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乳がん検診で再検査となっても慌てないために知っておくこと

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乳がん検診で再検査となってもほとんど乳がんではない?

るるーしゅ

るるーしゅ

先日にひきつづき、乳がん検診について説明していこうと思います。

また、乳がん検診…
なんか恨みでもあるんですか?

メガネ

メガネ

るるーしゅ

るるーしゅ

いや、特にないけど…
まぁ乳がん検診で感度、特異度などの数字の読み方を習ったから色々な方に広めたいのと、がん検診リスク:自治体の4割説明せず 16年度調査 – 毎日新聞というニュース記事にもあるとおり、ちゃんとリスクを説明していないことが多いんだよね

自治体に限らず、薬局でも…

メガネ

メガネ

るるーしゅ

るるーしゅ

それ以上はやめておこう!!
とりあえず、今回の四コマです。

再検査となったとき、本当に乳がんである確率は?

えっと…95%以上は乳がんではないの95%以上ってどこから出てきた数字ですか?

メガネ

メガネ

るるーしゅ

るるーしゅ

あ~この数字は四コマからは出せないね。
この数字を出すためには、事前確率が必要になってくるからね。
これはがん統計から持ってきました、以下の通りです

年齢率(人口10万対)
0~40
5~90
10~140
15~190.068
20~240.73
25~299.13
30~3424.47
35~3963.456
40~44133.533
45~49215.331
50~54195.396
55~59197.872
60~64216.659
65~69214.955
70~74197.334
75~79178.949
80~84152.821

がん統計より

このデータがあると、出せるんですか?全然分からないんですけど…

メガネ

メガネ

問題です

日本では40歳の女性では10万人中、134人が乳がんに罹患しています。
乳がん検診のマンモグラフィーは乳がんの方に行ったら88%の確率で陽性(再検査)と出ます。また乳がんではない方にも9.5%の確率で陽性(再検査)と出ます。
では陽性(再検査)となった場合、何%の確率で乳がんですか?

るるーしゅ

るるーしゅ

これ実習生来たら、必ず問題で出すやつだよ

普通に88%じゃないんですか?

メガネ

メガネ

るるーしゅ

るるーしゅ

ちがーう!!1.2%ね!
薬剤師とか数字を扱う人は知っておいて!


[

るるーしゅ

るるーしゅ

つまり、今回の問題は陽性(再検査)と出た人は、オレンジ色の118人と9487人で9605人。
陽性(再検査)となった9605人中に、本当に乳がんである方は118人だから、1.2%だね
分かった?

はい、分かりました!!
この図を書けば、出来そうです。

メガネ

メガネ

年齢 25~29 30~34 35~39 40~44 45~49 50~54 55~59 60~64 65~69
確率 0.08% 0.22% 0.58% 1.22% 1.96% 1.78% 1.8% 1.97% 1.95%

なるほど、確かに再検査(陽性)と出ても、95%以上は乳がんではないんですね

メガネ

メガネ

るるーしゅ

るるーしゅ

うん、だからといって安心できるってわけではないが、この数字を知っておくことですこし楽になると思うんだよね。

オマケ

るるーしゅ

るるーしゅ

あとオマケなんだけど、今回はマンモグラフィーの検査の能力を感度88%、特異度90.5%で計算したけど、もしかしたら技術の進歩でもうすこし性能がよくなるかもしれないという仮の結果が以下のとおりね。
これは感度95%、特異度95%で計算してみた結果。

年齢 25~29 30~34 35~39 40~44 45~49 50~54 55~59 60~64 65~69
確率 0.17% 0.46% 1.19% 2.47% 3.94% 3.59% 3.63% 3.96% 3.93%

これでも再検査と出ても95%以上は乳がんではないんですね…

メガネ

メガネ

るるーしゅ

るるーしゅ

つづいて、さらに技術が進歩して、血液1滴で検査できるようになった。そして感度が99%、特異度も99%の世界でのまたまた仮の話

年齢 25~29 30~34 35~39 40~44 45~49 50~54 55~59 60~64 65~69
確率 0.90% 2.36% 5.91% 11.7% 17.6% 16.2% 16.4% 17.7% 17.6%

ここまで来ると、なかなかですね。
ただ99%の性能でもこんなもんなんですね…

メガネ

メガネ

るるーしゅ

るるーしゅ

そそ、だからニュースとかで早期発見できる○○が!ってあっても、う~ん…って思っちゃうことあるね

参考資料

マンモグラフィーの感度・特異度はこちらのデータを用いました。
BCSC Performance Benchmarks: Sensitivity and Specificity by Indication for Examination (2009 Data)

事前確率としての乳がんの年齢別の罹患率は、がん統計からです。
女性の乳がん罹患(全国推計値)

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2 件のコメント

  1. ご無沙汰しています。
    新ブログになってから初コメです。
    以前のブログでも同様の話題がありましたね。懐かしい。。。

    検査で陽性(再検査)なのに、95%以上は陰性っていうのが、世間的な感覚からすると違和感のあるところなんですが、、、

    これをもう少し違った解釈(ベイズ統計的)をしてみると、
    検査前は10万人に134人(0.13%)、検査を1回すると約1万人に118人(1.2%)になり、
    ”検査を1回すると陽性の確率が約10倍になる”ということになります。
    再検査、つまりもう1回検査すると、さらに陽性確率が10倍になる(計算略)。

    ということは、”検査”は”段階的に陽性確率を上げていく”、”スクリーニング”みたいなものと捉えることが出来るのかと思います。

    ここで、”検査を1回すると●●倍”の部分は、検査の感度と特異度の組み合わせによって決まるのですが、有病率(検査前の確率が)あまりに低いと、どんなに検査技術が向上し”●●倍”が高くなっても、再検査してみないと”なんともいえない”という状況は変わらないんでしょうね。。。

    また楽しみに読ませていただきます。

    • >通りすがりの喫煙者さん

      お久しぶりです。
      またこうやってコメントいただけると嬉しいです。
      以前のブログで書いたときは見事に計算間違いしておりまして…

      >有病率(検査前の確率が)あまりに低いと、どんなに検査技術が向上し”●●倍”が高くなっても、再検査してみないと”なんともいえない”という状況は変わらないんでしょうね。。。

      そうですね、確か血液でがんかどうか分かるかの検査も感度特異度が95%超えだった気がしますが
      若い世代に実施しても…って感じですよね。
      とはいえ、それで命が救われることもあるのでがん検診は扱いが難しいですね

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