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40代薬剤師が大手チェーン薬局に転職しにくい理由と、いま考えておきたい「市場価値」の話

目次

はじめに――「40過ぎたら大手は厳しい」って本当?

「40過ぎの薬剤師が大手チェーン薬局への転職で苦戦した」という話を、SNSで見かけることが増えました。

正直なところ、私もドキッとしました。30代後半の今、「まだ大丈夫」と思いつつ、「あと数年でその境界線を超える」という現実が頭をよぎったからです。

でも、「40代だから転職できない」と決めつけるのは早計です。問題は”どこに”転職しようとしているか、そして自分の”何を”売りにするかにかかっています。

この記事では、40代薬剤師の転職市場の現実を整理しながら、「40代の薬剤師に求められるもの」を考えていきます。さらに、2026年度の調剤報酬改定で大手チェーンの採用戦略が変わる可能性についても触れておきます。転職を今すぐ考えていなくても、いまのうちに知っておくと動きやすくなるはずです。


大手チェーン薬局が40代後半の採用に慎重な理由

でも、薬剤師って人手不足なんですよね? なんで大手は40代を採らないんですか?

オカメインコ

オカメインコ

ポッポ先生

ポッポ先生

需給の話と、”誰を採りたいか”は別の話なんです。大手には大手の事情がありますね。

大手チェーンの採用傾向

業界大手の調剤薬局は、新卒や若手薬剤師を積極的に採用し、教育・育成に力を入れる傾向があります。勤続年数や年齢を基準に役職や給料を定めている企業が多く、高齢者の中途採用には消極的になりやすいのです。

ここ、迷いやすいところです。「薬剤師は売り手市場」という大きな話と、「大手チェーンの採用基準」は別物なんですね。

具体的に言えば、40代後半を超えると大手チェーンへの正社員転職はかなり厳しくなります。50代になると「職歴次第ではかなり厳しい対応をされる」という報告もあります。

採用側が若手を優先する理由

観点若手が有利な理由
給与コスト初任給で採用でき、人件費を抑えられる
育成投資企業カラーに染めやすく、長期戦力化を見込める
勤務柔軟性夜勤・休日出勤への対応がしやすい
定年までの年数長く働いてもらえる可能性が高い

誤解されやすいので先に言うと、「40代だから能力が低い」という話ではありません。採用する側から見た”投資対効果”の問題です。同じスキルなら、給与の安い若手を採りたい――これは経営判断としては合理的です。

ただし、例外もある

管理薬剤師やかかりつけ薬剤師としての実績があれば、40代以上でも大手に採用される可能性はあります。「ただの調剤経験」ではなく、「マネジメント経験」や「専門性」があるかどうかで判断が分かれるのです。

心当たりありませんか? 今の職場で「なんとなく」管理薬剤師の打診を断っていたり、かかりつけ薬剤師の実績を積む機会を逃していたりしないでしょうか。


「薬剤師なら転職は楽勝」という思い込みを見直す

でも、有効求人倍率は高いんですよね? そんなに焦る必要ありますか?

オカメインコ

オカメインコ

ポッポ先生

ポッポ先生

たしかに2025年2月時点で医師・薬剤師の有効求人倍率は2.37倍。全職業平均の1.19倍より高いです。ただし、”どこでも採ってもらえる”わけではないですね。

売り手市場でも「選べる範囲」は変わる

有効求人倍率が高いということは、「求人が余っている」状態です。でも、その求人の中身を見ていますか?

  • 地方の人手不足エリア
  • 中小規模の調剤薬局
  • パート・アルバイト枠

こうした求人が「2.37倍」を支えています。都市部の大手チェーン・正社員・好条件――となると、競争率は一気に上がります。

いまの状況だと、「薬剤師免許さえあればどこでも」という時代は終わりつつあります。薬学部の増加で若手薬剤師は増えていますし、2030年以降は供給過多も予測されています。

45歳を超えると「紹介料」もハードルに

転職エージェント経由で採用が決まると、企業は年収の20〜25%を紹介料として支払います。年収500万円なら100〜125万円です。

私なら、採用側の立場で考えます。「100万円以上払って、あと15〜20年働いてもらえる人」と「同じ金額で、あと25〜30年働いてもらえる人」がいたら、どちらを選ぶか。

もちろん、45歳を超えてもエージェント経由で転職は可能です。ただし、「払うコストに見合う価値」を示す必要があるということです。


2026年度調剤報酬改定が大手チェーンの採用に与える影響

報酬改定の話って、転職と関係あるんですか?

オカメインコ

オカメインコ

ポッポ先生

ポッポ先生

大いにあります。大手チェーンのビジネスモデル自体が変わる可能性があるからです。

「門前薬局等立地依存減算」とは何か

2026年度(令和8年度)の調剤報酬改定で、「門前薬局等立地依存減算」という新しい仕組みが導入されます。

簡単に言うと、東京23区と政令指定都市において、大病院の門前や医療モール内に新規出店する薬局は、調剤基本料が減算されるという制度です。

項目内容
対象地域東京23区 + 全国の政令指定都市(札幌〜熊本まで16地域)
対象薬局新規開設薬局(既存薬局には経過措置あり)
減算条件200床以上の病院から100m以内で薬局が密集、または医療モール内

どうですか? これまで大手チェーンが積極的に出店してきた「一等地」に、事実上の参入規制がかかるということです。

大手チェーンのビジネスモデルへの影響

これまで大手チェーン薬局は、「店舗数を増やして売り上げを伸ばす」という戦略を取ってきました。特に大病院の門前や医療モールは、処方箋枚数が確保しやすい好立地として重宝されてきました。

しかし、2026年度以降は状況が変わります

  • 都市部での門前新規出店 → 減算対象
  • 賃料が高い一等地 → 収益性が悪化
  • 新規出店のペースが鈍化 → 採用ニーズも変化

現場だとここで詰まりがちです。「出店が増えない」ということは、「新規採用枠が減る」可能性があるということ。特に都市部で働きたい40代以上の薬剤師にとっては、転職先の選択肢がさらに狭まるかもしれません。

「既存薬局は守られる」という構図

逆に言うと、この減算には「既存薬局への経過措置」が設けられています。2026年5月末時点で開局済みの薬局は、同じ立地条件でも「当面の間」減算対象になりません。

新規参入だけが不利になり、既存薬局は既得権を維持できる――この構図は、「いま大手チェーンに在籍している人」にとっては追い風かもしれません。

ただし、経過措置がいつまで続くかは明言されていません。「当面の間」という表現は、次回以降の改定で見直される可能性を残しています。

つまり、これから大手に転職しようとする人は、タイミング的に厳しくなるってことですか?

オカメインコ

オカメインコ

ポッポ先生

ポッポ先生

断言はできませんが、少なくとも「都市部の大手チェーンで門前薬局の新規出店ポジション」を狙うなら、以前より難しくなる可能性は高いですね。今後の動向にはアンテナを張っておいたほうがいいです。


40代の薬剤師に求められる「市場価値」とは

正直、難しくないですか? 今から何かを身につけても間に合わない気がして…

オカメインコ

オカメインコ

ポッポ先生

ポッポ先生

今日からできることもありますよ。まずは”何が求められているか”を知るところから始めましょう。

40代薬剤師に期待されるスキル

カテゴリ具体的な内容
マネジメント経験管理薬剤師、薬局長、エリアマネージャーの実績
専門性かかりつけ薬剤師、認定薬剤師、専門薬剤師資格
対人スキル患者対応、多職種連携、後輩指導の実績
業務改善在庫管理の効率化、調剤過誤削減への取り組み
在宅対応在宅患者訪問薬剤管理指導の経験

現場だとここで詰まりがちです。「経験はあるけど、言語化できない」という人が多いんですね。

逆に言うと、今やっていることを「実績」として言語化できれば、それが武器になります。「なんとなくやってきた」と「意図を持って取り組んできた」では、面接での印象がまったく違います。

「対物業務から対人業務へ」の流れを押さえる

厚生労働省が推進している「患者のための薬局ビジョン」では、「対物業務から対人業務へ」のシフトが求められています。ピッキングや在庫管理だけでなく、患者さんの服薬管理やかかりつけ機能が重視される流れです。

2026年度の改定でも、この方向性は一層強まっています。「立地から機能へ」という言葉が示すように、「どこにあるか」ではなく「何ができるか」で薬局の価値が問われる時代になりつつあります。

どうですか? 今の業務で、どれだけ「対人」に時間を使えていますか?

40代は、まさにこの転換期をリードする立場になれる年代です。「言われたことをやる」ではなく、「変化を推進する側」になれるかどうか。ここが分かれ目になります。

ただし、専門性だけでは足りない

専門資格があっても、「現場で浮く人」は採用されにくいのが現実です。

採用担当者が見ているのは、「この人が入ってきて、うちのチームでやっていけるか」という点。コミュニケーション力や柔軟性も、40代の転職では重要な評価軸になります。


「大手以外」という選択肢を本気で検討する

それってつまり、大手は諦めろってことですか?

オカメインコ

オカメインコ

ポッポ先生

ポッポ先生

諦めるというより、”選択肢を広げる”という考え方ですね。大手にこだわる理由を一度整理してみてください。

中小薬局・個人薬局の現実

大手と比べて、中小・個人経営の調剤薬局は人手不足が深刻です。そのため、40代・50代でも正社員採用のチャンスがあります

特に管理薬剤師が不足している薬局では、「経験豊富な即戦力」が歓迎されます。若手では任せられないポジションだからこそ、年齢が武器になることもあるのです。

ドラッグストアも選択肢に入る

調剤併設型ドラッグストアの増加に伴い、薬剤師の需要は高止まりしています。店舗数が多いぶん、管理薬剤師のポジションも生まれやすい環境です。

ただし、ドラッグストアは調剤以外の業務(レジ、品出し、接客)も発生します。「調剤だけに集中したい」という人には向かない場合もあるので、事前に業務内容を確認しておくべきです。

地方への転職という選択肢

都市部は薬剤師が集中しており、競争が激しくなります。一方、地方では人手不足が深刻で、年齢不問の求人も見つかりやすいです。

Uターン・Iターンを視野に入れると、選択肢は大きく広がります。「どこで働くか」を固定しないほうが安全です。

「立地から機能へ」シフトできる薬局を選ぶ

2026年度改定の方向性を踏まえると、「立地に依存しない薬局」を選ぶことが、長期的なキャリア安定につながります。

私ならまず、転職先候補の薬局が以下の実績を持っているかを確認します:

  • かかりつけ薬剤師指導料の算定実績
  • 在宅患者訪問薬剤管理指導の実績
  • 服薬情報等提供料(トレーシングレポート)の実績
  • 24時間対応・夜間休日対応の体制

「門前で処方箋が自動的に来る」薬局ではなく、「機能で患者さんに選ばれる」薬局かどうか。ここを見極めることが、今後ますます重要になります。


情報収集としての「転職エージェント活用」

でも、転職エージェントって、登録したら転職させられそうで怖いんですけど…

オカメインコ

オカメインコ

ポッポ先生

ポッポ先生

情報収集だけでも使えますよ。むしろ、”自分の市場価値”を知る手段として活用するのがおすすめです。

転職エージェントでできること

  • 非公開求人の紹介:好条件の求人はエージェント経由でしか出ないことが多い
  • 市場価値の確認:自分のスキル・経験がどう評価されるかを客観的に知れる
  • 条件交渉の代行:給与や勤務条件の交渉を任せられる
  • 面接対策:薬剤師専門のアドバイザーから具体的なアドバイスをもらえる
  • 業界動向の情報:改定の影響や採用トレンドを現場目線で教えてもらえる

私ならまず、登録して「今の自分にどんな求人が紹介されるか」を見てみます。それだけで、自分の立ち位置がわかります。

おすすめ薬剤師転職エージェント 2選

用途が違う2社を並べておくと、読者が「自分に合う方」を選びやすくなります。

ファルマスタッフ

待遇・年収を優先して、薬局/ドラッグストア中心に「選択肢を広く比較したい」人向け。 地域密着で“求人票にない情報”まで確認しながら提案してもらえます。

地域密着 薬局・Dgsに強い 条件交渉サポート 安心材料:外部認定

こんな人におすすめ

  • 薬局・Dgsの求人を多数比較して、待遇アップの可能性を最大化したい
  • 職場の雰囲気や方針など、求人票に出ない情報も踏まえて選びたい

強み(要点)

  • 全国対応・地域密着で求人情報の解像度が高い
  • 書類作成・面接調整・給与や休日の条件交渉まで手厚い
  • 日本調剤グループの教育ノウハウを活かした支援の訴求あり

注意点(デメリット)

  • 企業求人は相対的に弱め(企業志望が強い場合は併用が無難)

連絡頻度や希望条件は、最初に「ここまで」と決めて伝えるとストレスが減ります。

薬キャリAGENT

忙しくても効率よく進めたい/まず候補を短時間で作りたい人向け。 非公開求人や条件交渉、裏側情報の確認まで“スピード×実務代行”で進めやすいのが特徴です。

最短即日 非公開求人 交渉・調整代行 裏側情報の調査

こんな人におすすめ

  • 仕事が忙しく、転職活動の手間(調整・交渉)を減らして進めたい
  • 求人票だけでは判断できない点(働きやすさ等)も確認してミスマッチを減らしたい

強み(公式が掲示している特徴)

  • 最短即日で求人提案(最大10件/派遣は最大5件)
  • 非公開求人多数+市場に出ていない募集の有無も個別確認
  • 面接日程の調整や条件交渉を代行
  • 求人票に出ない“裏側”情報まで調査

※上記は薬キャリAGENT公式の特徴説明に基づく表現です。

注意点(デメリット)

  • 提案テンポが速いと感じる場合あり(連絡ペースは最初に指定がおすすめ)
  • 企業一本志望なら、企業特化サービスの併用も検討

45歳以上の場合の注意点

年齢が上がると、紹介料の高さから「積極的に紹介されにくくなる」ケースもあります。エージェントもビジネスなので、”決まりやすい人”を優先する傾向があるのは事実です。

だからこそ、複数のエージェントに登録して比較するのが安全です。1社だけに頼ると、対応の温度差に気づけません。

エージェント活用のポイント

NG行動推奨行動
1社だけに登録2〜3社を比較する
受け身で待つ自分から条件を具体的に伝える
断れない雰囲気に流される「情報収集中」と伝えて主導権を握る
業界動向を聞かない改定の影響や採用トレンドを質問する

転職を決めてから登録するのではなく、「転職するかどうかを判断するために」登録する。この順番が大事です。


まとめ――「今のままでいい」が通用しなくなる前に

40代の薬剤師が大手チェーン薬局に転職しにくいのは事実です。そして、2026年度の調剤報酬改定によって、その傾向がさらに強まる可能性があります。

ポイントを整理すると:

  1. 大手チェーンは若手優先:コストと長期戦力化の観点から、40代後半以降は厳しくなる
  2. 「薬剤師だから安泰」は過去の話:供給過多の予測もあり、選ばれる側になる時代
  3. 2026年度改定で都市部の出店が抑制される:門前薬局等立地依存減算により、大手の採用戦略が変わる可能性
  4. 市場価値は「経験の言語化」で上がる:マネジメント経験、専門性、対人スキルを整理する
  5. 大手以外の選択肢も本気で検討する:中小薬局、ドラッグストア、地方という選択肢
  6. 転職エージェントは「情報収集ツール」として使える:自分の立ち位置を知る手段

「せかされている」わけではない

この記事で伝えたいのは、「今すぐ転職しろ」ということではありません。

ただ、業界の構造が変わりつつあるのは事実です。「今のままでいい」と思っていても、数年後には状況が変わっているかもしれません。

私自身、この記事を書きながら「今のうちにできることは何か」を考えています。

次の一歩

まずは転職エージェントに登録して、「今の自分にどんな求人が来るか」を確認してみてください。転職するかどうかを決めるのは、その後でも遅くありません。

自分の市場価値を知ること。業界の動向にアンテナを張っておくこと。

それが、不安を減らす第一歩です。

\ 悪質な転職サイトは利用しないで /

薬剤師が転職する際に利用する人材紹介会社(転職エージェント)、どこも同じだと思っていませんか?

現在、国は医療の分野において紹介料目当てで頻繁な転職を促す悪質な人材紹介会社への対策を強化しています。

ポッポ先生

ポッポ先生

悪質な人材紹介会社の利用は、ミスマッチする可能性が高いです。

このような悪質な人材紹介会社には絶対に相談してはダメです!!(悪質とは言っても国の許可を得ているという矛盾もありますが…)

薬剤師が、キャリア相談や転職時に、転職エージェントを利用する場合は、適正な有料職業紹介事業者の認定を受けている転職エージェントを利用しましょう。

薬剤師の分野で優良認定を受けているところは、ファルマスタッフ、その他数社とまだ少ないです。

悪質な人材紹介会社がどこか分かれば対策しやすいのですが、そのような情報はなかなか表に出てきません。なので我々としては、優良認定を受けているところを優先するのが望ましいでしょう。

ポッポ先生

ポッポ先生

どこを選ぶかも重要ですが、転職エージェントをどのように付き合うかも重要です。


確認先(一次情報)

  • 厚生労働省「一般職業紹介状況」:有効求人倍率の最新データ
  • 厚生労働省「患者のための薬局ビジョン」:薬剤師に求められる役割の変化
  • 厚生労働省「中央社会保険医療協議会 総会資料」:2026年度調剤報酬改定の詳細
  • 各転職エージェントの非公開求人:登録後に確認可能

※本記事の情報は2025年1月時点のものです。転職市場や制度は変動するため、最新情報は転職エージェントや公的機関で確認してください。

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