なお、本内容は動画でも解説しております。
目次
はじめに
「外来がん認定薬剤師とか、地域薬学ケア認定薬剤師とか……そういう資格があれば話は別だけど、私にはそんなの何もない」
こう感じている薬剤師の方、少なくないのではないでしょうか。
厚生労働省の需給推計によると、2045年までに最大で12万6,000人の薬剤師が過剰になる可能性が示されています。2025年9月時点の有効求人倍率は1.87倍と、まだ1人に約2件の求人がある状況ですが、数年前と比べると確実に下がってきています。「薬剤師免許があれば安泰」という時代は、静かに終わりを迎えつつあります。
ただ、私がこの記事で伝えたいのは「だから焦って何かをしろ」という話ではありません。むしろ逆です。「強みがない」と感じているのは、強みがないからではなく、言語化する方法を知らなかっただけ──この視点を持てるかどうかで、これからの動き方が大きく変わります。
この記事では、自分の市場価値に自信が持てない薬剤師が、何から始めればいいのかを具体的に整理していきます。
1. 薬剤師過剰時代の現実と、「自分には何もない」と感じる心理
数字で見る”これからの薬剤師市場”

まず、現状を正確に把握しておきましょう。
| 項目 | 数値・状況 |
|---|---|
| 2022年時点の薬剤師数 | 約32万3,690人 |
| 2045年の予測供給数 | 43万2,000〜45万8,000人 |
| 2045年の予測需要数 | 33万2,000〜40万8,000人 |
| 予測される過剰人数 | 2万4,000〜12万6,000人 |
| 2025年9月の有効求人倍率 | 1.87倍(全職業平均1.10倍) |
ここ、数字だけ見ると「まだ大丈夫じゃない?」と思いやすいところです。確かに今すぐ仕事がなくなるわけではありません。ただ、問題は変化のスピードが加速していることです。
AI・ICTの導入、0402通知による調剤業務の一部外部委託、2025年薬機法改正による調剤の外部委託拡大──。対物業務の自動化・効率化は、私たちが思っている以上に進んでいます。
でも、それって都市部の話ですよね?地方だとまだ人手不足って聞くし……

オカメインコ

ポッポ先生
確かに地域差はありますね。ただ、厚生労働省の偏在指標を見ると、供給過剰の地域は年々増えています。地方だから安心、とは言い切れないのが正直なところです
「自分には強みがない」と感じる構造
さて、ここからが本題です。
「強みがない」「実績がない」と感じている方に、ひとつ質問させてください。
いま、自分がやってきた業務を、第三者に説明できますか?
どうですか? 意外と難しくないですか。
私もかつて、この問いに答えられませんでした。毎日100人以上に服薬指導して、在庫管理して、保険請求のエラーを直して……。忙しいのは確かなのに、「で、何ができるの?」と聞かれると言葉に詰まる。
ここ、迷いやすいところです。「忙しくこなしている」ことと「それを強みとして言語化できる」ことは、まったく別のスキルなんですよね。
多くの薬剤師が「強みがない」と感じるのは、強みがないからではありません。言語化する機会がなかっただけ、あるいは言語化の方法を知らなかっただけです。
2. なぜ自分の強みが見えないのか?──3つの構造的な理由

「言語化できていないだけ」と言われても、「じゃあどうすれば?」となりますよね。まず、なぜ見えないのかを整理してみます。
理由①:日常業務が”当たり前”になっている
調剤、監査、服薬指導、在庫管理、薬歴記入……。これらを毎日繰り返していると、「誰でもやっていること」に見えてきます。
でも、冷静に考えてみてください。
- 1日に50枚以上の処方箋を、重大なエラーなく処理し続けている
- 患者さんの表情を見て、言葉にならない不安を察知している
- 後輩の質問に答えながら、自分の業務も回している
これ、実は相当な能力です。ただ、毎日やっているから「普通」に見えてしまう。
そうは言っても、周りもみんなやってることじゃないですか?

オカメインコ

ポッポ先生
そう感じますよね。でも”みんなやっている”のは、その環境の中での話。環境が変われば、それが希少なスキルになることもあります。門前の科目、処方箋枚数、患者層──これらの掛け合わせで、経験の価値は変わるんです
理由②:比較対象がSNSの”デキる薬剤師”
正直に言うと、これが一番厄介かもしれません。
SNSを開けば、学会発表をしている薬剤師、専門資格をいくつも持っている薬剤師、書籍を出版している薬剤師──。そういう人たちの発信が目に入ります。
そこと比較して「自分なんて……」となるのは、ある意味自然な反応です。
ただ、誤解されやすいので先に言うと、SNSで見える薬剤師は全体のごく一部です。32万人以上いる薬剤師の大多数は、特別な資格を持たず、日々の業務を淡々とこなしている。それが現実です。
S級人材じゃないからダメ、ではありません。「普通の薬剤師」が、どうすれば必要とされるかを考えるほうが、よほど現実的です。
理由③:言語化のフィードバックを受ける機会がない
自分が何をやってきたか、何ができるか──これを客観的に評価してもらう機会って、日常業務の中ではほとんどありません。
上司との面談があっても、評価基準は「この職場での貢献度」であって、「他の職場でも通用するか」という視点ではないことがほとんどです。
ここで詰まりがちなのが、「自分での評価」と「市場での評価」がずれている可能性に気づけないことです。
私ならまず、この「ずれ」を確認することから始めます。
3. 強みを言語化する具体的なステップ

ステップ①:「何をやってきたか」を書き出す
シンプルですが、まずはここからです。
紙でもスマホのメモでもいいので、以下の項目を書き出してみてください。
書き出すリスト
- 1日の平均処方箋枚数
- 主な処方元の診療科
- 在宅業務の経験(ある/なし、件数)
- かかりつけ薬剤師の経験
- 後輩指導・新人教育の経験
- 在庫管理・発注業務の担当経験
- 保険請求・レセプト業務の経験
- クレーム対応で印象に残っていること
- 「ありがとう」と言われた場面
ここで大事なのは、「すごいこと」を書こうとしないことです。淡々と、事実を書く。それだけで十分です。
ステップ②:「なぜそれができたのか」を深掘りする
次に、書き出した項目について「なぜそれができたのか」を考えてみます。
たとえば「1日100枚の処方箋を処理していた」という事実があるとします。
- なぜ処理できたのか? → 優先順位の判断が早かった
- なぜ判断が早かったのか? → 患者さんの待ち時間を常に意識していた
- なぜ意識していたのか? → 忙しい店舗で、待ち時間のクレームを減らしたかった
こうやって深掘りしていくと、「処方箋を捌く力」ではなく「患者視点での優先順位判断ができる」という言い換えができるようになります。
正直、そこまで考えたことないです。時間もないし……

オカメインコ

ポッポ先生
最初は5分でもいいんです。通勤中にスマホで1項目だけ深掘りする、とか。完璧にやろうとすると続かないので、”ちょっとだけ考える”を習慣にするほうが現実的ですね
ステップ③:他者に話してみる
これが意外と効きます。
自分で考えているだけだと、どうしても視野が狭くなります。大学時代の友人、同僚、家族──誰でもいいので、「最近こんな仕事してるんだけど」と話してみてください。
相手の反応で、「え、それってすごいことじゃない?」と言われる部分が見つかったりします。自分では当たり前と思っていたことが、他者から見ると価値があると気づける。
ただし注意点:ネガティブなことを言いそうな人に話すと逆効果になります。最初はポジティブな反応をくれそうな人を選んだほうが安全です。
4. 転職エージェントを「プロの視点」として活用する
なぜ転職エージェントなのか
「自分での評価」と「市場での評価」のずれを確認するには、業界のプロに聞くのが最も効率的です。
ここで転職エージェントの話になります。
「え、転職する気ないのに転職エージェント?」と思いましたか? それ、よくある誤解です。
信頼できる転職エージェントは、「キャリアは中長期的に考えるもの」という前提を持っています。「今すぐ転職したい人」だけを相手にしているわけではありません。
転職学の研究でも、転職エージェントとの対話を通じて自分の強みが明確になった事例が報告されています。「あなたは具体的にどんな仕事をやってきましたか?」「それに共通点はありませんか?」──こうした問いを投げかけられることで、自分では気づかなかった軸が見えてくることがあります。
利用する際の注意点
ここは押さえておいてください。
避けたほうがいいエージェントの特徴
- 強みや経験を聞かずに「転職しましょう」と急かしてくる
- 「今すぐ決めないと求人がなくなる」と焦らせる
- こちらの希望より、紹介手数料の高い求人を優先する
現在、国は医療分野において、紹介料目当てで頻繁な転職を促す悪質な人材紹介会社への対策を強化しています。「適正な有料職業紹介事業者(例:ファルマスタッフ)」の認定を受けているかどうかは、ひとつの判断基準になります。
でも、エージェントに本音を話すのって恥ずかしくないですか? バカにされそうで……

オカメインコ

ポッポ先生
その気持ちはわかります。ただ、建前を話しても得られる情報は中途半端になります。”こう思っているけど、これって市場的にはどうなんですか?“と率直に聞いたほうが、実のある情報が返ってきますよ
また、担当者と合わないと感じたら、遠慮なく担当変更を申し出て構いません。エージェントとの相性も、情報の質を左右します。
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5. 小さく始める「市場価値の確認」──転職しなくてもできること
「エージェントに相談するのはまだ早い」と感じる方もいると思います。それなら、もう少し小さなステップから始めてみてはどうでしょう。
方法①:求人情報を”読み込む”
転職サイトに登録して、自分の条件に合う求人を眺めてみてください。応募しなくていいです。ただ見る。
そこで「この求人、自分なら応募できそう」「この条件は無理そう」という感覚が出てきます。その感覚自体が、自分の市場価値の現在地を知る手がかりになります。
ここが境界条件になりますが、都市部と地方では求人の傾向が大きく異なります。自分が働きたいエリアの相場を見ることが大事です。
方法②:認定薬剤師を取得してみる
「かかりつけ薬剤師」になるための要件のひとつが、認定薬剤師の取得です。
認定薬剤師は、特定の専門分野に限らず、「自己研鑽を続けている証明」としての意味があります。現場での評価だけでなく、転職市場でも「研修認定薬剤師資格を持っているか」は選考の判断材料になっています。
取得にかかる時間と労力は、他の専門資格と比べると低めです。「何か始めたいけど、何から?」という方には、最初の一歩として適しています。
方法③:在宅業務に関わってみる
厚生労働省が「対物業務から対人業務へ」の転換を掲げて久しく、在宅医療やかかりつけ機能の経験は、市場価値を高める要素として注目されています。
もし今の職場で在宅業務に関われる機会があるなら、積極的に手を挙げてみてください。関われない場合は、その経験ができる職場への異動や転職を検討する価値はあります。
逆に言うと、在宅経験がなくても、これから積み上げればいいということです。「今ないからダメ」ではありません。
6. 転職市場で「本当に評価される」スキル──現場感覚とのギャップ
ここで、転職市場の実態について少し踏み込んでおきます。
「調剤スピード」は強みになるのか?
「私、調剤は早いほうだと思います」──こう言う方は多いです。確かに忙しい店舗では重宝される能力です。
ただ、市場価値という観点では、これだけでは弱いというのが正直なところです。
なぜか。
調剤スピードは「その店舗での効率」を上げる能力であって、「どこでも通用する」能力とは限らないからです。Vマス分包機の扱いが上手い、軟膏のMIXが早い──これらは確かにスキルですが、機器の種類や処方傾向が変われば、ゼロからの学び直しになる部分もあります。
じゃあ、何が評価されるんですか?

オカメインコ

ポッポ先生
転職エージェント各社へのアンケートによると、“これから重視されるスキル”のトップはコミュニケーション能力でした。次いで在宅医療経験、かかりつけ機能の経験、管理薬剤師経験の順です
「コミュニケーション能力」の正体
「コミュニケーション能力が大事」と言われても、漠然としすぎていますよね。もう少し具体的に分解してみます。
薬剤師に求められるコミュニケーション能力の3つの側面
| 側面 | 具体例 |
|---|---|
| 患者対応 | 専門用語を避けた説明、不安の傾聴、服薬遵守のための工夫の提案 |
| 医師への対応 | 処方意図を尊重した疑義照会、代替薬の提案、薬学的根拠に基づく対話 |
| チーム内連携 | 後輩への指導、他職種との情報共有、業務の調整・分担 |
いまの状況だと、どの側面が自分の強みになりそうですか?
たとえば「患者さんから”あなたに説明してもらえてよかった”と言われたことがある」なら、患者対応のコミュニケーションが強みの可能性があります。「疑義照会で医師から”助かった”と言われた経験がある」なら、医療者間のコミュニケーションが強みかもしれません。
こうやって具体的なエピソードと紐づけて考えると、「コミュニケーション能力」という漠然とした言葉に、自分なりの中身を入れられます。
「対人業務」へのシフト──何が変わっているのか
厚生労働省が2015年に策定した「患者のための薬局ビジョン」以降、薬剤師の業務は「対物業務から対人業務へ」の転換が進んでいます。
2020年には服薬指導のフォローが義務化され、2025年の薬機法改正では調剤の外部委託がさらに進みました。これは何を意味するか。
「処方箋を正確に早く捌く」ことの価値は、相対的に下がっているということです。
その代わりに価値が上がっているのが:
- 患者一人ひとりの状態に合わせた服薬指導
- 服薬後のフォローアップ
- 在宅医療への関与
- 多職種との連携
現場だとここで詰まりがちです。「対人業務が大事なのはわかる。でも、忙しくてそこまで手が回らない」──この声、ものすごくわかります。
しないほうが安全なのは、「今の業務で手一杯だから対人業務は無理」と諦めることです。環境を変える選択肢も含めて、どうすれば対人業務に時間を割けるかを考えたほうが、中長期的には得策です。
7. 年代別に見る「いま何をすべきか」
同じ「市場価値を高める」でも、年代によって優先順位は変わります。私なりの整理を共有します。
20代:経験の幅を広げるフェーズ
20代は、まだキャリアの方向性が固まっていなくて当然です。
この時期に大事なのは、いろいろな処方箋に触れること。門前の診療科が偏っていると、知識も偏ります。総合病院の門前や、複数の診療科から処方箋を受ける薬局での経験は、後々の選択肢を広げます。
また、在宅業務やかかりつけ薬剤師の経験を早い段階で積んでおくと、30代以降のキャリアで有利になります。
でも、20代で転職って早すぎませんか?

オカメインコ

ポッポ先生
“転職回数が多い”ことがマイナスに見られることはあります。ただ、20代での転職は”成長のための移動”と捉えられることも多いです。問題は回数より、”なぜ移動したか”を説明できるかどうかですね
30代:専門性か、マネジメントか
30代は、キャリアの方向性を決める分岐点になりやすい時期です。
2つの方向性
- 専門性を高める:認定薬剤師、専門薬剤師などの資格取得。特定の疾患領域(がん、糖尿病、感染症など)への深掘り
- マネジメントに進む:管理薬剤師、薬局長、エリアマネージャーなど。後輩育成、売上管理、組織運営
どちらが正解、ということはありません。自分がどちらに向いているか、どちらにやりがいを感じるかで選ぶものです。
ここ、心当たりありませんか──「どっちも中途半端な気がする」という状態。30代前半で「専門性もマネジメントも、どっちつかず」になっている方は少なくありません。
そういう場合は、まずどちらかに振り切ってみることをおすすめします。やってみて「違う」と思ったら軌道修正すればいい。決めずに迷い続けるより、一度決めて動くほうが、結果的に早くフィットする道が見つかります。
40代以降:選択肢が狭くなる前に
正直な話をします。
転職市場において、40代後半以降は選択肢が狭くなる傾向があります。年収が高くなっている分、採用側のハードルも上がる。これは事実です。
ただし、それは「動けなくなる」という意味ではありません。
40代以降で評価されやすいもの
- 管理薬剤師・薬局長としてのマネジメント経験
- 在宅医療の豊富な経験
- 特定領域での専門性(がん、緩和ケアなど)
- 新人・若手の教育実績
逆に言うと、40代になってから「これから何かを身につけよう」だと、選択肢は限られます。30代のうちに、40代以降の武器を仕込んでおくという視点が大事です。
8. 「言語化」を助ける具体的なワーク
ここまで読んで、「やるべきことはわかった。でも実際にどう言語化すればいいか、まだピンとこない」という方もいると思います。
具体的なワークを2つ紹介します。
ワーク①:業務棚卸しシート
以下の項目を埋めてみてください。完璧に埋めようとしなくて大丈夫です。書けるところだけでOK。
【基本情報】
- 薬剤師歴: 年
- 現在の職場形態:病院 / 調剤薬局 / ドラッグストア / その他
- 主な門前診療科:
- 1日の平均処方箋枚数:
【経験したこと】
- 在宅訪問の経験:あり / なし(あれば件数: 件/月)
- かかりつけ薬剤師の経験:あり / なし(あれば担当人数: 人)
- 管理薬剤師の経験:あり / なし
- 新人・後輩の指導経験:あり / なし
- クレーム対応で印象に残っていること:
【自分で「よくできた」と思う場面】
【他者から「ありがとう」「助かった」と言われた場面】
ワーク②:「So What?」の深掘り
ワーク①で書いた内容について、「だから何?(So What?)」を3回繰り返します。
例
- 事実:1日100枚以上の処方箋を処理していた
- So What?(1回目):忙しい環境で業務を回せる能力がある
- So What?(2回目):優先順位の判断と、マルチタスクの処理ができる
- So What?(3回目):プレッシャーのかかる環境でも、冷静に判断し行動できる
3回目の答えが、市場で使える「強みの言語化」になります。
「1日100枚処理していました」より、「プレッシャーのかかる環境でも冷静に判断し行動できます。その証拠として、1日100枚以上の処方箋を処理する店舗で3年間勤務していました」と言えるほうが、面接でも響きます。
9. それでも「自分には無理」と感じるあなたへ
ここまで読んで、それでも「私には当てはまらない」「ここまでできない」と感じる方もいるかもしれません。
それ自体は、まったく問題ありません。
キャリアの不安は、誰もが感じるものです。特に、毎日忙しく働いている中で将来のことまで考える余裕がないのは、ある意味自然なことです。
私がひとつだけ伝えたいのは、「何もしない」を選ばないでほしい、ということです。
小さくていい。求人サイトを眺めるだけでもいい。同僚に「最近どう?」と話を振るだけでもいい。何かひとつ、今日できることをやってみてください。
「自分には強みがない」と感じているのは、あなただけではありません。そして、その感覚は、言語化の方法を知れば変わります。
まとめ:市場価値は「探す」ものではなく「言語化する」もの

この記事で伝えたかったこと
- 薬剤師過剰時代は確実に来ている
2045年までに最大12万6,000人が過剰になる予測。ただし、すぐに仕事がなくなるわけではない - 「強みがない」のではなく、言語化できていないだけ
日常業務が「当たり前」になっている/SNSの”デキる薬剤師”と比較しすぎている - 言語化の具体的なステップ
書き出す→深掘りする(So What?を3回)→他者に話す - 転職市場で本当に評価されるスキル
コミュニケーション能力、在宅医療・かかりつけ機能の経験 - 年代別の優先事項
20代:経験の幅を広げる/30代:方向性を決める/40代:30代で仕込んだ武器を活かす - プロの視点を借りるなら転職エージェント
キャリアは中長期で考えるもの。今すぐ転職しなくてもOK - 転職しなくても市場価値は確認できる
求人情報を”読み込む”、認定薬剤師を取得する、在宅業務に関わってみる
今日からできる最初の一歩
あなたの市場価値は、あなた自身が決めるものではありません。市場が決めるものです。
だからこそ、自分がどう見られているかを確認する作業が必要になります。「自分には何もない」と感じている時点で、すでにその確認作業を始める準備はできています。

ポッポ先生
まずは、今までやってきたことを3つだけ書き出すところから始めてみてください。書き出したら、それぞれについて”だから何?”を3回繰り返す。それが、自分の市場価値を知る最初の一歩になりますよ
3つ書き出すだけなら、今日からできそうです

オカメインコ

ポッポ先生
そうです。小さく始めて、少しずつ深めていく。一緒に楽しく薬剤師として働きましょう
補足:「不確実なこと」について
この記事では、厚生労働省の需給推計や転職市場の傾向をもとに話を進めてきました。ただし、将来の予測には不確実な部分も多いです。
- AI・ICTの進化がどこまで薬剤師業務に影響するかは、まだ明確ではない
- 調剤報酬改定の方向性によって、求められるスキルは変わりうる
- 地域差、業態差(病院/薬局/ドラッグストア)も大きい
「これをやれば絶対に安心」という正解はありません。だからこそ、自分で考え、小さく検証し、軌道修正しながら進む姿勢が大事だと思っています。
確認先(一次情報)
この記事を書くにあたり、以下の公的資料・調査を参照しました。最新の情報は、各機関の公式サイトで確認してください。
- 厚生労働省「薬剤師の需給推計(案)」(2021年)
- 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和7年9月分)について」
- 厚生労働省「2022(令和4)年 医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」
- 厚生労働省「薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会 とりまとめ」
- 厚生労働省「患者のための薬局ビジョン」(2015年)
- 厚生労働省「都道府県別薬剤師偏在指標」
- 厚生労働省「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律(令和7年法律第37号)の概要」




