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リフィル処方箋の次回調剤予定日の計算と薬局でやるべきこと|現場対応ガイド

「リフィル処方箋が来たらどうしよう」と身構えている方、いませんか。

2022年4月に始まったリフィル処方箋ですが、2024年7月時点でも処方箋全体の約0.07%と、まだまだ枚数は少ないのが現状です。ただ、政府は利用促進に力を入れており、電子処方箋への対応も始まっています。「うちにはまだ来ていないから」と思っていると、ある日突然の対応に慌てることになりかねません。

まずは次回調剤予定日と調剤可能期間を計算できるツールを用意しました。リフィル処方箋が来たらブックマークしておいて、すぐに確認できるようにしておくと便利です。

この記事でわかること
  • 次回調剤予定日と調剤可能期間の計算方法
  • 初回・2回目以降の調剤チェックリスト
  • 受診勧奨が必要なケースの判断基準
  • 算定できる点数(服薬情報等提供料2のロ)
  • よくある疑問Q&A

リフィル処方箋 次回調剤予定日 計算ツール

計算結果の見方

  • 次回調剤予定日:前回の調剤日+投薬日数
  • 調剤可能期間:次回調剤予定日を「含まない」前後7日間

前後7日って、予定日を含むんですか?含まないんですか?

オカメインコ

オカメインコ

ポッポ先生

ポッポ先生

含みません。疑義解釈で明確に示されています。たとえば次回調剤予定日が6月13日なら、6月6日〜6月20日が調剤可能期間です。

調剤可能期間より前に来局された場合は再来局を依頼。期限を過ぎた場合は受診勧奨を行ってください。

リフィル処方箋とは?通常の処方箋・分割調剤との違い

リフィル処方箋は、症状が安定している患者さんに対して、医師が「繰り返し使用可能」と判断した場合に発行される処方箋です。1枚の処方箋で最大3回まで調剤を受けられます。

ここ、誤解されやすいので先に言うと、分割調剤は「1回の調剤を分けて渡す」もの。リフィルは「患者さんが処方箋を繰り返し使う」という点が根本的に違います。

リフィル処方箋と分割調剤の違い
  • リフィル:患者が処方箋を繰り返し使う/毎回薬学管理料を算定可/薬剤師が毎回「調剤して良いか」を判断
  • 分割調剤:1回の調剤を分けて渡す/2回目以降は薬学管理料が算定不可/通常の調剤時と同等

リフィル処方箋の対象外となる薬剤

以下の薬剤はリフィル処方箋による調剤ができません。処方箋を受け付けたら、まずこれらが含まれていないか確認してください。

  • 投与量に限度がある医薬品:新薬(14日)、麻薬、向精神薬、覚せい剤原料など
  • 湿布薬:鎮痛・消炎目的のもの(皮膚疾患用は可)

リフィル可の薬剤と不可の薬剤が混在している場合は、処方箋が分かれているはずです。

初回調剤時にやるべきこと|チェックリスト

初回のリフィル処方箋を受け付けたとき、私ならまず以下を確認します。

受付時の確認事項

  • 「リフィル可」欄に✓があるか
  • 総使用回数(2回 or 3回)の記載があるか
  • 投与量に限度がある薬剤・湿布薬が含まれていないか
  • 手書き記載がないか(偽造の可能性)

正直、偽造なんて考えたことなかったです…

オカメインコ

オカメインコ

ポッポ先生

ポッポ先生

リフィル欄だけ手書きで追記されているケースは要注意です。念のため医療機関に確認を入れるのが安全ですね。

調剤後の対応

処方箋への記載
  • 調剤日を所定欄に記入
  • 次回調剤予定日を記入
  • 薬局名・薬剤師名を余白または裏面に記載
患者さんへの説明
  • リフィル処方箋の仕組みを説明
  • 次回調剤予定日と調剤可能期間を伝える
  • 同一薬局での継続利用を勧める
  • 紛失・期限切れ時は再受診が必要と伝える
処方箋の取り扱い
  • 処方箋のコピーを調剤録とともに保管
  • 原本は患者さんに返却

おくすり手帳にクリップで留めるなど、紛失防止の工夫も提案するといいでしょう。

2回目以降の調剤で確認すべきこと|受診勧奨の判断基準

ここ、迷いやすいところです。リフィル処方箋の2回目以降は、薬剤師が「このまま調剤して大丈夫か」を判断しなければなりません。

確認すべき項目

  • 疾患の状態は安定しているか(血圧なら家庭血圧の値など)
  • 副作用の発現はないか
  • 残薬の状況はどうか
  • 服薬状況に問題はないか
  • 体調の変化はないか

今までDo処方で「変わりないですか?」「はい」で終わってたのに、責任が重くなりますよね…

オカメインコ

オカメインコ

ポッポ先生

ポッポ先生

その通りです。「いつもと変わりません」で終わらせず、判断した根拠を薬歴にしっかり残してください。これが後から効いてきます。

受診勧奨が必要なケース

以下のような場合は、調剤を行わず受診勧奨を行い、処方医に情報提供します。

  • 副作用の発現が疑われる
  • 体調の悪化がみられる
  • 症状が改善されていない
  • 血圧や血糖値などのコントロールが不良
  • 服薬アドヒアランスに問題がある

逆に言うと、これらに該当しないことを確認できれば、調剤を進めて問題ありません。

処方箋の預かりと算定できる点数

処方箋を薬局で預かることは可能?

「患者さんの同意があれば、薬局側で処方箋原本を保管することは可能」と疑義解釈で示されています。

ただし、あくまで患者さんの権利として処方箋はどの薬局にも持っていけるものです。「預かり証」を発行し、いつでも返却可能であることを明確にしておくのが安全です。

会社から「うちで預かれ」って言われたら断りにくくないですか?

オカメインコ

オカメインコ

ポッポ先生

ポッポ先生

強引な同意取得はNGです。患者さんの意向を尊重しつつ、同一薬局のメリット(継続的な管理ができる)を説明するにとどめましょう。

服薬情報等提供料の算定

リフィル処方箋により調剤した後、処方医に情報提供を行った場合、要件を満たせば服薬情報等提供料2のロ(20点)を算定できます。

  • 文書による情報提供が必須(トレーシングレポート)
  • 薬剤師が必要性を認めた場合に算定
  • 2024年度改定でリフィル対応が明確に位置づけられた

よくある疑問Q&A

Q1:外用薬だけのリフィル処方箋で、次回調剤予定日はどう決める?

塗り薬や点眼薬などの外用薬はリフィル処方可能ですが、投与日数の記載が必要です。記載がない場合は疑義照会で確認するのがベターです。

日本皮膚科学会も「1回あたりの投薬期間を明記すること」を推奨しています。

Q2:一般名処方の場合、2回目以降も同じ銘柄で調剤すべき?

疑義解釈では「一般名処方されたものとして取り扱うことで差し支えないが、初回来局時に調剤した薬剤と同一のものを調剤することが望ましい」とされています。

継続性の観点から、特段の理由がなければ同一銘柄での調剤をおすすめします。

Q3:初回の疑義照会内容は2回目以降も有効?

明確な規定はありませんが、初回の疑義照会内容を処方箋に記載しておくことで、2回目以降のトラブルを防げます。引き継ぎを意識した記録を心がけてください。

Q4:調剤可能期間外に患者さんが来局したら?

調剤はできません。調剤可能な日よりの場合は再来局を求め、期限を過ぎた場合は医療機関への受診勧奨を行います。

Q5:リフィル処方箋の写しはいつまで保管する?

当該リフィル処方箋の写しに係る調剤の終了日から3年間保管してください。

まとめ

リフィル処方箋対応で押さえるべきポイントは大きく2つです。

  1. 次回調剤予定日の計算:前回調剤日+投薬日数=予定日、その前後7日(予定日含まず)が調剤可能期間
  2. 受診勧奨の判断:副作用・体調変化・コントロール状況を確認し、「このまま渡して大丈夫か」を毎回判断する

いままでDo処方で「なあなあ」でやっていた部分があるなら、リフィルをきっかけに見直すいい機会かもしれません。

ポッポ先生

ポッポ先生

制度の詳細や最新の疑義解釈は、厚生労働省の公式資料で必ず確認してくださいね。

確認すべき一次情報

この記事は2025年時点の情報に基づいて作成しています。診療報酬改定等により内容が変更される可能性がありますので、最新情報は厚生労働省の通知等でご確認ください。

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