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ゾフルーザVSタミフル
以前、日本の審査報告書をもとにゾフルーザ(バロキサビル)が12歳未満に効果があるかを調べましたが、新しい研究結果がでておりましたので今回紹介いたします。
もしまだ前回の記事を読んでいない方は是非とも読んでいただければ幸いでございます。
るるーしゅ
日本での研究は、対照群のないさんたの研究だったけど、今回はゾフルーザVSタミフルのガチンコ勝負です。
miniSTONE-2研究について
Baker, Jeffrey, et al. “Baloxavir marboxil single-dose treatment in influenza-infected children: a randomized, double-blind, active controlled phase 3 safety and efficacy trial (miniSTONE-2).” The Pediatric infectious disease journal 39.8 (2020): 700-705.PMID:32516282
るるーしゅ
上記の文献のアブストラクトをまとめると、以下の通りです。
主要評価項目が有害事象の割合なんですね。
それでも高いですね…
メガネ
るるーしゅ
副作用ではなく、有害事象だからね。
本文に副作用(薬に関係した有害事象)は、バロキサビルでは2.6%(3/115)、オセルタミビルでは8.6%(5/58)と書かれているね
合併症の発症割合に違いはあるか?
ちなみに合併症の割合に違いとかあったりするんですか?
メガネ
るるーしゅ
ないね
バロキサビル7.4%、オセルタミビル7.0%だからね
変異ウイルスについては?
耐性ウイルスについてはどうなんですか?
メガネ
るるーしゅ
日本での研究同様に5歳未満に多く発生してたみたい。
ただこのあたりは、あまり背景知識が乏しいからよく分からないし、耐性ウイルスと呼ぶべきなのかもよく分からない
本研究に対して
日本で行われた研究と違い、オセルタミビルと比較しているため参考になるかと思います。
変異ウイルスについて、どう考えるかでスタンスが変わってくるような気がしますが、過去にタミフル(オセルタミビル)で下痢や嘔吐、味の問題で全く飲めないような子どもには使用するの問題ないのではないかなと思います。
るるーしゅ
そもそも抗インフルエンザ薬を使用する必要があるかどうかも考える必要があるかもしれないですけどね。