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薬剤師が入社して後悔する共通点7つ|「見抜けなかった情報」を次に活かす方法

「こんなはずじゃなかった」——この言葉が出るのは、たいてい入社してから1〜3ヶ月のあいだです。

私もこれまで複数の職場を見てきましたが、後悔する人に共通しているのは「能力が足りなかった」ではなく、入社前に確認できたはずの情報を拾えていなかったという点です。もっと言えば、何を確認すればいいか分からないまま内定を承諾してしまった、というパターンがほとんどではないでしょうか。

この記事では、薬剤師が入社後に後悔しやすい共通点を7つに整理し、入社前に出ていた「後悔フラグ」のチェックリスト、そして入社後に「あれ?」と思ったときの時期別の対処法までまとめました。最後に、次の転職で同じ失敗を繰り返さないための面接質問テンプレートも用意しています。自分を責める前に、まず構造を知るところから始めてみませんか。


「後悔」は能力不足じゃなく”見抜けなかった情報”の問題

入社して「しまった」と思ったとき、最初に浮かぶのは「自分の判断が甘かった」という自責の言葉です。ここ、心当たりありませんか。

でも、少し立ち止まって考えてみてください。求人票に書いてあった情報は「年収」「勤務時間」「処方箋科目」くらいで、実際の業務フローや人間関係の温度感まで読み取れる情報は、ほぼ載っていなかったはずです。

エン・ジャパンが2,626名を対象に実施した調査では、約8割が入社前後でギャップを感じた経験があると回答しています。ギャップを感じたポイントの上位は「仕事内容」「職場の雰囲気」「仕事量」。つまり、求人票では確認しにくい項目ばかりです。

でも、面接のときに全部聞くのって現実的じゃないですよね?「福利厚生のことばかり気にしてる」って思われそうで……。

オカメインコ

オカメインコ

ポッポ先生

ポッポ先生

その不安、よくわかります。ただ、聞き方の問題であって「聞くこと自体」がNGなわけではないですね。後半の面接質問テンプレートで、印象を下げずに聞く方法を整理していますので、そこまで読んでみてください。

誤解されやすいので先に言うと、後悔は「自分がダメだった」のサインではなく、「情報設計が足りなかった」のサインです。逆に言うと、何を見ればよかったかが分かれば、次は同じ轍を踏みにくくなります。


入社して後悔する薬剤師の共通点7つ

ここからは、転職後に後悔しやすいパターンを7つに分解します。どれも「転職そのものが間違いだった」という話ではなく、事前に確認すれば回避できたものがほとんどです。いまの状況だと、どれに近いか照らし合わせながら読んでみてください。

1. 年収の「数字」だけで決めてしまった

求人票の年収が前職より50万円高い。それだけで飛びついてしまうケースは少なくありません。でも、蓋を開けてみたら「みなし残業40時間込み」「賞与は業績連動で実質ゼロの年もある」「昇給は年次ではなく完全裁量」だった、ということがあります。

私ならまず、年収の内訳——基本給・手当・賞与の比率と、昇給実績の有無を確認します。「年収」というひとかたまりの数字は、分解しないと判断材料になりません。

2. 「人間関係がいい」を鵜呑みにした

面接で「うちはアットホームですよ」と言われて安心した。でも入社してみたら、特定のベテランスタッフが強い発言権を持っていて、新人が意見を言いにくい空気だった。

厚生労働省委託事業の調査でも、薬局薬剤師・病院薬剤師ともに離職理由の上位に人間関係が入っています。ただし人間関係は、外から見えにくいうえに「いい」の基準が人によって違います。ここ、迷いやすいところです。判断軸としては「意見の出しやすさ」「教育体制の有無」「離職率」など、行動レベルで確認できる指標に落とし込むのが安全です。

3. 業務内容の「幅」を確認しなかった

「調剤メインです」と聞いていたのに、実際には在庫管理、レセプト、OTC対応、在宅の立ち上げ補助まで回ってきた。逆に、「幅広い経験ができます」と聞いていたのに、実質は決まった科目の門前調剤だけだった。

正直、入ってみないと分からない部分もありますよね?

オカメインコ

オカメインコ

ポッポ先生

ポッポ先生

そうですね、100%の把握は難しいです。ただ「1日のタイムスケジュール」と「薬剤師1人あたりの処方箋枚数」、この2つだけでもかなり実態が見えます。ここは押さえたいです。

4. 教育体制を「ある」「ない」の二択で判断した

「研修制度あり」と求人票に書いてあったから安心した。でも入ってみたら、研修はe-learningのリンクが送られてくるだけ。OJTは「見て覚えて」方式。

薬キャリの調査によると、薬剤師の転職理由の1位は「スキルアップのため」(28%)です。つまり、成長環境を求めて転職する人が多いのに、その「成長環境」の中身を掘り下げないまま決めてしまう矛盾が起きています。

5. 「辞めたい」の勢いで次を決めた

前職がつらくて、とにかく早く抜け出したかった。内定が出た瞬間に「ここでいい」と思ってしまった。これは後悔の定番パターンです。

しないほうが安全なのは、比較対象なしで1社目の内定を承諾することです。最低でも2〜3社の条件を並べて、「何がどう違うのか」を可視化してから決めるだけで、判断の質はかなり変わります。

6. 通勤・シフトの「実質負荷」を甘く見た

求人票には「9:00〜18:00」と書いてある。でも実際には薬歴記入で毎日30分〜1時間の残業が発生する。あるいは、異動で通勤時間が片道1時間以上になった。

大手チェーンだと異動があるって聞きますけど、どこまで確認していいものですか?

オカメインコ

オカメインコ

ポッポ先生

ポッポ先生

「異動の頻度」「異動範囲(県内か全国か)」「異動拒否の可否」は、遠慮なく確認して大丈夫です。入社後に「聞いてなかった」となるほうがお互いに不幸ですからね。

7. 労働条件通知書を「流し読み」した

内定通知書は届いた。でも労働条件通知書と照らし合わせましたか? 面接で口頭で聞いた内容と、書面の記載が異なるケースは実際にあります。薬キャリの調査でも、面接時に聞いていた話と実際の労働条件が異なったという声が報告されています。

ここは面倒でも、基本給・手当・賞与・試用期間中の条件・異動の有無の5項目だけでも突き合わせてください。


入社前に出ていた「後悔フラグ」チェックリスト

後悔した人の多くが、あとから振り返ると「サインは出ていた」と言います。以下のチェックリストで、入社前の段階で見落としがなかったか確認してみてください。

#チェック項目確認方法
1面接で具体的な1日の業務フローを聞いたか面接時の逆質問
2薬剤師1人あたりの処方箋枚数を確認したか面接 or エージェント経由
3薬歴は電子か紙か、残す枚数の目安を聞いたか面接時の逆質問
4直近1年の薬剤師の入退職人数を聞いたかエージェント経由が聞きやすい
5教育体制の「具体的な中身」を聞いたか(e-learning?OJT?メンター制度?)面接時の逆質問
6年収の内訳(基本給/手当/賞与の比率)を確認したか内定通知書・労働条件通知書
7昇給の実績(過去3年の平均昇給額)を聞いたかエージェント経由
8異動の範囲・頻度・拒否可否を確認したか面接 or 労働条件通知書
9試用期間中の条件(給与・待遇の差)を確認したか労働条件通知書
10職場見学をしたか(スタッフの表情・忙しさ・整理整頓の状態)見学依頼

どうですか? 半分以上「やっていない」に該当する場合は、情報収集の段階で改善の余地があります。ただし、すべてを面接で直接聞くのが難しいこともあるので、転職エージェントを「情報収集ツール」として活用するのもひとつの手です。

10個全部やるのは、正直ハードル高くないですか……?

オカメインコ

オカメインコ

ポッポ先生

ポッポ先生

全部やる必要はないです。ただ、上位5つ(業務フロー・処方箋枚数・薬歴・入退職・教育体制)は、入社後のギャップに直結しやすい項目です。この5つだけでも確認しておくと、後悔リスクはかなり下がりますね。

ただし、中途採用の場合と新卒の場合では確認できる範囲が異なります。新卒の場合は職場見学やインターンの機会を積極的に使うこと、中途の場合はエージェント経由での情報収集を軸にするのが現実的です。


入社後に「あれ?」と気づいたときの分岐(1ヶ月/3ヶ月/半年)

入社後に違和感を覚えたとき、「いつ動くか」で取れる選択肢が変わります。ここ、現場だとここで詰まりがちです。時期別に整理します。

入社1ヶ月以内:まず「違和感」を言語化する

この時期は、環境の変化によるストレスと本当のミスマッチの区別がつきにくい段階です。いきなり「辞めよう」と判断するのはリスクが高い。

やるべきことは、違和感を具体的に書き出すことだけで十分です。「なんとなく合わない」ではなく、「処方箋枚数が聞いていた話と違う」「教育担当が不在で放置されている」など、事実ベースで記録しておく。この記録が、3ヶ月後の判断材料になります。

入社3ヶ月:「環境要因」と「構造要因」を切り分ける

3ヶ月経つと、慣れで解消される違和感と、構造的に変わらない問題が見えてきます。

エン・ジャパンの調査では、ギャップが原因で退職した人のうち「1ヶ月以内」が26%、「2〜3ヶ月以内」が25%で、合計すると入社3ヶ月以内の離職が半数を占めています。つまり、3ヶ月時点は判断の分岐点です。

私ならここで、1ヶ月目に書き出した違和感リストを見返します。そして「慣れで解消されたもの」と「状況が変わっていないもの」を分類する。変わっていないものが3つ以上あれば、次のステップを考えてもいい段階です。

でも3ヶ月で辞めたら、次の転職で不利になりませんか?

オカメインコ

オカメインコ

ポッポ先生

ポッポ先生

気持ちはよく分かります。ただ、3ヶ月での退職が一律に不利になるわけではありません。「面接で聞いていた条件と実際が異なった」など、合理的な理由があれば説明は通ります。逆に、無理に我慢して1年続けたあとに心身を壊すほうが、キャリア全体へのダメージは大きくなりますね。

入社半年:「残る条件」と「出る条件」を明確にする

半年経っても状況が改善しない場合は、感情ではなく条件で判断するフェーズです。

具体的には、「何が変われば残れるか」を3つ以内で書き出す。たとえば「残業が月20時間以内になる」「教育担当がつく」「異動の打診がなくなる」など。それを上司や人事に相談してみて、改善の見込みがあるかどうかを確認する。見込みがなければ、それが「出る条件」になります。

ただし、ハラスメントや明らかな労働基準法違反がある場合は、時期に関係なく早期の対応が必要です。都道府県の労働局や薬剤師会の相談窓口に連絡することをためらわないでください。


次で同じ失敗をしない「面接質問テンプレート」

「聞きたいけど、聞き方が分からない」——これが、情報不足のまま入社してしまう最大の理由です。ここでは、面接で印象を下げずに「本当に知りたいこと」を引き出すための質問テンプレートを紹介します。

業務実態を把握する質問

❶「1日の業務の流れを教えていただけますか?」

→ これはどの面接でも自然に聞ける鉄板の質問です。ここから処方箋枚数、薬歴の運用、在宅の有無が芋づる式に出てきます。

❷「薬剤師1人あたり、1日何枚くらい処方箋を応需されていますか?」

→ 数字で聞くことで、忙しさの実態が見えます。「忙しいですか?」と聞くと主観的な回答しか返ってきません。

❸「薬歴は電子ですか、紙ですか? 記入の目安時間はどれくらいですか?」

→ 薬歴の運用方法は、残業の有無に直結します。

教育・成長環境を確認する質問

❹「入社後の研修は、どのような内容・期間で実施されていますか?」

→ 「研修あり」の一言では中身が分かりません。具体的なプログラム内容を聞きましょう。

❺「新しく入った方が独り立ちするまで、だいたいどれくらいの期間ですか?」

→ 教育体制の厚みが分かる質問です。「すぐ即戦力で」と返ってきたら、サポート体制が薄い可能性があります。

定着率・組織の安定性を見る質問

❻「ここ1〜2年で、薬剤師の方の入れ替わりはありましたか?」

→ 直接「離職率は?」と聞くより柔らかい表現です。答えにくそうな反応自体が、ひとつの情報になります。

❼「御社で長く働いている方に共通する特徴はありますか?」

→ 定着する人の傾向から、職場の価値観が透けて見えます。

条件面を確認する質問(エージェント経由が安全)

以下は面接で直接聞くと印象リスクがあるため、転職エージェントを経由して確認するのが無難です。

  • 昇給の実績(過去3年の平均昇給額)
  • 賞与の支給実績(過去3年の実績月数)
  • 異動の頻度と範囲
  • 試用期間中の条件差

こんなに質問したら、面接の時間が足りなくないですか?

オカメインコ

オカメインコ

ポッポ先生

ポッポ先生

全部を一度に聞く必要はないです。面接では上の4〜5個に絞って、条件面はエージェント経由で確認する。この”役割分担”がポイントですね。面接は「職場の中身」を、エージェントは「条件の裏取り」を担当する、と覚えておくと整理しやすいです。

おすすめ薬剤師転職エージェント 2選

用途が違う2社を並べておくと、読者が「自分に合う方」を選びやすくなります。

ファルマスタッフ

待遇・年収を優先して、薬局/ドラッグストア中心に「選択肢を広く比較したい」人向け。 地域密着で“求人票にない情報”まで確認しながら提案してもらえます。

地域密着 薬局・Dgsに強い 条件交渉サポート 安心材料:外部認定

こんな人におすすめ

  • 薬局・Dgsの求人を多数比較して、待遇アップの可能性を最大化したい
  • 職場の雰囲気や方針など、求人票に出ない情報も踏まえて選びたい

強み(要点)

  • 全国対応・地域密着で求人情報の解像度が高い
  • 書類作成・面接調整・給与や休日の条件交渉まで手厚い
  • 日本調剤グループの教育ノウハウを活かした支援の訴求あり

注意点(デメリット)

  • 企業求人は相対的に弱め(企業志望が強い場合は併用が無難)

連絡頻度や希望条件は、最初に「ここまで」と決めて伝えるとストレスが減ります。

薬キャリAGENT

忙しくても効率よく進めたい/まず候補を短時間で作りたい人向け。 非公開求人や条件交渉、裏側情報の確認まで“スピード×実務代行”で進めやすいのが特徴です。

最短即日 非公開求人 交渉・調整代行 裏側情報の調査

こんな人におすすめ

  • 仕事が忙しく、転職活動の手間(調整・交渉)を減らして進めたい
  • 求人票だけでは判断できない点(働きやすさ等)も確認してミスマッチを減らしたい

強み(公式が掲示している特徴)

  • 最短即日で求人提案(最大10件/派遣は最大5件)
  • 非公開求人多数+市場に出ていない募集の有無も個別確認
  • 面接日程の調整や条件交渉を代行
  • 求人票に出ない“裏側”情報まで調査

※上記は薬キャリAGENT公式の特徴説明に基づく表現です。

注意点(デメリット)

  • 提案テンポが速いと感じる場合あり(連絡ペースは最初に指定がおすすめ)
  • 企業一本志望なら、企業特化サービスの併用も検討

まとめ——後悔を”材料”に変える

ここまで読んでいただいて、いかがでしょうか。

入社後の後悔は、自分の能力や判断力の問題ではなく、「何を確認すればよかったか」を知らなかっただけ、というケースがほとんどです。

もう一度、ポイントを整理します。

  • 後悔する人の共通点は、求人票に載らない情報を確認しないまま入社したこと
  • 入社前のチェックリスト(特に業務フロー・処方箋枚数・薬歴運用・入退職・教育体制の5項目)で後悔リスクは大きく下がる
  • 入社後に違和感を覚えたら、1ヶ月で書き出し→3ヶ月で切り分け→半年で条件判断のステップで冷静に動く
  • 面接では「聞き方」を工夫すれば、知りたい情報は引き出せる。条件面はエージェント経由が安全

いま「やばいかも」と感じている方へ。まずは違和感を書き出すことから始めてみてください。頭の中だけで考えていると、感情と事実が混ざって判断が鈍ります。紙に書くだけで、「これは慣れの問題だな」「これは構造的に変わらないな」という仕分けができるようになります。

そして次に動くときは、求人票の条件だけで比較しないこと。複数の求人を並べて、条件・体制・評価制度の違いを「見える化」してから判断する。応募は情報が揃ってからで遅くありません。

厚生労働省の「薬剤師確保のための調査・検討事業」報告書や、各転職サイトの実態調査データなど、一次情報を自分でも確認する習慣をつけておくと、情報の精度がさらに上がります。

後悔は、次の判断の材料になります。同じ「しまった」を繰り返さないための武器に変えていきましょう。

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