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シクレソニド(オルベスコ)の新型コロナへの情報について薬剤師として注意したいこと

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2020年12月23日に国立国際医療研究センターがシクレソニド(以下、オルベスコ)が新型コロナウイルス感染症に有効ではないだろうという情報が公開されました。

この情報に対して、薬局薬剤師として注意しなければいけないことを今回紹介したいと思います。

国立国際医療研究センターが発表した内容

まずオルベスコについて有効ではないだろうとされた研究の概要を説明します。

新型コロナウイルス感染症に罹患した軽症患者を90人をランダムに2群へ分け、片方はオルベスコを1回3回、1回400μg(2吸入)、7日間実施。もう片方は無治療群に分けて、8日後の肺炎発症割合を比較した研究でした。

結果は、オルベスコを使用していた群のほうが肺炎の発症割合は多かったです。

るるーしゅ

るるーしゅ

治療していると思っていたが、むしろ害だった可能性があるということです。

国立国際医療研究センターは、今回の研究結果からは、無症状・軽症のCOVID-19患者に対するシクレソニド吸入剤の投与は推奨できません。とコメントしています。

ちなみにオルベスコの一般的な使用方法は以下の通りです。

成人通常、成人にはシクレソニドとして100〜400μgを1日1回吸入投与する

  • なお、症状により適宜増減するが、1日の最大投与量は800μgとする
  • また、1日に800μgを投与する場合は、朝、夜の1日2回に分けて投与する

すこしお勉強

今回のように期待されていた治療薬でしたがランダム化比較試験で調べてみたら、ダメだったということは医薬品の歴史の中でも多いです。

ちなみに今回のオルベスコに関しては基礎研究で、抗ウイルス作用が報告されていました。
The inhaled corticosteroid ciclesonide blocks coronavirus RNA replication by targeting viral NSP15 | bioRxiv

るるーしゅ

るるーしゅ

理論ヨシ!

そしてさらに3名にオルベスコを投与したところ、症状が改善したという症例報告もありました。
Therapeutic potential of ciclesonide inhalation for COVID-19 pneumonia: Report of three cases – Journal of Infection and Chemotherapy

るるーしゅ

るるーしゅ

症例報告ヨシ!

理論もあって、使用してみたら症状が改善したというデータもあったので、これは治療薬としてイケると思ったのですが、有効性を調べるためのより厳密な研究デザインで調べてみると、むしろ有害かもしれないと出てしまったわけです。

我々が実感するくすりの効果とは、薬の薬理作用、自然経過、プラセボ効果が混ざったものです。今回の研究ではプラセボ効果も加味されていたわけですが、それでもネガティブな結果がでています。

本研究結果のみで、オルベスコを使用すると重症化するリスクが高まるとまでは結論づけられませんが、注意しなければいけないなと思います。

薬剤師として何に注意したほうがいい?

まずは医師が新型コロナウイルス感染症の軽症もしくは無症状の患者にオルベスコを処方しているようなら、この結果を共有することが大事だと思います。

実際は、新型コロナウイルス感染症が否定できない風邪っぽい患者に処方しているケースだと思います。

私は今回の結果からは、もうオルベスコを使う必要はないと思いますが、そこは処方医がどのような見解になるかは人それぞれかなと思います。

るるーしゅ

るるーしゅ

とりあえず、そのままオルベスコ使うにしても情報共有必要だと思います。

つづいて、注意しなければいけないのは喘息でオルベスコを吸入している患者さんですね。

今回の結果もニュース等で紹介されていましたので、中には喘息でオルベスコ使っているけど、新型コロナに罹患したら重症化しやすくなると勘違いして、オルベスコの使用を自己判断で中止してしまうかもしれません。

この結果はあくまで、新型コロナの治療薬としてオルベスコを通常より高用量で使用したものです。
喘息の管理で使用しているオルベスコでの結果ではありません。

ただわざわざフォローアップするほどのことかは悩ましいのですよね。
患者さんが自己判断で中止せずに、何か困ったことがあれば、まずは薬剤師に相談してという関係性を築いておけるといいのかなと思います。

るるーしゅ

るるーしゅ

オルベスコを使用している方が自己判断で中止しないことを祈っております。

なんかすごい煽り文句で記載しましたが、若い薬剤師の方々が自分のキャリアについて考えてほしいなと思っています。

それは、薬剤師免許だけあれば食べていけるというのも、今後は難しくなっていくからです。

東京などの大都市では、売り手市場から買い手市場へシフトしていて、今までのように何の実績もない薬剤師が好待遇で働き場所が見つかるということはなくなってきています。

もちろん数年で急に免許だけでは雇ってもらえないという事態になる可能性は低いですが、若手薬剤師の皆さんはあと20~30年は薬剤師として働きますよね?

新卒で入社した職場が、大学時代のインフルエンサー的な立場な人が勧めていたからという理由で決めたという若い薬剤師の方が最近増えたことも知っています。

わたし自身、それが悪いとは思いません(だって判断材料少ないですし、赤信号みんなで渡れば怖くないって思いますもんね)

ただ働いてみて、自分の薬剤師としての働き方をしっかりと考える機会が必要だと思います。

薬剤師としての働き方も十人十色で、色々あると思います。薬剤師としてのやりがいを重視する人お金を稼ぐための手段でしかないと割り切っている人など正解はないと思います。

自分がどの程度の生活水準で生きていきたいのか?(休みや食事、旅行、車、ブランド品など)、言い換えると自分の幸せとは何か?ということをしっかりと考えてください。

これをしっかり考え抜いたうえで、じゃあ今後、必要とされる(市場価値の高い)薬剤師はどうなんだろ?そのために今から出来ることは何だろう?と考えてみてください。

るるーしゅ

るるーしゅ

対人業務をしっかりと出来ている薬剤師は市場価値が高いと思います。(服用薬剤調整支援料の算定実績が内容を伴っている)

今いる職場はダメだから転職!と安易に思う方がいるかもしれませんがよく考えましょう。

環境を理由すると自分に非がないように思ってしまうかもしれませんが、その選択をしたのはあなた自身です。結局、転職先でも同じように環境を理由にして、転職を繰り返す薬剤師になってしまうかもしれません。

今いる職場で、自分をどう高めていけるかを考え抜いたうえで、やっぱり今の職場のままではダメだとなった場合に転職というのが頭に浮かぶことが望ましいです。

若いうちにキャリアビジョンを描いておくと、日々のこなす作業の見え方が変わってきます。こういう若手はよく成長し、周りと差がついてきます。
(私自身、そういう若手をまとめて指導する立場なので身をもって体感しています)

働いてから今まで、自分の働き方について考えたことがないという方は是非とも一度キャリアについて考えてみてください。
(参考:薬剤師のキャリアを考える上で知っておきたい10のコト

あと安易な転職はしないようにと言いましたが、自分の市場価値を調べたりする転職活動はしてもいいです(当たり前ですが…)

自分のキャリアの相談や、転職エージェントと仲良くなっていくことで有利になることがありますので、よければ利用してみてください。(下記にオススメの転職エージェントをのせます)

ただ転職エージェントの方にすべてお任せというのはダメですからね(汗)

オススメの転職支援サイト

その他にも薬剤師の働き方について記事を書いていますので参考にしてみてください

薬剤師の働き方について – KUROYAKU

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アラフォーの薬剤師です。
若手薬剤師がもっと活躍できるようにタメになる知識や心構えなどを伝えていきます。
初めてのかたへ

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2 件のコメント

  1. 初めまして
    気になっていた事柄をわかりやすくまとめていただきありがとうございます
    患者さんへのフォローを忘れないようにしたいです

    • >ヒポポタマスさん
      コメントありがとうございます。
      少しでもお役に立てたのであれば幸いです。
      今後ともよろしくお願いいたします

ヒポポタマス へ返信する コメントをキャンセル

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