので、どこに登録したほうがいいか分からないという方も多いと思いますので簡単に解説します。
転職系の書籍(例:転職大全)には、複数の転職サイトを登録して、担当者の対応等でよかったところを利用することをオススメしていますが、実際はめんどくさいと思います。
とりあえず初めての転職サイトを利用する場合は、ファルマスタッフ登録しておけばいいと思います。
オススメの転職サイト
- ファルマスタッフ
待遇や年収を優先的に考慮して、多数の薬局やDgsの求人から選びたいときは、ファルマスタッフがおすすめです。その強みは全国、都市部から地方まで対応している点にあります。
あなたの希望条件に一致する求人をコンサルタントが見つけてくれるので、薬剤師の方々が転職活動で良い条件を少しでも見つけるのに役立つでしょう。
推奨の詳細が知りたい場合はこちらの記事をご確認ください。
担当者との面談で注意すべきことは?
転職サイトへの登録が済んだら、2~7日以内に登録した転職サイトから電話やメールで連絡が来て、担当者との面談日程を設定します。
キャリアコンサルタント等の面談ですが、現在はコロナ禍の影響でZoom等でのオンライン面談が主流のようです。
面談とか面倒くさい、魅力的な求人を紹介してくれるだけでいいと思うかもしれませんが、是非とも面談は受けてほしいです。
わたしが受けてほしいと思う理由を以下に記載します。
- 業界情報に詳しい人と話すことで視野が広がる
- 自分の強み等を客観的に評価してもらえる
- 目的地などの共通認識がしっかりとできる
これから先の薬剤師過剰時代で生き抜いていくためには、しっかりと戦略を立てて行動したほうが有利です。そのために薬剤師業界の現状やこれからのことを知っておくこと(業界研究)、そして自分の強み弱み、やりたいこと(やりたくないこと)を知ること(自己分析)、これらを踏まえて「じゃあこれからどうするか?」というのを考えることが不可欠です。
「目的を決めなければどこにもたどり着けない」、これは私が好きな言葉です。自分が将来どのような生活を送りたいのかを考えた上で、それを実現するためにはこれからどうしていくのがベターか?と考えていくのが効率的です。
是非とも業界研究や自己分析のためにも、転職サイトの担当者(キャリアコンサルタント等)との面談はしっかりとやってほしいです。
るるーしゅ
面談では、すべて正直に話すようにしましょう。「世間知らずと思われるかな?」とか考えなくていいです。
こんな担当者ならチェンジ
わたしがオススメする転職サイトでは出会う確率は低いと思いますが、次のような担当者でしたら別の担当者に変えてもらうか別の転職サイトを利用しましょう。
レスポンスが遅い・連絡がつかない
「連絡をしても、1日以上返信が来ない」、「連絡が途絶えてしまった」ということが多い担当者は注意です。連絡へのレスポンスの早さやタイミングも、転職活動を成功させる重要なポイントと言えます。
希望条件と別の求人を紹介してくる
「希望を伝えても、その条件に合った求人を紹介してくれない」、「小規模の調剤薬局を希望しているのにチェーン展開している薬局ばかり紹介される」などの対応をとる担当者も存在します。
この場合、あなたに合う・合わないに関係なく、経歴に見合った「とりあえず受かりそうな会社」を紹介している可能性があります。
高圧的な態度や上から目線で対応してくる
偉そうな態度や横柄な口調の担当者は信用できません。
上から目線の対応や高圧的な態度を取られてしまうと、本音で話しても馬鹿にされるのでは?と思ってしまいいい転職には結び付きません。
すぐに結論を求めてくる
内定承諾をするなどの際に、結論を急かしてくる場合もあります。何社か受けているのに、1社だけしか内定が出ていない時点で承諾を迫ってくるということもあります。
転職先で働くのはあなた自身です。
決断を急ぐかどうかはあなた自身が決めることで、担当者の都合は関係ありません。「応募者が多い」「応募の締め切りが近い」など、特別に急ぐ理由がないのであれば妥協する必要はありません。
希望や意見を聞かず、結論だけを求めてくる担当者は信用できません。
るるーしゅ
信用できない担当者にあたるリスクを避けるためにも、まずはファルマスタッフを登録
\ 悪質な転職サイトは利用しないで /
薬剤師が転職する際に利用する人材紹介会社(転職エージェント)、どこも同じだと思っていませんか?
現在、国は医療の分野において紹介料目当てで頻繁な転職を促す悪質な人材紹介会社への対策を強化しています。
るるーしゅ
悪質な人材紹介会社の利用は、ミスマッチする可能性が高いです。
このような悪質な人材紹介会社には絶対に相談してはダメです!!(悪質とは言っても国の許可を得ているという矛盾もありますが…)
薬剤師が、キャリア相談や転職時に、転職エージェントを利用する場合は、適正な有料職業紹介事業者の認定を受けている転職エージェントを利用しましょう。
薬剤師の分野で優良認定を受けているところは、ファルマスタッフ、その他数社とまだ少ないです。
悪質な人材紹介会社がどこか分かれば対策しやすいのですが、そのような情報はなかなか表に出てきません。なので我々としては、優良認定を受けているところを優先するのが望ましいでしょう。
その他について
ここまで薬剤師向けの転職サイトはどこを選ぶといいのかと、どのように活用するか、注意することはなにかを解説してきました。
それ以外にも利用する側としては、ここどうなのかな?と不安に思うところを解説します。
残業や福利厚生などは転職サイト経由で確認できる
残業時間がどれくらいなのかや、有給休暇はちゃんととれるのか、福利厚生としてはどんなのがあるのか等は、そこで働くなら知っておきたい情報ですよね。
(面接で聞きまくったら、ネガティブなイメージを持たれそう)
メガネ
働くうえで重要な内容なのですが、そこばっかり気にしている人と認識されてしまうと入社後も色々とトラブルの火種になってしまう可能性もゼロではありません。
このような情報は、転職サイトの担当者経由で質問できるため、利用したほうが無難だと思います。
年収や給与の条件交渉を代行してもらえる
年収や給与、待遇等の条件交渉を代行してもらえるのも転職サイトを利用するメリットのひとつです。
自分で条件交渉をおこなうことも可能ですが、「何言ってんだコイツ…」と評価が下がってしまうこともありますので自信がない方は、転職サイトの担当者に任せたほうが無難だと思います。
るるーしゅ
担当者との面談で、しっかりと希望の条件を伝えておきましょう
退職のサポートをしてもらえる
転職する際には、当たり前ですが今いる職場を退職しなければなりません。そして退職で揉めてしまうケースは少なくないようです。
薬剤師の業界は狭いですし、あることないことを言いふらされるよりは、可能な限り円満退職を心がけましょう。
退職は、「民法上では2週間」とされていますが、円満退職を考えるなら「相手の都合」を考えることがとても大切です。最低でも退職する2か月前(出来れば3カ月前)には上司へ報告しましょう。
- 電話やメールで、突然「やめたい」と上司に伝えてしまう。
- 上司に相談する前から、同僚、後輩に「やめる」とふれまわる
- 繁忙期にやめようとする
ここで紹介したのは一部ですが、転職サイトの担当者には円満退職するための方法や、引き留められた際の断り方のコツなどのアドバイスをもらえます。
またいわゆる家族ブロック(家族や恋人から転職することへの反対)にもアドバイスをもらうこともできます。
転職サイト利用の際のよくある質問
転職サイトは登録しなくてもいい?
Q
転職サイトに登録しなくても転職できますか?
A
もちろん転職サイトを利用しなくても、転職は可能です。自分の市場価値を理解し、それをプレゼンできる交渉力をもっている方は転職サイト経由より好待遇が望めるかもしれません。しかし、転職サイトの利用は無料ですし、色々な情報を入手し視野が広がる可能性が高いので、利用することをおすすめしています。
転職サイトは登録・相談だけでもいい?
Q
今すぐ転職する気はないが、転職サイトに登録して、キャリア相談を受けるのは問題ないですか?
A
はい、問題ありません。転職サイトも今すぐの転職でなくても今後、転職する際にうちを利用してくれれば構わないという中長期的な視点で対応しています。
転職サイトの担当者は変更できる?
Q
転職サイトの担当者との相性が悪かった場合、担当変更は可能ですか?
A
はい、担当者は変更可能です。また担当者を変更するのは失礼ではないかと不安に感じるかもしれませんが、そのようなことはありません。
転職サイトに登録してしつこい、失敗したとか聞くけど?
Q
SNSや口コミサイトで対応がむかつく、電話がしつこい、自分に合ってない職場を紹介されたなどの悪い評判は本当ですか?
A
はい、残念ながら評判の悪い転職サイトもあります。悪い評判ほど、SNSや口コミで目立つため不安に感じる人も多いと思います。
ここに強い不安があるなら、有料事業者認定など第三者組織からの認定を受けている転職サイトを利用するのがいいでしょう。
最後に
今回は薬剤師の向けの転職サイトの使い方として、転職サイト利用の流れや賢く使いこなすコツを解説しました。
薬剤師は今までは、自分の働き方などを考えなくても引く手あまたの時代がありました。しかし今後は薬剤師過剰時代が迫ってきています。
るるーしゅ
今ある仕事がなくなるわけないなんて本気で思っている人は少ないと思うけど…
これからの将来を見据えて、是非とも自分が幸せに生きていける道を選べるような選択をしていただければと思います。