≫【2024年度版】薬剤師向け転職サイトの賢い使い方

【転職サイトは利用するな?】薬剤師が転職をする際には、何を利用するのがベストですか?

薬剤師は離職率が高いのか?

薬剤師の皆さんは、「薬局薬剤師の離職率は高いんですよ」 という意見を聞いて、どう感じますか?

るるーしゅ

るるーしゅ

私は高いなと個人的には思う

なんかデータないんですか?

メガネ

メガネ

薬局薬剤師の離職率のデータは2011年に株式会社ネグジット総研が行った古いデータしかありません。

薬局薬剤師の離職率のデータ

薬剤師全体としては10%
【店舗別】
5店舗以下が6%
6~10店舗が14%
11~20店舗が11%
21~30店舗が8%
31店舗以上が16%

【3年以上勤務割合、店舗別】
5店舗以下が70%
6~10店舗が67%
11~20店舗が73%
21~30店舗が76%
31店舗以上が58%

薬剤師の生き残りの処方箋という書籍の中でも、雇用のミスマッチによる離職率の高さが問題視されていました。

実際には薬剤師に限らず他の職種でも3年以内の離職率は3割程度なので同様です

2011年のデータですが、感覚的に大手チェーンの薬剤師が3年目あたりによく転職している印象はあるので今でも妥当性がありそうなデータだと思います。

メガネ

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何故、薬剤師は雇用のミスマッチが起きてしまうのか?

薬剤師の離職率が高いというのは、分かりましたけど何故、雇用のミスマッチが起きてしまうんですかね?

メガネ

メガネ

るるーしゅ

るるーしゅ

それはね、薬剤師はキャリアデザインを考えていない、就職・転職リテラシーが低い、この2つに尽きると思う。

キャリアデザインと薬剤師

キャリアデザインとは、「自分の職業人生を自らの手で主体的に構想・設計すること」であり、必ずしも就職・転職活動とは関係なく、常日頃から将来のキャリアゴールを描き、そこに向けて自身のエンプロイアビリティを高めるための計画を立てることです。しかしながら、国家資格を有する専門家ゆえに、専門職能の向上には関心は高いものの、キャリアデザインの考え方や手法への関心は低く、大学教育の中でそれらが扱われることはほとんどありません。

2019年、日本薬学教育学会のシンポジウム
多様化の時代に求められるキャリアの考え方より

専門職能の向上には関心は高いけど、キャリアデザインの考え方や手法への関心は低いって、全くその通りだなって思います

メガネ

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るるーしゅ

るるーしゅ

そそ、そして確かに大学でも教育を受けた気はしないなって思う

薬剤師は就職・転職リテラシーが低い?

2019年に日本薬学教育学会の多様化の時代に求められるキャリアの考え方というシンポジウムの中で、薬剤師は就職・転職リテラシーが低く、他の職種からみて「えっ?こんなんでいいの?」という就職・転職活動をしているとと紹介されていました。

[薬剤師の就職・転職のここがイケてない

  • 自己分析が十分できていない
  • キャリアゴール、キャリアデザイン、キャリア戦略が描けていない
  • 業界研究や企業研究を十分にやらない
  • 求人企業を選ぶ際の判断軸が定まっていない
  • 就職や転職の仕組みを十分に活用できていない
  • 転職市場と自分の市場価値を正しく把握できていない
  • 多様な職業の選択肢、働き方の選択肢を知らない
るるーしゅ

るるーしゅ

どお?否定できる? 私自身、全くできていなかったなと思うわ。

以上を踏まえて、下記の薬剤師にどんなアドバイスをする?

人材紹介会社を利用する

薬剤師が転職する際に、一番利用する割合が多いのが、民間の人材紹介会社です。(人材バンクや転職エージェントとも呼ばれています)
マイナビ薬剤師やファルマスタッフ、リクナビなどの厚生労働大臣の許可を受けた民間の職業紹介サービスを利用しましょう。
(認可を受けていない人材紹介会社を利用すると、トラブルに発展するかもしれません)
また公的機関が運営する職業紹介サービスのことをハローワークになります。

民間の人材紹介会社の仕組みについて

人材紹介者のしくみ

民間の人材紹介会社を利用するメリット、デメリット

利用するメリット
  • キャリア相談
  • 非公開を含めた求人紹介
  • 履歴書、職務経歴書の添削
  • 面接のアポイント取り
  • 面接対策
  • 給与(年収)の交渉
るるーしゅ

るるーしゅ

業界に詳しい担当者が無料で色々サポートをしてくれるってこと

利用するデメリット
  • コンサルタント主導で転職先が決まり、失敗することもある。
  • 面談などを行うため、転職にやや時間がかかることが多い。
  • 高額な紹介料を支払えない個人薬局などは選択肢に出ない。
  • 紹介料の値段で転職先をすすめられることがある。

人材会社の利益重視での紹介は嫌ですね…

メガネ

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ハローワークはどうなの?

るるーしゅ

るるーしゅ

ハローワークは紹介料がなく、掲載料が無料なので個人などの規模の小さい薬局も候補に挙がってくるよ。 ただ薬剤師の業界に詳しいかと言われたら、う~んって感じだよね。

薬局の場合、掲載している会社も、ハローワークから求人がとれるとはあまり思っていません。掲載しているけど、とれたらラッキーくらいなところです。

直接、自分の足で探す

自分の足で探すって何ですか?

メガネ

メガネ

るるーしゅ

るるーしゅ

おそらく紹介会社を利用しないで、直接WEBサイトから応募したり、求人サイトなどの募集を見て応募するってことだと思う

自分の足で探すメリット・デメリット

【メリット】
自分で決めた、見つけたというバイアスがかかるため、満足度が高い。

【デメリット】
上記、薬剤師の就職・転職のここがイケてないを参照

友人・知人の紹介

るるーしゅ

るるーしゅ

これはオススメだよ、友人からの紹介なら変な職場を紹介されることは少ないからね

フフフ、本当の友人ならね

メガネ

メガネ

るるーしゅ

るるーしゅ

笑顔で怖いこと言わないの(汗) ただ友人からの紹介などのいわゆる縁故採用は待遇等で不満があった場合、紹介した人の立場もあるのでなかなか難しい立場になるっていうデメリットがあることは忘れないようにしてね

薬剤師が転職をする際には、何を利用するのがベスト?

たくさん情報収集するために 利用できるものは すべて利用しよう
るるーしゅ

るるーしゅ

まず薬剤師に限らず一般的な転職の本にはなんて書かれているかというと…

まぁそりゃそうですよね、無料で利用できるなら利用していいと思いますし

メガネ

メガネ

民間の人材紹介会社は利用したくない?

るるーしゅ

るるーしゅ

ただ薬剤師の中には、民間の人材紹介会社は利用しなくてもいい派がいるんだ。まぁ私もそう思っていたんだけどさ…

確かにあんなの利用しないとか言ってましたよね

メガネ

メガネ

るるーしゅ

るるーしゅ

スマン、訂正するわ。やっぱり業界情報をたくさん持っているの強い、というか卑怯だわ。 一般の薬剤師にはそうそう手に入らない情報を持っているからね

一般の薬剤師ではなかなか手に入らない情報ですか。 例えば、どんなのですか?

メガネ

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るるーしゅ

るるーしゅ

有限会社と書いてあったので個人薬局かと思っていたが実は大手の傘下だったりとかね。

式会社トモズ
株式会社ヤマグチ薬局
ウェルシアホールディングス株式会社
株式会社スギ薬局

るるーしゅ

るるーしゅ

各グループ会社全体の後発品体制加算や地域支援体制加算の算定割合もわかるんだよね。 もちろん基本料1以外で地域支援体制加算をとっている薬局のリストなんかもあったりするんだ

勤務予定の店舗だけではなく会社全体の後発品の算定状況や地域支援体制加算の状況などが分かると、会社の方針や今後、この会社はどうなるんだろうか?等がわかるため、転職のミスマッチが減ります。

るるーしゅ

るるーしゅ

かかりつけ薬剤師のノルマ制が嫌で転職したのに、基本料1以外で地域支援体制加算とっているところに勤務しようとは思わないでしょ? またジェネリックすすめるノウハウを持っていたら会社全体でまだ全然算定していないところでは活躍できるかもしれないとかさ

若手の薬剤師へ伝えたいこと

奨学金返済のために、給与の高いドラッグストアに就職して、思ってたのと違うと後悔する薬剤師をたくさん見てきました。
またやりがいを求めて大手チェーン薬局に勤務したが、思ってたのと違うと段々死んだ魚の目になっていく薬剤師もです。

るるーしゅ

るるーしゅ

広く情報を集めることで、より有利な選択肢を見つけることができるよね。

わたしのオススメする方法は?

るるーしゅ

るるーしゅ

最後に私がオススメする転職方法を紹介します

失敗しない転職方法 STEP1:転職の思考法を学ぶ

るるーしゅ

るるーしゅ

この本で転職の思考法を学ぶことをオススメします。

失敗しない転職方法 STEP2:民間の人材紹介会社から情報収集

\ 悪質な転職サイトは利用しないで /

薬剤師が転職する際に利用する人材紹介会社(転職エージェント)、どこも同じだと思っていませんか?

現在、国は医療の分野において紹介料目当てで頻繁な転職を促す悪質な人材紹介会社への対策を強化しています。

るるーしゅ

るるーしゅ

悪質な人材紹介会社の利用は、ミスマッチする可能性が高いです。

このような悪質な人材紹介会社には絶対に相談してはダメです!!(悪質とは言っても国の許可を得ているという矛盾もありますが…)

薬剤師が、キャリア相談や転職時に、転職エージェントを利用する場合は、適正な有料職業紹介事業者の認定を受けている転職エージェントを利用しましょう。

薬剤師の分野で優良認定を受けているところは、ファルマスタッフ、その他数社とまだ少ないです。

悪質な人材紹介会社がどこか分かれば対策しやすいのですが、そのような情報はなかなか表に出てきません。なので我々としては、優良認定を受けているところを優先するのが望ましいでしょう。

るるーしゅ

るるーしゅ

これは文字通り、利用するでいいと思います。 その中でも太文字にしたファルマスタッフとマイナビ薬剤師の2社は職業紹介優良事業者という第三者認定を受けているので、他社よりは中立的な情報提供をしてくれるんじゃないかなと思っています。 とはいえ、向こうも企業なので面倒でなければ複数登録 することをオススメします。

100%依存してしまうのはまずいってことですよね。 複数登録し、意見を聞くことで紹介料ですすめられるリスクを少しでも減らそうというわけですね

メガネ

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るるーしゅ

るるーしゅ

そういうこと、製薬会社のMRとかと一緒だね、うまく活用すればいいってこと。

薬剤師は専門家ゆえに、専門職能の向上には関心は高いものの、キャリアデザインへの関心は低く、就職・転職リテラシーは低いといわれています。 一般的に、就職は情報戦です、情報をたくさん持っているほうが有利です。 今後、激変していく状況の中では、今までの常識が通用しなくなり、いかに情報をたくさん得られるかで薬剤師人生が変わってきます

たくさん情報を収集し、後悔しない選択をしてほしいです。

参考資料

第4回 日本薬学教育学会大会要旨より

  • 薬剤師の職能発展とキャリア開発論~多様化の時代に求められるキャリアの考え方~
  • 就職・転職リテラシーを高める
  • ファルマスタッフ(公式サイト
るるーしゅ

るるーしゅ

転職したほうがいいのかな?と思ったら、まずは専門家にキャリア相談してみましょう。
おすすめとしては優良認定を受けているファルマスタッフがいいと思います。(転職サービスですが、無料でキャリア相談してもらえます)

\ 薬剤師の転職相談満足度96.7% /

るるーしゅ

るるーしゅ

私自身も今のままでいいのか不安があったけど、キャリア相談してもらって視野が広がりました。(記事はコチラ

ファルマスタッフに登録したからといって、必ず転職しなければいけないわけではありません。

まずは登録して、転職市場の専門家と話してみるのがいい経験になり、視野が広がるはずです。

自分はこれからどのような生活を送っていきたいのか?

お金を優先するのか、やりがいを優先するのか、ライフワークバランスを優先するのか、など働き方は人それぞれです。

自分がどうなりたいのか、どうなれるのかを常に考えながら、目の前の仕事を通じてキャリアを形成していくことが大切です。

まずは目の前の仕事においてできることと、自分自身の市場価値を確かめることから始めてみるのがよいと思います。

ちなみにファルマスタッフなどの転職サービスの人たちは、転職させることで成果報酬を得る人たちですがキャリア相談だけでも問題ありません。

転職サービスの人たちは、キャリア相談などをすることで、今後、自分の転職サービスを利用してくれればいいやという長期的な視点で考えているところがほとんどだからです。

逆に短期的に転職をせかすような転職サービスのところは利用しないようにしましょう。

ファルマスタッフを利用する利点
  • キャリアカウンセリング
  • 自分で業界研究するより、質の高い情報を持っている
  • 専任担当者がつき転職をサポート
  • 未公開求人を持っている
  • 平日夜や週末も対応
  • 職務経歴書の書き方指導
  • 面接対策、企業との交渉代行など
るるーしゅ

るるーしゅ

これから先のどうなるかわからない業界だからこそ、情報量が多いキャリアに関する知識がある人に相談するのは、マイナスにはならないと思うんだよね。

無料で利用できるわけだし、使えるものはなんでも使ったほうがいいのではないかなと個人的には思いますよ

💊 ファルマスタッフ

公式 https://www.38-8931.com/

今、国は悪質な転職サイトの規制を強化しています。転職サイト利用の際は、ファルマスタッフのような優良認定を受けているところを利用しましょう。

るるーしゅ

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るるーしゅ

るるーしゅ

薬局薬剤師です。
若手の薬剤師教育や学会発表、論文投稿などに興味があります。
m3や雑誌への寄稿や、某大学非常勤講師歴もあります。
ファクトベースで物事を話さない(=感覚でものを言う)人は苦手です。
今後の業界の変化に対応できるように、業界情報や専門的なスキル、そして薬剤師としての働き方などについて情報発信していきます。
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