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PPI服用と新型コロナウイルスに関連はありますか?

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今回の内容は一般の方が読んで、誤解が生じて問題になるのは避けたいので薬剤師のみを対象にしています。

プロトンポンプ阻害剤とCOVID-19の重症度の関連性について

今回はPPI(プロトンポンプ阻害薬)と新型コロナウイルス感染症の重症度などの関連性について共有します。

お題論文
  1. Li, Guo-Fu, et al. “Do proton pump inhibitors influence SARS-CoV-2 related outcomes? A meta-analysis.” Gut (2020).
  2. Kow, Chia Siang, and Syed Shahzad Hasan. “Use of proton pump inhibitors and risk of adverse clinical outcomes from COVID‐19: a meta‐analysis.” Journal of Internal Medicine (2020).

以前にH2RAが新型コロナウイルスに有効かも?というデータが流れたことは覚えていますでしょうか?その後について音沙汰がありませんが、その際には比較対象はPPIでした。

今回は、PPIの使用が、新型コロナウイルス感染症と関連があるのかを検討したメタアナリシスのデータについてです。

PPI服用と新型コロナ感染に関連は?

①の論文より、PPI服用者とPPI非服用者での新型コロナ感染のオッズ比は 1.33(0.86 ~ 2.07)で有意差はついていません。
(5つの研究の統合、n=145,428)

るるーしゅ

るるーしゅ

個人的に〇〇のくすりを飲んでいると、新型コロナウイルス感染症にかかりやすいってのはないのでは?と思ってたりするんだけど…

PPI服用と新型コロナの重症度の関連は?

つづいてPPI服用している方は、新型コロナウイルス感染症に罹患すると、服用していない患者と比較して重症化するのでは?という疑問に対して①の論文によると、オッズ比1.67(1.19〜2.33)で有意差ありです。
(9つの研究の統合、n=42 405)

②の研究では、重症化のオッズ比1.46(1.34~1.60)でした。

るるーしゅ

るるーしゅ

因果関係ではなく、あくまで相関関係なのでどう解釈するか難しいです。

この情報からどうしましょうか…

さて日本でも新型コロナウイルス感染症患者が急増している現状において、この情報を踏まえてどのように対応していくのがよいのでしょうかね…

確かにリスクが増加する研究結果が出ているのですが患者背景や、お国柄も違うでしょうし、このリスク増加がPPIによるものなのか、それとも別の調整されていないリスク因子によるものなのか分かりません。

ただ完璧なデータじゃないから、「分かりません」で終わりじゃダメですよね…今ある限られたデータでどのような判断をするのか、それこそがEBMの実践かなと思います。

今後、もしかしたらこの情報も一般の方に伝わって「PPIを中止したい」という患者さんが出てくるかもしれませんので、その時にどのようなフローをするのか、考えておくといいと思います。

るるーしゅ

るるーしゅ

医師と常日頃、こういう情報を共有できる関係を築いておくのが理想だと思います。

なんかすごい煽り文句で記載しましたが、若い薬剤師の方々が自分のキャリアについて考えてほしいなと思っています。

それは、薬剤師免許だけあれば食べていけるというのも、今後は難しくなっていくからです。

東京などの大都市では、売り手市場から買い手市場へシフトしていて、今までのように何の実績もない薬剤師が好待遇で働き場所が見つかるということはなくなってきています。

もちろん数年で急に免許だけでは雇ってもらえないという事態になる可能性は低いですが、若手薬剤師の皆さんはあと20~30年は薬剤師として働きますよね?

新卒で入社した職場が、大学時代のインフルエンサー的な立場な人が勧めていたからという理由で決めたという若い薬剤師の方が最近増えたことも知っています。

わたし自身、それが悪いとは思いません(だって判断材料少ないですし、赤信号みんなで渡れば怖くないって思いますもんね)

ただ働いてみて、自分の薬剤師としての働き方をしっかりと考える機会が必要だと思います。

薬剤師としての働き方も十人十色で、色々あると思います。薬剤師としてのやりがいを重視する人お金を稼ぐための手段でしかないと割り切っている人など正解はないと思います。

自分がどの程度の生活水準で生きていきたいのか?(休みや食事、旅行、車、ブランド品など)、言い換えると自分の幸せとは何か?ということをしっかりと考えてください。

これをしっかり考え抜いたうえで、じゃあ今後、必要とされる(市場価値の高い)薬剤師はどうなんだろ?そのために今から出来ることは何だろう?と考えてみてください。

るるーしゅ

るるーしゅ

対人業務をしっかりと出来ている薬剤師は市場価値が高いと思います。(服用薬剤調整支援料の算定実績が内容を伴っている)

今いる職場はダメだから転職!と安易に思う方がいるかもしれませんがよく考えましょう。

環境を理由すると自分に非がないように思ってしまうかもしれませんが、その選択をしたのはあなた自身です。結局、転職先でも同じように環境を理由にして、転職を繰り返す薬剤師になってしまうかもしれません。

今いる職場で、自分をどう高めていけるかを考え抜いたうえで、やっぱり今の職場のままではダメだとなった場合に転職というのが頭に浮かぶことが望ましいです。

若いうちにキャリアビジョンを描いておくと、日々のこなす作業の見え方が変わってきます。こういう若手はよく成長し、周りと差がついてきます。
(私自身、そういう若手をまとめて指導する立場なので身をもって体感しています)

働いてから今まで、自分の働き方について考えたことがないという方は是非とも一度キャリアについて考えてみてください。
(参考:薬剤師のキャリアを考える上で知っておきたい10のコト

あと安易な転職はしないようにと言いましたが、自分の市場価値を調べたりする転職活動はしてもいいです(当たり前ですが…)

自分のキャリアの相談や、転職エージェントと仲良くなっていくことで有利になることがありますので、よければ利用してみてください。(下記にオススメの転職エージェントをのせます)

ただ転職エージェントの方にすべてお任せというのはダメですからね(汗)

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アラフォーの薬剤師です。
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